フォクトレンダー、Eマウント用超広角レンズ3本を一気発表!

フォクトレンダー

なんとフォクトレンダーからSONY Eマウント用超広角レンズが3本同時発表されました。

発売は2016年春とのことで少し先になりますが、おそらくこのレンズもまたコシナから発売されると思われます。価格は未定とのことですが、なんと言っても注目は、10mm F5.6 Hyper-Wide-Heliarです。フルサイズ用でまさかの10mm!



■レンズのコンセプト


F値はかなり抑えられているので明るくはありませんが、この画角で大きくボカしたいというかたは限りなく少ないでしょうから、価格と大きさが抑えられる分この方が歓迎されるでしょうね。明るいレンズ=良いレンズということではないですし、それを分かっている人しか買わないブランドでもあります。

そしてEマウント用として発表してきたことです。VMマウントではないんです、Eマウント用です。つまりもうマウントアダプターも不要であり、しかもマニュアルフォーカスアシストのような拡大機能にも連動させることが出来るそうです。

今までフォクトレンダーからはマイクロフォーサーズ用レンズは出ていましたが、ここにきてSONYユーザー待望の、本当に待望のEマウント用レンズが発売されることになりました。それもフルサイズ対応で!

■周辺色かぶり問題


超広角レンズなどの場合、画面周辺への光の入射角の問題で、クラシックレンズをミラーレス一眼で使用した際に問題になりやすい周辺の光量落ちや色かぶり現象についてですが、現在コシナから発売されているVMマウントのSuper-Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical IIIはII型からかなり改善されており、光量落ちはある程度残っているものの、周辺の強烈なマゼンタかぶりはほぼなくなっています。

今回発売される3本はEマウント専用ということで、この辺は徹底的に改良されていることが期待されます。

■伝統は革新によって創られる


そんなこんなで遂にEマウント専用としてフォクトレンダーのレンズの発売が決定したわけですが、単に現行レンズをEマウント化したわけではなく、新たに10mm/F5.6という驚きのレンズを出してきました。

伝統に甘んじることなく新しい時代にの波に乗り遅れまい、むしろリードしてやろうという心意気天晴れです。

またお手頃なレンジファインダーフィルムカメラであるBESSAと、そのアクセサリー群をついに生産終了にせざるを得なかったコシナの新しい挑戦でもあります。期待と賞賛をもって市場に迎えられることを願います。

画像:Voigtländer

Reported by 正隆