D5にベストマッチのおすすめレンズはどれだ!?

D5

スーパースペックで登場したNikonフラッグシップ一眼レフ、ニコンD5ですが、純正・サードパーティ製を問わず、このD5に相応しいFマウントレンズは一体どれなのか!?



■D5に相応しいレンズ


D5はニコンのフラッグシップ一眼レフで、常用ISO100~102400、拡張ISO最高感度ISO3280000までというとんでもない高感度撮影に対応したモデルです。

イメージセンサー・画像処理エンジン・オートフォーカスなど、全刷新されたこのフラッグシップ一眼レフに相応しい相応しいレンズを考えてみたいと思います。

■D5にオススメの超広角ズームレンズ


12-24mm F4.5-5.6 II DG HSMは非常に広い画角を持ちながらも、AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDよりも遥かにリーズナブルなレンズとなっています。

画質はAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDほどではないものの、その画角で撮れるということが最も重要である事を考えれば、12-24mm F4.5-5.6 II DG HSMの存在価値は大きいと言えるでしょう。

D5と言えばスポーツ撮影が真っ先に思い浮かぶと思いますが、ネイチャーや過酷な環境での風景撮影などにも適したモデルです。

AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDはNikon広角レンズで最も高画質なレンズとなっています。非常に高画質なレンズでありながら、ナノクリスタルコートを採用することで、フレアやゴーストにも強いレンズです。

加えてズームレンズでありながらF2.8という明るさがあるため、星野撮影や夜景撮影にも最適です。

SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDに匹敵する画質と明るさを誇りながら、価格的にリーズナブルで、手ブレ補正まで搭載しているレンズです。

eBANDコーティングによるフレア・ゴーストに対する耐性も見逃せないポイントで、超広角では画角内に太陽が入り易く、高い逆光耐性は大きなメリットと言えます。

■D5にオススメの広角ズームレンズ


AT-X 16-28 F2.8 PRO FXはフルサイズ対応レンズかつリーズナブルな大口径超広角レンズで、十分な画質を誇るレンズです。メインではないが広角レンズも欲しいという方にはうってつけのレンズと言えるでしょう。

AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G EDはコンパクトな広角ズームレンズです。メインレンズを標準・望遠ズームレンズを使用している場合にも、プラス1本の広角ズームレンズとして持ち歩くのにも適しています。

また、単なる小型広角ズームレンズというだけでなく、画質面でも十分な性能を誇るため、メイン広角ズームレンズとしてもその役目を担うのに十分なレンズと言えるでしょう。

24-35mm F2 DG HSM Artは単焦点、それも高画質な単焦点レンズ3本を一まとめにしたようなレンズです。

レンジは狭いものの、24mm・28mm・35mmという広角定番レンズ3本をレンズ交換無しに、また微調整可能という状態使用することが可能です。

■D5にオススメの標準ズームレンズ


NikonのAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRはニッコールの標準ズーム中最高峰のレンズであり、大口径標準ズームでありながら手ブレ補正を搭載しているため、撮影領域を広げます。

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRは長く使えるメインレンズとなるでしょう。また大きくボカせるのも魅力です。

SP24-70mm F2.8 Di VC USD G2は手ブレ補正機構内蔵の大口径標準ズームレンズですが、純正レンズよりリーズナブルなレンズでありながら、画質面ではAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRと比較して見劣りしません。

オートフォーカス速度に関しては純正レンズに僅かに劣るものの、画質・防塵防滴性能などその高い性能はメインレンズとして十二分に期待に応えてくれることでしょう。

24-105mm F4 DG OS HSM Artは24-70mmよりももう一息望遠が欲しいという方にピッタリのレンズです。F4通しという事で極端な大ボカしは難しいものの、広いレンジと手ブレ補正、必要にして十分な画質は、使い勝手の良いズームレンズとして活躍してくれる事でしょう。

■D5にオススメの望遠ズームレンズ


AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VRは純正望遠ズームレンズの大定番と言えるレンズです。何と言ってもその画質・オートフォーカス速度は同クラスレンズで並ぶものはなく、長く使えるレンズとなるでしょう。

