ニコンから100周年に革新的なハイエンド双眼鏡「WXシリーズ」が登場!

Nikon Binocular

diglloydにCES 2017にて展示されていたニコンの新型高級双眼鏡のプロトタイプ機のレビューが掲載されています。

ニコンの現在の手持ちタイプの双眼鏡のフラッグシップはEDGシリーズですが、この新型双眼鏡はインディビジュアル・フォーカス方式を採用しており、非常に優れた見え味とともにEDGシリーズを超える高級双眼鏡となるのではないかとのこと。

今回はこのニコンの新型ハイエンド双眼鏡の噂をご紹介します。



■新型双眼鏡WX 7×50とWX 10×50の情報


新ハイエンド双眼鏡に関するdiglloydの情報は以下の通り。

  • 今日のCESのニコンブースで新しい双眼鏡が発表された(公式発表は数ヶ月後)
  • 製品名や価格、詳細スペックは不明だがニコンは創立100周年を迎えるために最高のものを発表してきた
  • 見え味は私が今まで見てきた双眼鏡の中で最高で、シャープで高コントラストで色収差も全く見られなかった
  • 視界は非常に広く、しかも中心から周辺まで完全に均一な見え味を実現している
  • この新型機は、双眼鏡のハイレベルな新基準を打ち立てている
  • 7×5010×50が用意されており、7×50のモデルのみ展示していたが、10×50のモデルも比較することができた
  • この新型双眼鏡には独自の三脚取り付け用ブラケットが同梱されている
  • この双眼鏡は私には5ポンド(2.26kg)以上あるように感じた
  • この双眼鏡の接眼レンズはアイピースの距離をさまざまに変えることが出来るため、眼鏡を使用している人にとって大変優れた構造となっている
  • フォーカスはインディビジュアル・フォーカス方式を採用しているため、素早いピント合わせは苦手だが、ピントを合わせてからじっくりと観察するのに向いている
  • プリズムに関しては詳しいことは分からなかったが、明らかに非常に高いパフォーマンスを実現している
  • 価格は不明だがこの新機種はスーパーハイエンドなモデルで、私は5,000ドル(約57万円)以下とは思えない。私の予想は7,000ドル(約80万円)だ

■現在のニコンの双眼鏡


この双眼鏡は7×5010×50の2モデルが用意されるとのことですが、見た目や重量、またフォーカス方式から考えるとEDG 7×42EDG 10×42のような手持ちのシリーズと言うよりは、7x50SP 防水型10x70SP 防水型のような三脚などに取り付けての使用を想定されているもののようです。

この新型ハイエンド双眼鏡は、インディビジュアル・フォーカス方式(左右それぞれの接眼部にある視度調整リングを回して片目ずつピントを合わせる方式)を採用しているとのことで、センター・フォーカス方式(中央のピントリングを回すと左右同時にピントを合わせる方式)と比較して、ピント合わせの素早さは手持ちでの操作性は劣るものの、三脚などに取り付けて据え置きで使用したり、頻繁に使用者が変わるような業務用の双眼鏡などに採用されることがあります。

この新型双眼鏡はバードウォッチングというよりは、風景や星野観望用途なのかもしれません。

またこの双眼鏡は、高解像で高コントラスト、低収差かつ周辺部まで均一な像質、さらに広視野とのことで、見え味に関してはほぼ完璧と言える評価がされています。

超弩級の性能を持つ双眼鏡だけに価格も非常に高価なものとなりそうですが、CP+ 2017でも実機が見れるのか楽しみにしたいところです。

画像:diglloyd

Reported by 正隆