めくるめく紅葉の世界。紅葉の撮り方徹底解説!

竜田姫ひらりんです。

めくるめく紅葉の世界

日本の紅葉は特有の風土が幸いして世界でも稀な美しさであり、外国からも高い評価を得ているそう。

黄色や赤に色づく鮮やかな紅葉は毎年楽しみですよね。そんなシーズンに備えて、今回は「紅葉の撮り方」をご紹介していきたいと思います。



■紅葉撮影の時期と場所


紅葉撮影で大事なのは、時期と場所。

時期が早すぎるとまだ色づいていなかったり、遅いと散っているという残念な結果に。本当の見頃は1週間程度だったりします。
紅葉の見頃は場所によって変わるので、最新の情報をネットでこまめにチェックしておきましょう。

山に登って眺める紅葉は綺麗で感動しますが、広い範囲に木があるとかえって構図が決めにくいもの。
都内の大きな公園ならアクセスも良く、等間隔に植えてあるイチョウ並木などはかっちりとした構図にしやすくてお勧めです。

また、公園によっては期間中ライトアップも行われるので、他とは一味違った写真が撮れるはず。そういった演出を狙ってみるのも一興です。

 

■もし紅葉がまばらだったら?


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写真のイチョウ並木は、昭和記念公園で撮影したものです。
実際は落ち葉はまばらにしかないのですが、夕暮れの光を狙ったことで、たくさんのイチョウで地面が埋まって黄色に染まっているかのような印象になっています。

また、このように道のど真ん中から撮るのもいいのですが、その際はイチョウの葉がいっぱいでないと意外とスカスカに寂しく見えてしまいます。
そういう時はあえて少し斜めから、また広角よりも離れて望遠レンズで撮影することで「圧縮効果」が生まれ、木々の間が詰まって密集感が生まれます。
空があまり写らないよう、イチョウがはみ出すくらいのフレーミングにするとより迫力を出すことができます。
ちょっとした工夫で、見たままの感動が伝えられる1枚になりますよ!

ちなみに、美しい紅葉が見られる気象条件は「昼と夜の寒暖差が激しい」ことなど様々ありますが、「夏の気温が高い」「雨量が多い」ことも大切だそうです。
つまり今年は綺麗な紅葉が見られるチャンスかも!?

 

■都内の紅葉のおすすめスポット


車で紅葉を見にドライブ…もいいですが、撮影のため見頃の時期を狙うなら、電車でアクセスのいい近場のスポットが嬉しいですね。

紅葉の期間中に何度か通ってみたり、毎年同じ場所へ見に行くのも変化がわかって面白いですよ。
都内でアクセスのよい紅葉おすすめスポットをご紹介しますので参考にしてくださいね。

【イチョウ編】

・明治神宮外苑
言わずと知れた、都内屈指のイチョウ並木の名所です。
146本、300m続くイチョウ並木は必見。写真で見たことがある方も多いのではないでしょうか?
今年は11月14日(土)~12月6日(日)まで行われるいちょう祭りの期間中は、日本各地の特産品やご当地グルメの出店もあります。
ちょっとしたデートにもぴったりな明治神宮外苑、カップルでの撮影にもお勧めです。

・昭和記念公園
立川口からすぐの「カナール」両脇と「うんどう広場」の道の左右に、イチョウを存分に楽しめるそれぞれ200m、300mの並木道があります。
イチョウで埋め尽くされた黄金色のじゅうたんは一見の価値あり。
のんびり散歩を楽しむにも、じっくりシャッターチャンスを狙うにもぴったりです。
また園内にはモミジも多く日本庭園もあるので、和の雰囲気たっぷりの1枚も狙えますね。

・光が丘公園
こちらもイチョウの名スポットです。200本以上のイチョウが立ち並び、散歩する人々は感嘆の声を上げています。
夕焼けに輝く黄金色の大木は見事の一言ですよ。