これ1本でポートレートからスポーツ撮影など様々な被写体に幅広く活躍するレンズですから、手に入れて後悔の無い1本と言えるでしょう。

SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VRと同じように大口径手ブレ補正付きの望遠レンズです。

オートフォーカスに関してはAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VRほど高速ではありませんが、価格はリーズナブルでコストパフォーマンスの高い1本となっています。

120-300mm F2.8 DG OS HSM SportsはF2.8という明るいズームレンズでありながら、120-300mmというレンジをもっており、所謂サンニッパと同じ焦点距離と明るさを誇りながら、広くも撮れるという画期的なコンセプトのレンズです。

このレンズのレンジと明るさは室内スポーツなどでも非常に使い勝手の良いものとなっています。

■D5にオススメの超望遠ズームレンズ


AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VRはフルサイズ対応の純正レンズで、鏡筒が太いため手の小さい方にはズームリングを回すのがやややり難い部分もありますが、この広いレンジは航空機や屋外スポーツ撮影など幅広い望遠撮影に活躍するでしょう。

SIGMAの150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sportsはレンジの広い望遠レンズで、航空機や野鳥撮影にも十分に対応可能な超望遠撮影が可能です。

防塵防滴・金属鏡筒を採用しており、このクラスとしては高い画質やオートフォーカス速度だけでなく、タフな撮影にも対応可能です。

同じくSIGMAの150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporaryは、150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sportsよりも小型軽量でありながら上位モデルに匹敵する画質を誇ります。

150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sportsほどのタフな仕様ではありませんが、携帯性に優れるこのレンズは使い勝手が良く、航空機や野鳥撮影にも大活躍してくれる事でしょう。

オリンピックのようなスポーツのプロカメラマンの現場で非常に人気あるのが、AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VRです。

180-400mmという大口径超望遠レンズに、×1.4のテレコンバーターを内蔵しており、180-560mm相当の幅広いレンジをカバーします。

テレコンバーターが内蔵されているため、通常の大口径望遠レンズと違い画角の調節がワンタッチであることも利便性を高める要素となっています。

高い機能性だけでなく、ズーム全域で色収差が抑えられ、画質面でも単焦点レンズに引けを取らないものとなっています。

■D5にオススメの超広角単焦点レンズ


Distagon T* 2.8/15 ZF.2はその優れた画質だけでなく、マニュアルフォーカスレンズならではの滑らかなピントリングの動きや精緻な金属鏡筒の作りなど、所有欲も存分に満たすことが出来るレンズとなっています。

SIGMAの20mm F1.4 DG HSM Artは、超広角レンズでありながらF1.4という非常に明るいレンズです。周辺まで高解像・低収差であるため風景や星野撮影のような周辺画質が気になる被写体でより大きな威力を発揮する事でしょう。

決して汎用性の高い焦点距離ではありませんが、最高の画質を求める方にとって、ズームレンズでは得難いレンズです。

SIGMAの24mm F1.4 DG HSM Artは24mm単焦点レンズとして屈指の高画質レンズで、画角さえ希望に沿うのであれば、これ以上の解像感を持つ24mmレンズを探すのは困難なことでしょう。

また鏡筒の作りも高品質で、サードパーティ製でありながら所有する喜びも味わえるレンズです。

■D5にオススメの広角単焦点レンズ


NikonのAF-S NIKKOR 28mm f/1.8Gは広角レンズでありながら美しいボケ味を持ち、コンパクトなだけでなく高速なオートフォーカス、とナノクリスタルコートの採用によってフレア・ゴーストにも強いレンズとなっています。

標準50mmレンズとの併用も行い易く、単焦点の定番レンズとして、使い勝手の良いレンズです。

AF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gは35mmというスナップ撮影や広めのポートレート撮影に使い勝手の良い画角ですが、画質だけでなく、逆光耐性にも優れたレンズです。

高価なレンズではありますが、単焦点1本で勝負したいという方にはベストなレンズと言えるかも知れません。

SIGMAの35mm F1.4 DG HSM ArtはF1.4という明るいレンズですが、単に明るいというだけでなく、非常に高画質なレンズであり、35mmレンズとして屈指の高画質レンズであるだけでなく、鏡筒も非常に高品質なものとなっています。

