丸わかり!クリップオンストロボの選び方。Cannon・Nikon・GODOXのスペック比較表付き!

クリップオンストロボの選び方

今日はライティング機材の第一歩、クリップオンストロボライティングのメリット、選び方を懇切丁寧にご紹介します。

Cannon・Nikon・GODOXそれぞれのスピードライト性能比較表も掲載していますので、これからクリップオンストロボを購入される方必見の内容となっております。

安心の純正を選ぶか、話題の格安ストロボを選ぶか?さらにガイドナンバーはもちろん発光回数やチャージタイムを比較して、ご自分の使い方にベストな一台を見つけてください。



■クリップオンストロボを使うわけ


ストロボ(スピードライト,フラッシュ)を使う理由は幾つかあります。

・ストロボを使って光を回した方が綺麗に撮れるため
・逆光を補正して被写体を明るく写すため
・暗い環境で感度が上がるのを防ぐため
・速い動きのものを止めて写し込むため

などがあります。カメラマンが仕事としてクリップオンストロボを使用するジャンルとしては、

・屋外撮影で逆光の人物や被写体を明るく持ち上げる
・ブライダル撮影で光量を稼いで感度の上昇を防ぐ
・ライブや舞台撮影、夜祭などの撮影で被写体の動きを止める
・スタジオ撮影でライティングを軽量化する

などなど、その他にもさまざまな撮影でクリップオンストロボが使用されます。

勿論モノブロックストロボやフラッシュヘッド+ジェネレーターも使いますが、それらを使えない撮影やブライダル撮影のような動き回りながらの撮影ではクリップオンストロボは実に使い勝手の良いライティング機材として活躍してくれます。

また機種によってはスレーブ発光や多灯ライティングも可能ですし、もちろんアンブレラやソフトボックスといったライティングアクセサリーも使えますから、クリップオンストロボを上手く使えば、写真のクオリティがぐぐっと上がります。

本当に上がりますからぜひトライしてみて下さいね!

 

■クリップオンストロボの性能の見方


クリップオンストロボを選ぶ前に、選択する上で重要となる機能を解説します。しかし全ての機能が必要になるわけではありませんから、皆さんが必要だと思う機能が付いているかを確認するためと考えて頂ければと思います。

バウンス発光が可能か?

直射ではなく天井や壁に向かって発光して跳ね返った光を使うことで柔らかな光にすることが出来ます。バウンス撮影は簡単で、しかも効果が高いライティングテクニックです。

フラッシュヘッドを回転させて天井や壁に光を反射させることで、影を和らげ、より自然な写真になります。

TTL調光が可能か?

TTLによる自動調光が出来れば素早い撮影が可能で歩きながら動きながらの撮影が楽になりフレーミングやカメラの操作に集中できます。またポートレート撮影ではモデルさんとの会話の余裕も生まれます。

GN(ガイドナンバー)はいくつか?

発光量が大きいことで高い天井へのバウンス撮影などでも十分な光量が確保できるため感度が上がり過ぎるのを防げます。またディフューズ(拡散)させて柔らかい光を与えたい場合、光量が低下するため発光量が大きいストロボなら心配が要りません。

バウンス撮影では天井の高さや天井の色によってはかなり光が弱まってしまうため、直射よりもかなり大きな発光量が必要になります。

しかしバウンス撮影はストロボライティングでも簡単かつ非常に効果が高いテクニックになるため、ガイドナンバーの大きいストロボは頼りになります。

リサイクルチャージタイム(発光間隔)が速いか?

発光間隔が短くなることでシャッターを切るタイミングの制約が減り、シャッターチャンスを逃しにくくなります。連続して最大発光を繰り返すようなブライダル撮影などではチャージの速さは撮影のしやすさに大きく影響します。

逆にゆっくりと一枚一枚撮る商品撮影などではそれほど重視する必要はありませんが、思ったタイミングでシャッターを切れるというのはチャージタイムを考慮する必要がなくなるため撮影の快適さをサポートします。

発光回数が多いか?

バッテリー持ちが良ければ電池やバッテリーの交換回数を減らせます。ブライダルのようなフル発光を数百枚以上繰り返す撮影では、バッテリー持ちが悪いと複数回のバッテリー交換が必要になるため煩わしくなってしまいます。

ワイヤレス(スレーブ)発光が可能か?

リモートフラッシュは、スピードライトをカメラから離して、好きな方向から光を当てるテクニックです。遠隔での発光が出来ることで光源の位置に自由度が生まれ、様々なライティングが可能になります。

また多灯ライティングでは複数のストロボを同期する必要があるため、スレーブ発光が出来ないとシンクロコードをアダプターによって分けて何本ものコードがカメラから伸びることになってしまいます。

そうするとカメラ本体の取り回しが悪くなり、コードが抜けたりというトラブルも起きがちです。ワイヤレス発光が出来れば多灯ストロボでもコードレスで軽快な撮影が可能となります。

FP発光(ハイスピードシンクロ)が可能か?

