カメラマンが使うフォトショップ以外のRAW現像&レタッチソフトは?シェア・画質・特長は?

Lightroom CC

プロカメラマンのスタンダードレタッチソフトと言えばAdobe Photoshopですが、Photoshop以外でどんなソフトがRAW現像や画像レタッチに使用されているのか、雑誌、COMMERCIAL PHOTO紙がプロカメラマン122人を対象にとったアンケートを元に各ソフトの特長をご紹介したいと思います。



■プロカメラマンが使用しているPhotoshop以外の画像編集ソフト


COMMERCIAL PHOTOのフォトグラファー白書によると、Photoshop以外でプロカメラマン(122人)が使用している画像編集ソフトのシェアは以下の通りです。

Capture One Lightroom DPP Capture NX その他 使っていない
42% 33% 6% 4% 5% 10%

Capture Oneが42%ということで最も多く、プロカメラマンの現場に特化した画像編集ソフトとしての意地を見せた形となりました。

Bridge(セレクト)→Camera Raw(現像)→Photoshop(レタッチ)というのがスタンダードではありますが、Photoshopには一般的な画像レタッチでは使用しない機能も多数あるため、セレクト・現像・レタッチを1本のソフトで済ませたいという場合にはCapture Oneは非常に魅力的なソフトウェアと言えるでしょう。

 

■PHASE ONE:Capture One Pro(42%)のRAW現像の画質傾向と特徴


Capture One Pro 8

Photoshopに次ぐプロカメラマンのスタンダード画像編集ソフト

Capture One Proはビュワー・RAW現像・レタッチソフトで、テザー撮影にも対応しています。

デフォルトのRAW現像の印象としては、繊細な解像感とハイライト・シャドーの階調を重視した仕上がりとなっており、ファッション・ビューティーなどポートレートカメラマンを中心に人気があります。

テザー撮影に対応している点もコマーシャルフォトを重視した作りとなっているため、PCにつないでテザー撮影を行い、その場でセレクトや簡単な現像作業なども行うといったワークフローを構築出来るのもCapture One Proの魅力となっています。

Photoshop以外のソフトウェアで本格的に使ってみたいという方にはオススメですが、価格も他のソフトウェアと比較して高いため、基本的にはプロユースのソフトと言えるでしょう。

Photoshop以外のソフトウェアではやはりプロカメラマンにはCapture Oneが人気があるというのは納得です。

 

■Adobe:Lightroom(33%)のRAW現像の画質傾向と特徴


Lightroom 6

ハイアマチュアにも広く普及した使いやすい画像管理ソフト

Lightroomは多くの方が使用されたことがあるのではないかと思います。Lightroomはビュアー・RAW現像・レタッチ・テザー撮影など多彩な機能を搭載した画像編集ソフトですが、とりわけLightroomが強力な力を発揮するのはその優れた写真管理機能にあります。

カタログという概念によって、さまざまなハードウェアからレタッチを行い、自宅でも出先でも、またスマートフォンでもレタッチを行うことが可能で、非破壊でレタッチを行うことが可能です。

また強力な検索機能を有しているため、プロ・ハイアマチュアなど大量の写真を管理する方にとって膨大なストックフォトの中から目的の写真を探し出すこともLightroomの得意とするところです。

RAW現像時の画質傾向はバランスのとれたもので、デフォルトでは特徴が少ないため、キレのある画像に仕上げたい場合は適度にシャープネスをかける必要がありますが、収差補正も含めて簡単に操作出来ることもLightroomの魅力です。

LightroomだけでRAW現像や画像レタッチを行うプロカメラマンは多くありませんが、Photoshopとの連携が容易で、画像の管理をLightroomで、RAW現像をCamera RawやLightroomで、仕上げのレタッチをPhotoshopで行うというカメラマンが多いようです。

 

■Canon:DPP(6%)のRAW現像の画質傾向と特徴


改良が重ねられたキヤノン純正ソフト

キヤノン純正のRAW現像ソフトで、閲覧・編集・現像が行えます。純正ソフトということで、デフォルトの仕上げはカメラ内のJPEG出力と基本的には同じ傾向にあります。

付属ソフトとはいえ基本的な編集機能は有していますが、DPPの魅力はレタッチよりも純正レンズに対する収差補正機能のデジタルレンズオプティマイザと考えて良いでしょう。

また比較明・比較暗合成や、多彩なHDR合成にも対応しており、単なる現像ソフトというだけにとどまらず、写真表現の幅を広げる機能も充実しています。

 

■Nikon:Capture NX-D(4%)のRAW現像の画質傾向と特徴


無料版になったニコン純正画像編集ソフト

こちらはニコン純正のRAW現像ソフトとなっており、Capture NX-Dになってからは部分補正などが省略されたものの、無料となりました。ニコンカメラ用となっており、カメラ内JPEG出力と同じ傾向になります。

Capture NX-Dでは、露出補正やホワイトバランスなどの調整をしながら、ピクチャーコントロールの[輪郭強調][コントラスト][明るさ][色の濃さ(彩度)][色合い(色相)]などの調整が可能です。

特別に優れた特徴があるわけではありませんが、収差補正を含めて一般的にRAW現像に求められる機能は揃っています。

 

■その他(5%)


個性的な画像編集ソフトたち

その他のソフトウェアとしては、市川ラボラトリーのSILKYPIXやDxOのDxO OpticsProなどがありますが、COMMERCIAL PHOTOの調査ということでプロカメラマンを対象に行われていることを考えると、「その他」の多くはDxO OpticsProではないかと予想されます。

 

■使っていない(10%)


「使っていない」が10%もいることが驚きですが、JPEG撮って出ししかしないという事でしょうか?それはそれで凄いですね。

 

画像:Adobe,Capture One

Reported by 山﨑将方