・城北中央公園
マイナーな公園ですが、私ひらはらあいお勧めのスポットです。
イチョウはとにかくケタ違いの2,000本以上が植えられており、敷地面積は広いのに観光客の少ない地元の人ばかりの公園ですので、思い切りイチョウを独占できますよ。
駅からのアクセスはいまいちですが、「自分だけの1枚」を撮りたい方はぜひ足を運んでみてくださいね。癒やされること間違いなし。

【モミジ編】

・高尾山
登山ブームで今や一年中大人気の高尾山ですが、紅葉の時期の美しさも有名です。
都心から1時間でアクセスでき、快適なケーブルカーや登山道が整備されているので、手軽に山の紅葉を味わえる魅力的なスポット。
その分やはり混雑しますので、朝早い時間に出発するのがお勧めです。
一番易しいコースは1号路(表参道コース)で、こちらは途中に紅葉の見どころスポットでもある「薬王院」があります。
モミジやカエデの種類も豊富で、さまざまな趣ある紅葉を鑑賞できるので、都心の公園に飽きてしまった方にもぴったりです。
ただ、気軽に行けると行っても山であることは忘れずに、登山時の服装や持ち物をチェックしてくださいね。

・六義園
国の特別名所に指定されている、由緒正しき日本庭園です。
400本を超えるモミジがある都内屈指の紅葉狩りの名所。
期間中はライトアップもあり閉園時間が延長されるので、一味違った夜の艶やかなモミジが撮影できますよ。

 

■紅葉撮影のポイント


行ってみたいスポットが見つかったら、次は紅葉撮影のポイントを押さえましょう。

・望遠と広角を使い分ける
紅葉した山などの広い範囲を広角で写し込むのもいいですが、イチョウ並木は広角で撮影すると思ったより空の分量が多くなって、葉が少なく寂しい印象に見えることも。そんな時は少し離れて望遠レンズで「圧縮効果」を利用しましょう。木と木の間が詰まって、密集感を演出できます。
遠くの木がより大きく迫って見えるような迫力のある構図が作れるのでぜひ試してみてください。

・雨の日でも諦めない
雨は撮影に向かない…そう思い込んでいると、貴重なシャッターチャンスを逃してしまうかも。
紅葉は雨に濡れても綺麗なものです。特にカエデの葉先に雫が滴っているさまは、しっとりした日本的な情緒を感じます。
雨に濡れていっそう鮮やかさを増す紅葉。地面に落ちたものや、川に散って流れる「錦」のような葉にまで注目してみてくださいね。

・人気のスポットでは一脚が便利
混雑して三脚が立てづらいスポットでは、上下のブレを防ぐ一脚を使用するのも手です。一脚は軽くて持ち運びが便利ですし、小さいものはカメラバッグにも入ります。左右・前後のブレを防ぐのは努力次第ですが、何もないよりは夕方薄暗くなってもシャッタースピード・感度が稼げるはず。

・逆光を狙おう
逆光の葉は輪郭がキラキラと引き立ち、透明感が増します。
こうした透過光は立体感を出せるので、順光で撮影していてなんとなく「メリハリが足りない」気がしたら、ぜひ思い出してみてください。
特に夕焼けの半逆光はとてもドラマチックな演出になるので、天気の良い日は夕方まで粘ってみるとお気に入りの1枚が撮れるかもしれません。

・ホワイトバランスを変えて色づきを表現
思ったより紅葉が鮮やかに映らないときは、ホワイトバランスを変えてみるのも手です。プリセットのホワイトバランスなら、曇天や晴天日陰にすると暖色系になるので、時間帯によって青みがかってしまったイチョウやモミジの色をよりイメージに近い赤み寄りに表現できます。
それでもイマイチなら、ピクチャースタイルを「ビビット」にするなどして彩度を上げてみましょう。

・前ボケと後ボケで表現を工夫する
主役となる葉や枝を決めたら、そこにピントを合わせ絞りは開放で撮ってみましょう。主役の後ろにも紅葉が多くなる場所を探してくださいね。背景がキレイにボケるはずです。
これが基本の後ボケですが、せっかくなので前ボケにも挑戦してみましょう。主役の手前にも紅葉が入るようにして、同じく絞りは開放に。
手前に入る紅葉の量は多すぎると画面がうるさくなってしまうので、バランスを考えてみてください。
こうして前ボケを入れると、後ボケしかない写真よりもぐっと奥行きが出てスケール感のある写真になります。

