雪撮影のコツと設定!ストロボを使って雪や雨の写真を撮ってみよう!

Photo by 正隆

というわけで東京では珍しい雪ですから、ついさっき撮ってきました。降っている雪の撮り方を簡単にご紹介します。

雪の撮影は意外に簡単ですから是非挑戦してみて下さいね!



■ストロボを炊けば雪や雨を写すことができる。


あまり語ることがなくて困ってしまうんですが、簡潔に説明するとストロボを炊けば雨や雪を画面に写すことが出来ます。雨も雪のように写せますが、やや薄い白となります。

また雨の場合は日中はかなり薄くなってしまい目立ちにくくなってしまうため夜間を狙いましょう。

アイキャッチ画像はモノクロ化していますが、絞りやシャッタースピードなどのカメラ側の詳細な設定をご紹介します。

■雪を写す時の露出モード:絞り優先


マニュアルモードでもシャッタースピード優先でも構わないのですが、ストロボを使用する関係でシャッタースピードには幕速の制限がかかります。

寒いのであまりあれやこれやと複雑な操作をするのも面倒でしょうから、絞り優先で構いません。絞り優先ですからシャッタースピードは同調速度の範囲内でカメラが勝手に設定してくれます。

次に絞り値ですが、絞り値を小さくすると雪は大きくボケますが、雪が多いと画面がうるさくなってしまうため、その際は絞って雪を小さくすることで自然な画面にすることが出来ます。

ちなみに降雪が多いのにボカしてしまうとこうなります。

Photo by 正隆

■雪を写す時のシャッタースピード:1/60秒〜1/1000


シャッタースピードを設定しないと雪がブレてしまうのではないか?と思われるかも知れませんが、ストロボを使用する場合、雪そのものはストロボ光によって写し込みます。

ストロボ光は数万分の1という非常に速い閃光であるため、動いている雪も止めて写すことが出来るというわけです。

そのためストロボを使用する場合は、シャッタースピードが短くても長くてもほとんど雪の写り方に影響が出ないためカメラ任せで構わないというわけです。

ちなみに記事のアイキャッチ画像は三脚を使用しており、シャッタースピードは1.6秒ですが、ストロボ光によって雪の露光は完了しているので雪はブレないというわけです。

ストロボを使用する場合は幕速(シャッターが全開になる最高速度)の制限がかかりますから、シャッタースピードはカメラ任せで構いません。

幕速は機種によって異なりますが、フォーカルプレーンシャッターを搭載した一眼レフやミラーレスでは、1/200〜1/250秒程度のものが一般的です。

日中などの環境光が十分にある場合や、高感度撮影など、ストロボを使わずに雪を写す場合、雪の舞い散る速さによっても違いますが、

  • 1/60秒 雪が動いている感じで写すことが出来ます。雪の動きを表現したい際に使用します。
  • 1/250秒 雪がギリギリ止まっている感じで写せます。ストロボを使用せず環境光を利用して撮影したいが雪は止めたいという場合に使用します。
  • 1/500秒 ほとんどの雪がしっかりと止まって写すことが出来ます。環境光を利用しつつ風の強い日の雪を止めたい時に使用します。
  • 1/1000秒以上 雪が完全に止まって写ります。

概ねこのように考えて頂いて結構です。

■雪を写す時の焦点距離:28mm〜50mm


あまり超広角で撮ってしまうとストロボの照射角が足りず周辺光量落ちが目立ってしまうことがあります。

その場合はレタッチで周辺光量を上げるという方法もありますが、そうでない場合は28mm〜50mm程度が撮りやすいでしょう。

望遠でも撮影は出来ますが、写し込みたい雪が遠すぎるとストロボ光が届きませんのでご注意ください。

■ホワイトバランス:ご自由にお選びください


Photo by 正隆

ある意味好みで変えて頂ければ良いことなので、特に正解はありません。

東京では気温の下がる夜間に雪が降ることが多いですが、夜間特別町の光源がないような場所でオートで撮影すると、アンバー(茶色)になることが多いかと思います。

夜間にセピア調に写したい場合は太陽光などで撮影すると良いでよう。

昼間など十分に明るい場合、雪が降っている状況では曇りが多いため、画面は寒色系になりがちですから、ホワイトバランスは曇りなどを設定するとニュートラルに近いホワイトバランスを得られます。

イルミネーション、夜景などある程度環境光がある場所でも撮影に挑戦してみましょう。雪を目立たせるためには、背景に暗い建物を配置するなどするとより雪が目立ちます。

■雪の撮影時のコツとポイント


ストロボを炊けば勝手に写ります。

内蔵ストロボでもクリップオンストロボでも大丈夫です。高度な知識も熟練のテクニックも必要ありません。

しかし、風邪をひかないように防寒対策だけはしっかり行って撮影に挑みましょう。それだけ気をつけて頂ければ誰でも簡単に雪を写せます。ではまた!

Reported by 正隆