ハイスピードシンクロが出来れば高速シャッターでもストロボ撮影が可能になるため、屋外ポートレートや花の撮影などで背景をボカしたストロボ撮影をする際に露出オーバーになることを防ぐためシャッタースピードが上がってもストロボのシンクロが可能になります。

日中シンクロと言われる明るい環境でのストロボワークではハイスピードシンクロが出来るかどうかは大きなポイントとなりますから、屋外ポートレートでストロボを使いたいという場合は重要なポイントとなります。

 

■純正とサードパーティ製どちらがいいの?


純正の良さは調光精度や耐久性に対する信頼性になります。特に予算に制約がなく、特別なこだわりが無ければ純正にしておくのが間違いないでしょう。

逆に予算を抑えたい場合や、サードパーティ製ならではの特徴が気に入ればサードパーティ製を選んでみるのも手ですが、単に「安いから」という理由でサードパーティ製を選ぶと失敗することが多いことも頭に入れておいた方が良いでしょう。

最近ではGODOXなどサードパーティ製でも安さではなく純正にない高機能を売りにして人気を博しているメーカーもあります。

また純正であればもちろんカメラと同じメーカーのもの、サードパーティ製であれば皆さんが使っているカメラ用のクリップオンストロボを使用してください。

ストロボのシンクロ接点そのものは互換性があるため、マニュアル調光や外光オートのモードであればタイミングは同期するため使用は可能ですが、TTL自動調光やコマンダー機能、ワイヤレスライティングなど、さまざまな機能に制約が生まれるため、お持ちのカメラに対応したストロボを選ぶ方が使い勝手に優れます。

 

■クリップオンストロボ性能比較表


メーカー Canon GODOX
機種 90EX 270EX II 320EX 430EX III-RT 600EX-RT V860C AD180 AD360
GN(28mm時) GN9 GN22 GN24 GN24 GN30 GN30 GN60 GN80
照射角 24mm 28mm  24mm 24mm 20mm 24mm 28mm 28mm
TTL  ◯ なし なし
電池種類 単4形 単3形 単3形 単3形 単3形 専用
充電池
PB960 PB960
電池本数 2本 2本 4本 4本 4本  1個 1個 1個
マニュアル発光 なし
オートズーム なし なし なし なし なし
ワイヤレス発光 なし なし なし
バウンス発光 なし
モデリング発光 なし
FP発光  なし なし なし
後幕シンクロ  ◯ なし なし
チャージタイム 5.5秒 3.9秒 2.3秒 3.5秒 5.5秒 1.5 秒 2.6秒 4.5秒
発光回数 100回 100回 180回 180回 100回 650回 900回 450回
外部電源対応 なし なし なし なし なし 必須 必須
幅x高さx奥行き 44x
52x
65 mm
66x
65x
77mm
70x
115x
78mm
70x
114x
98mm
80x
143x
125mm
76x
190x
64mm
90x
205x
70mm
95x
220x
75mm
重量 50 g 155g 275g 295g 425g 420g 550g 780g

メーカー Nikon GODOX
機種 SB-300 SB-500 SB-700 SB-910 SB-5000 V860N AD180 AD360
GN(28mm時) GN18 GN24 GN25 GN30 GN34.5 GN30 GN60 GN80
照射角 27mm 24mm 24mm 24mm 24mm 24mm 28mm 28mm
TTL  ◯ なし なし
電池種類 単4形 単3形 単3形 単3形 単3形 専用充電池 PB960 PB960
電池本数 2本 2本 4本 4本 4本 1個 1個 1個
マニュアル発光
オートズーム なし なし なし なし なし
ワイヤレス発光 なし なし なし
バウンス発光
モデリング発光 なし
FP発光 なし なし なし
後幕シンクロ なし なし
チャージタイム 4.0秒 4.0秒 2.5秒 4.0秒 1.8秒 1.5秒 2.6秒 4.5秒
発光回数 70回 100回 160回 110回 190回 650回 900回 450回
外部電源対応 なし なし なし なし 必須 必須
幅x高さx奥行き 57x
65x
62mm
67×
115×
71mm
71×
126×
105mm
79×
145×
113mm
73×
137×
103.5mm
76x
190x
64mm
90x
205x
70mm
95x
220x
75mm
重量 97g 226g 360g 420g 420g 420g 550g 780g

※Cannon・Nikonはクリップオンストロボを90度に曲げた状態、GODOXはフラットにした状態で幅x高さx奥行きを計測しています。

 

■暗いと不平を言うよりも、進んでクリップオンを炊きましょう


ストロボは、心の闇を払い、あなたの進むべき道を照らす希望の光です。うそです。

明るい場所でもストロボを使うことで写真の仕上がりは大きく変わります。

クリップオンストロボはストロボの中でも携帯製や使い勝手に優れた機材ですから、この機会にぜひクリップオンストロボでライティングに挑戦してみてはいかがでしょうか?

 

画像:GODOX

Reported by 山﨑将方