シャボン玉撮影のコツとテクニック!

皆さんシャボン玉撮ってますか?シャボン玉の撮影はポートレートなどでも行われますが、一風変わった凍りゆくシャボン玉動画とシャボン玉撮影のお話です。

まずはポーランド、ワルシャワ在住の写真家Pablo Zaluskaさんが撮影した世にも幻想的な動画を御覧ください。



■凍るシャボン玉はどうやって撮影したのか?


シャボン玉そのものは非常に薄いため外気温が-10度以下であれば膨らませたまま凍らせることが出来ます。使用するのは市販のシャボン玉液で構いません。ただし凍るまで膨らんだままでいてくれるシャボン玉は全体の5〜10%程度とのことです。

またZaluskaさんによると、凍ったシャボン玉は20分程度で割れてしまうため、長持ちさせるにはシャボン玉液にグリセリンを混ぜると良いとのことです。

■シャボン玉を目立たせるには?


一般的なシャボン玉を撮影する場合のテクニックを幾つかご紹介したいと思います。

1.背景をシンプルにする。

シャボン玉は透明ですから、背景がゴチャゴチャしていると輪郭が分かりづらくなり目立ちません。背景を大きくボカすことでシャボン玉を目立たせることが出来ます。

2.なるべく暗いものを背景にする。

シャボン玉を目立たせるための背景処理にはもう一つ、なるべく暗い背景を選ぶことでよりシャボン玉を際立たせることが出来ます。純粋にシャボン玉のみの撮影であれば黒の背景紙などを利用すると良いでしょう。

3.ライティングを考える。

シャボン玉に光を当てることでシャボン玉の輪郭が際立ちより綺麗に見せることが出来るのですが、画面全体が明るいとシャボン玉が目立ちません。柔らかい光をシャボン玉に当てることが難しい場合はストロボを当てることでシャボン玉を目立たせることが出来ます。

4.逆光や半逆光を利用しよう。

自然光でシャボン玉を目立たせるには、順光ではシャボン玉が薄く写ってしまいます。逆光ではシャボン玉は目立ちますが、もし人物と一緒にシャボン玉を撮るような場合は逆光では人物の表情が暗くなってしまうため、半逆光を利用すると良いでしょう。

■シャボン玉にピントを合わせるには?


シャボン玉のみを撮影する場合

シャボン玉にを合わせるには、シンプルな背景を選ぶことでシャボン玉単体であればオートフォーカスでもピントが合焦します。もしもオートフォーカスでピントが合わない場合は、置きピン(マニュアルフォーカスである程度の位置にピントを合わせておいて、被写界深度内にシャボン玉がきた瞬間にシャッターを切る方法)を利用すると良いでしょう。

シャボン玉+人物を撮影する場合

人物+シャボン玉を撮影したい場合は、オートフォーカスでは人物の顔にピントが引っ張られることが多いのでシャボン玉がある程度ボケた状態で良ければそのまま撮影しますが、シャボン玉を吹く量が多すぎるとシャボン玉側にピントが引っ張られてしまいます。

その際はカメラ位置と被写体位置(人物)の間に横方向から違う人にシャボン玉を流すように吹いてもらうと上手くいきます。

いずれにしてもシャボン玉は風上から拭いてください。風下から吹いてしまうと、吹いている人の後方にシャボン玉が流れてしまいます。

■シャボン玉撮影あれこれ


ポートレート撮影などでシャボン玉を大量に漂わせたい場合は、人力で吹くのではなく電動でシャボン玉を発生させるおもちゃなどを利用しましょう。人力で吹いているとあっという間に被写体である人物が疲れてしまいます。

また割れにくいシャボン玉は小さく膨らむ傾向にあり、風に流されて通行人の服などに付着する場合がありますから、周りに人が多い場合などは一般的なシャボン玉を使用しましょう。

室内でしっかりと撮影出来るような場合は、水を引いたバットの上にシャボン玉を膨らませて、その中にスポイトで水滴を落としたり、シャボン玉の中にもう一つシャボン玉を作るといったことが出来ます。機会があれば試してみましょう。

■シャボン玉楽しいですね


時々意味もなくシャボン玉を膨らませます。夢も膨らみます。さあ皆さんもご一緒にレッツシャボン玉

参考:Zaluska.com
画像:YouTube

Reported by 正隆