35mm単焦点は非常に使い易い画角で、使い易い焦点距離となっています。

■D5にオススメの標準単焦点レンズ


SP 45mm F/1.8 Di VC USDは画質だけでなく29cmという最短撮影距離も大きな魅力です。フルサイズ機では使い勝手の良い標準レンズとして使用出来ます。また手ブレ補正を内蔵している点も見逃せない魅力です。

SIGMAの50mm F1.4 DG HSM Artは高い解像力が売りのレンズで、高画素機でも絞り開放からシャープな画質を得られます。またArtレンズ共通の作りの良さは健在で、花形フードはデザインも魅力です。汎用性の高い標準レンズとして使用するのもオススメです。

Milvus 1.4/50 ZF.2はリニューアルされた50mm単焦点レンズですが、前モデルは開放での画質が極端に悪く現代の高画素機での使用に耐えませんでした。

MilvusシリーズであるMilvus 1.4/50 ZF.2は開放から実用的な画質を得ており、マニュアルフォーカスレンズならではの大きなピントリングの回転角も相まって、マニュアルフォーカスレンズとしてとても楽しめるものとなっています。

■D5にオススメの中望遠単焦点レンズ


AF-S NIKKOR 85mm f/1.4Gは純正レンズとしては最高のポートレート用レンズです。大きなボケと開放からシャープなピント面を得られます。オートフォーカスレンズである事や、優れたコーティングも相まって、屋外ポートレートなどでも優れた使い勝手を実現しています。

Milvus 1.4/85 ZF.2は、Planar T* 1.4/85 ZF.2の後継レンズとも言えるレンズで、光学系が見直された事により、大幅な高画質化を実現しています。

中央から周辺部まで、それも開放F値から非常に高い解像力を実現しており、また色収差に関してはゼロに等しく、防塵防滴や操作し易いフォーカスリングも搭載しています。

SP 85mm F/1.8 Di VC USDは手振れ補正を内蔵した中望遠レンズですが、ポートレート撮影で定番の中望遠レンズとなります。またこのレンズは手ブレ補正を搭載しているため、撮影の歩留まりも上がる事でしょう。

開放からシャープなレンズですが、カリカリという描写ではなく、非球面レンズを使わず、解像力とボケ味を両立している点も大きな魅力です。

■D5にオススメの望遠単焦点レンズ


105mm F1.4 DG HSM Artはシグマが誇る非常に高画質な単焦点望遠レンズで、このクラスの焦点距離のレンズとしては異様に大きく重くなっていますが、その画質の高さは全てのレンズの中で間違いなくトップクラスの描写性能を誇ります。

ポートレート撮影などで最高の解像感と美しいボケを求める方に非常におすすめできるレンズです。

Apo Sonnar T* 2/135 ZF.2はマニュアルフォーカスレンズとしては長焦点のレンズとなります。このレンズも非常に高解像で、絞り開放から十分に高解像な画像を得る事が出来、望遠レンズならではのボケ量を得る事が出来るのも魅力の一つです。

ZEISS Classicレンズとしては新しいレンズで、外見はクラシックでありながら光学設計は現代的なものが採用されており、高画質とクラシカルなデザインを両立しています。

NikonのAF-S NIKKOR 200mm f/2G ED VR IIはニッコールレンズの中でも屈指の名玉で、200mmという航空機や野鳥には不足する焦点距離です。実際のところ使い道が少ないレンズですが、「とにかく最高の画質の200mmレンズを」という要望にこれ以上に応えてくれるレンズは無いでしょう。

屋外でのポートレートなどでも使用出来、その驚くべき解像力と、ゴチャゴチャした背景を完全に消し飛ばしてしまう程のボケ量は、他のレンズでは決して得られないほどの圧倒的な描写です。

AF-S NIKKOR 300mm f/2.8G ED VR IIは大口径長望遠レンズの定番とも言える所謂サンニッパレンズです。単なる単焦点レンズではなく、圧倒的な画質とボケ量、非常に速いオートフォーカス性能、更にAF-S TELECONVERTER TC-20E IIIを使用する事で、600mm/F5.6のレンズとしても使用可能です。

