今回は、その壮大さから「地下神殿」とも呼ばれる、知る人ぞ知る巨大施設…「首都圏外郭放水路」へ行ってきました!
こちらは埼玉県春日部市にある施設なのですが、事前予約をしないと見学することはできません。ひらはらも苦労して予約をしました~。
地底に広がり、リアルRPGとウワサの名高いこの施設、果たしてAmazingGraph一行はたった15分の制限時間内にダンジョンクリア=傑作写真を押さえて帰還できるのでしょうか!?
この日のために超広角を借り、いざ出発!
試行錯誤した超広角ポートレートもお見逃しなく☆
■バスに揺られて
新宿から1時間近く…最寄りである「南桜井駅」に到着しました。駅の周囲には昔ながらの写真屋さんや、広大な駐車場面積を誇る大型スーパー。
ブリリアント「あの惣菜屋売れてそう…いやそうでもないのか?」
いかにも郊外といった、のどかな風景です。
施設へは歩くと徒歩40分だそうなので、コミュニティバスを待って目的地に向かいます。バスの中には同じダンジョンに向かうであろう冒険者達…ほぼ全員おじさん…の姿がちらほら。
途中にファッションセンターしまむら発見!のどかな風景を眺めながらしばらくバスに揺れて、施設に到着です。
■施設に到着!その名も…
龍Q館(りゅうきゅうかん)です。
ブリリアント「名前カッコイイね」
※帰りに撮った写真なので日が暮れています。
名前のインパクトに比例せず普通っぽい見た目!しかしこれが迷宮への序章となるのだな…そう考えるとワクワクしますね!さっそく中へ入り受付をすませます。
■治水施設は好きですか?
時間になると、まずは施設内で放水路の説明が30分ほどありました。
お姉さんが一生懸命、尊ぶべきプロフェッショナル精神を発揮して説明してくれるのですが…それより早く地下を見たい…という切なる願望を抑えきれず。説明が右から左へ抜けていきます。
博物館のような動く模型もあったり、凝ったご案内なので、治水施設ファンの方は今すぐGO!
説明が終わり、いよいよ放水路の入り口へご案内が始まります!
■いざ!迷宮の入り口へ
これは歩きながら振り返った「竜Q館」です。
放水路への入り口は徒歩5分ほどの位置にあります。
施設の周辺は芝生が広がり、レジャーを楽しむ人々が!(駅から徒歩40分の施設にどうやって来たのでしょう…)
ものすごく空がキレイで感激です。HDR強めで撮影しました。
■ここから階段!
地下までは100段の階段があるので、降りるのが難しい方は竜Q館で待機するよう事前に説明がありました。安全のため階段と踊り場では撮影禁止、足元に気をつけて…等など注意事項が長かったので、カメラをバッグにしまい覚悟して階段を降り始めます。
あっさり到着。
高尾山登頂を果たした我々からしてみれば楽勝です。
山﨑将方大先生ですら、リポD不要でした。
例のごとく、プロフェッショナル仕事の流儀なお姉さんのご説明がありましたが、みなさん気もそぞろに撮影を始めて聞いちゃいません。
そこで、驚くべき事実が。
お姉さん「みなさんの見学範囲は、こちらのロープの中までとなります」
えっ?
この場所から目が届く範囲のみ!?そんな…何のための巨大施設なんだ…(注:治水のため)
■撮影開始!
こうしちゃいられません。見学時間は15分!
その僅かな時間内に、撮れるだけのカットを撮らなければ…そしてここにいる誰よりもいい写真を撮らなければ…!!
山﨑先生と1台しか持ってこなかったD810の取り合い!
ブリリアント「天井高っ。いやそうでもないのか?」
放水路の土砂を除去するクレーンは、この天井から下に降ろしているそうです。
降りてきたのとは違う、雰囲気のある階段が奥にありました。
ここだけ見ると廃墟好きにもウケそう。
ところどころ水たまりがあるので、写り込みに注目してみました。
明かりが星のようで幻想的。
ハイキーで。
ローキーで。甲乙付け難いですね。
■ポートレートも撮ろう!
せっかくなので人物も撮りたいですよね!
慣れない超広角でひらはらポートレートを撮ってもらいました。
柱でかーい。ひらはらの脚もながーい。
巨人みたい?
超広角特有のパースを活かすのはなかなか難しいです。
でも異空間らしい写真が撮れました。
時間がなかったので、山﨑先生は記念写真だけ。
ブリリアント「俺も撮って。ふつうでいいから!」
■撮影を終えて…
体感では5分程度しかないように感じた見学時間。階段やお姉さんの解説も含めて15分だったようです…。
これから見学する方には、事前にカメラの設定など整えて向かわれることをオススメします。もっと撮りたかった!!
来た道を戻ります。ちょっと不満が残る二人…。
竜Q館の受付にて。飾られているようなカッコイイ写真が撮りたかったのに!見学時間もさることながら、見学できる範囲が狭すぎて、限られたカットしか狙えないのが残念でした。
最初に渡されて首にかけていた見学証を返却します。中に入っているポストカードはもらえました。
アンケートを渡され、半ば強制的に書かされます。「見学時間が短すぎる」とか正直に書いてしまいました。ゴメンナサイ。
外人率が高い見学者たちの図。海外でも有名なんでしょうか?
特撮のロケにも使われるそうで、芸能人のサインがいっぱい飾られていました。
ブリリアント「田中麗奈だ!!撮って!!」
ひらはら「??」
■空はどこまでも続く
帰りのバスが来るまで、ぶらぶら散歩していました。
やっぱり空がキレイでした。天使の梯子ですね。
HDR&内蔵フラッシュ。(ゴースト出てる!)
超広角ならではのゆがみを活かしたポートレート、なのか…?
犬の散歩をしているおばあちゃんがいたり、平和なところです。
正直、期待度が高かったぶん見学会の内容は不満も残りましたが、すがすがしい空気を吸えてここまで来てよかったな…と思いました。
夕焼けに染まりゆく。
ブリリアント「あの空は北越まで続いている…」
(注:ブリリアント先生は元北越谷住民でした)
■ダンジョン攻略とは、自制心との戦いである
鳥の飾りのついた時計を眺めながら、1日を振り返ります。
春日部まで来るのは遠かったし、駅からバスで、帰るのも大変。その割に写真を撮れるのは5分位で範囲も狭い。
写真にしか興味がない人にとってはメリットが薄いように感じられる結果となりましたが、なんといっても無料だし、やっぱり地下施設はカッコイイ。
めったにないシチュエーションで写真を撮りたい、埼玉くらいなら行ける、そんな情熱家のあなたにオススメなスポットです。
Reported by ひらはらあい