・木の幹を使って黒バックの背景に
黒バック=スタジオ撮影だけではありません。少し薄暗い場所で紅葉の背景が木の幹になるよう自分が動いて、紅葉が引き立つ場所を探します。
少し露出補正をアンダーにして撮影してみると…黒背景の写真になりましたか?
露出補正の量はどれくらいがいいか、写真を見ながら調整してくださいね。人とはちょっと違う1枚になるかも。

・色違いの紅葉で見栄え良く
赤いモミジを撮っているからといって、それが紅葉の全てではありません。月の美しさが満月だけではないように、黄や緑の葉もそれぞれの美しさがあります。
あえて黄や緑の葉も同じ画面にフレーミングしてみましょう。それぞれの美しさが引き立つリズム感のある写真になりますよ。
また、主役の葉と違う色の紅葉を背景に持ってきて引き立たせるのもオススメです。

 

■紅葉ポートレートを撮ろう


ただでさえ美しい紅葉の中、キレイなモデルさんがいたら…きっと素晴らしい1枚になること間違いなし!

そう、背景を紅葉で埋め尽くすポートレートは、実は撮りやすくて初心者にもピッタリなロケーションなのです。
もちろんモデルさんでなくても大丈夫。いっしょに遊びに行った家族や友達に協力してもらって、ぜひ紅葉ポートレートを楽しんでみてくださいね。

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・時間と服装
背景に通行人が入らないように待機するのはどうしてもイライラしてしまうもの。公園でも並木道でも、できれば人が少ない時間帯を狙えればベストです。
また、意外と盲点ですが「紅葉に映える服装」も大切です!
黄色いイチョウのときは黄色っぽい服装にならないよう、赤いモミジのときも赤っぽい服装を避けたほうが、よりいっそう紅葉もモデルさんも引き立ちます。
迷ったら、白か黒なら背景を選ばない鉄板ですね!

・肌の色かぶりに注意する
あまり紅葉に近づきすぎたり、一面真っ黄色のイチョウ並木の中にいると、紅葉の黄色や赤が肌の色に被ってしまう可能性があります。ホワイトバランスを微調整して、肌色が自然に見える設定にしてみましょう。

・人物と紅葉の絡め方
基本は、人物の目にピントを合わせて絞りは開放に。背景の紅葉を思いっきりぼかして楽しんでくださいね。
葉と葉の間から人物を狙って「前ボケ」を作ったり、人物にしゃがんでもらって地面に散った一面の紅葉と写したり、紅葉はアイデア次第でいろいろな演出が考えられます。

・小道具を利用する
秋ならではの持ち物を撮影にも利用してみましょう。例えば鮮やかな色のマフラーがあれば、顔を埋めてみたり、手に持ってもらったり。
コートがあれば着た状態・ボタンを外して・脱いだ状態とそれだけで3パターンも変化が付けられます。

・葉っぱを使う
散ってしまった葉も小道具の一つだと思って利用してみてください。モデルさんに一枚持ってもらいアクセントにしたり、服や髪にわざと散らしてみたり、たくさんの紅葉をかき集め、空に向かって放り投げる瞬間を連射してみたり…。
ポージングだけだとワンパターンになりがちなポートレートが、ぐっと魅力的になりますよ。

三脚が立てられる場所でしたらセルフポートレートも面白いかもしれませんね!
この時期だけしか楽しめない紅葉ポートレート、ぜひ挑戦してみてください。

 

■もみじのにしき 神のまにまに


秋も深まり、まだ先と思っていた紅葉の季節もいよいよ間近に迫ってきました。
公園、並木道、日本庭園、山…いろいろな場所で鮮やかな姿を見せてくれる紅葉が楽しみです。

みなさんもぜひ、日本ならではの美しい景色を写真に収めてくださいね♪

 

Reported by ひらはらあい