■D5にオススメの超望遠単焦点レンズ


AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VRAF-S NIKKOR 300mm f/2.8G ED VR II以上に贅沢な大口径望遠レンズです。最新の大口径長望遠レンズで、電磁絞り機構に蛍石レンズを採用し、画質・性能あらゆる面でニッコールレンズの看板とも言えるレンズです。

AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VRは蛍石レンズを採用した事により、画質面だけでなく、前モデルより大幅な軽量化を実現しています。更にスポーツなど動きのある被写体の撮影時に安定したファインダー像を提供する、新開発のVRモードである「スポーツモード」を搭載。

レンズ前面部には耐久性が高く優れた防汚効果が長期間持続するフッ素コートも採用している使い勝手も見逃せないポイントです。この焦点距離はテレコンバーターと併用する事で、カワセミなど小型の野鳥撮影にも最高の性能を発揮する事でしょう。

AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VRは屋外スポーツや野生動物の撮影に対応したNikonで最も長い焦点距離を持つ、ニッコール最高峰の超望遠レンズです。

非常に高額なレンズですからおいそれと購入出来るレンズで無い事も確かですが、蛍石レンズ・EDレンズ・ナノクリスタルコート、強力な手ブレ補正など、ありとあらゆる先端技術を盛り込んだレンズで、専用のテレコンバーターが付属されており、1000mmのレンズとしても使用出来ます。また画質面でも最高のレンズであることも間違いありません。

■D5にオススメのマクロレンズ


SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USDは伝統あるTAMRON 90mmマクロの最新バージョンで、マクロ撮影に適したシフト対応の手ブレ補正や防塵防滴機構を新たに備えています。

またそれだけでなく、従来TAMRON 90mmマクロの弱点であったオートフォーカス速度は劇的に改善されており、快適なオートフォーカスを実現しています。

開放からキレのあるピント面と、定評あるボケ味の良さはそのままに、使い勝手を大幅に向上させたSP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USDは、マクロレンズの大定番と言えるレンズです。

Milvus 2/100M ZF.2はハーフマクロレンズですが、その素晴らしい解像力と高いボケ味は、花などのマクロ撮影だけでなく、動きの少ない被写体であれば一般的な望遠レンズとしても適しており、F2という明るさを持っているの大きなポイントです。

AF-S Micro NIKKOR 105mm f/2.8G IF ED VRはニッコールマクロレンズ中最高の画質を誇るレンズで、高解像でありながらボケ味も良好なレンズとなっています。また手ブレ補正も内蔵しているため、望遠レンズとしても使い易いレンズとなっています。

■D5にオススメの魚眼レンズ


AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E EDはフルサイズセンサーで、円周魚眼と対角魚眼の二種類の表現を行える魚眼zームレンズです。

また設計が新しく、非球面レンズ2枚による良好な点像再現性を実現し、EDレンズ3枚の採用で倍率色収差を補正し、さらにナノクリスタルコートの効果でゴーストやフレアを効果的に抑制することで、魚眼レンズという画角や歪曲の表現だけでなく、非常に高画質な画像を得られるようになっています。

防塵・防滴構造や優れた防汚性能を発揮するフッ素コートも採用し、フィッシュアイズームレンズならではの魅力的なデフォルメ効果を活かしてユニークな作品づくりが楽しめます。

8mm F3.5 EX DG CIRCULAR FISHEYEは180°の画角で円周の画像を作り出す円周魚眼レンズです。しかしこのレンズの魅力は特異な画角だけではありません。

SLDガラス、スーパーマルチレイヤーコートの採用により、画面全域で高画質を実現しており、魚眼レンズというだけでなく、その画質にも満足を得られるでしょう。

こちらの15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYEは対角魚眼レンズとなっていますが、超広角レンズが苦手とする逆光にも強いレンズとなっています。魚眼レンズ特有の歪曲像と、最短撮影距離15cmを活かして特殊な魚眼レンズの世界を楽しめます。

画像:Nikon

Reported by 正隆