ニコン一眼レフの知られざる操作テクニックをご紹介!

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Photograpyにニコン一眼レフ(中級機〜上級機)にある隠しテクニック集が掲載されていましたのでご紹介します。

ニコン一眼レフ上級機はカスタマイズ項目が異常なほど多く、それゆえに初めて触ると迷う部分もあるものの、逆に慣れると好みの状態に素早く操作できるという特徴があります。

目次
  • まずは各部名称
  • ボタン一発で撮影画像を等倍表示する方法
  • ライブビュー映像をボタン一発で等倍表示する方法
  • ダイヤル操作で再生画像を高速スクロールする方法
  • メモリーカードを素早くフォーマットする方法
  • フラッシュを一時的に発光禁止にする方法
  • フォーカスポイントを縦位置と横位置で別々に保存する方法
  • 使えば使うほど手に馴染むカメラ

そこで今回はニコン一眼レフの㊙︎カスタマイズテクニックをご紹介したいと思います(※全てのニコン一眼レフで出来る訳ではありません)。



■まずは各部名称


実際のマル秘テクニックをご紹介する前に、どこのことを言っているのか分かりやすいように、各部名称をD810を例にご紹介しておきます。

D810

前面操作部
1 電源スイッチ 2 ストラップ取り付け部(吊り金具) 3 シャッターボタン
4 AF補助光ランプ/セルフタイマーランプ/赤目軽減ランプ 5 マイク(ステレオ) 6 レンズマウント
7 内蔵フラッシュ 8 ミラー 9 フラッシュロック解除ボタン
10 BKTボタン 11 レリーズモードダイヤルロックボタン 12 シンクロターミナル(カバー内)
13 フラッシュモード/調光補正ボタン 14 レンズ着脱指標 15 10ピンターミナル
16 露出計連動レバー 17 レンズ取り外しボタン 18 AFモードボタン
19 フォーカスモードセレクター 20 ファンクションボタン 21 プレビューボタン
22 サブコマンドダイヤル

D810

背面操作部
23 再生ボタン 24 削除/フォーマットボタン 25 アイピースシャッターレバー
26 ファインダー接眼部 27 アイピース 28 視度調整ノブ
29 AE/AFロックボタン 30 AF作動ボタン 31 メインコマンドダイヤル
32 マルチセレクター 33 メモリーカードカバー 34 フォーカスポイントロックレバー
35 スピーカー 36 ライブビューセレクター 37 ライブビューボタン
38 メモリーカードアクセスランプ 39 インフォボタン 40 i(アイ)ボタン
41 液晶モニター 42 OKボタン 43 縮小/サムネイルボタン
44 拡大ボタン 45 プロテクト/ピクチャーコントロール/ヘルプボタン 46 メニューボタン

D810

上面操作部
47 画質モード/画像サイズ/ツーボタンリセットボタン 48 レリーズモードダイヤル 49 表示パネル
50 露出モード/フォーマットボタン 51 動画撮影ボタン 52 露出補正/ツーボタンリセットボタン
53 距離基準マーク 54 フラッシュ取り付け部(アクセサリーシュー) 55 測光モードボタン
56 ISO感度ボタン 57 ホワイトバランス

 

■ボタン一発で撮影画像を等倍表示する方法


マルチセレクターボタンで再生画像を一発等倍表示

撮影後プレビュー画面や再生画面でピントがちゃんと合っているかを確認する際、液晶左側の拡大ボタンを何度も押して等倍まで拡大して確認していませんか?

マルチセレクターの中央ボタンに拡大設定を追加することで、中央ボタンを一度押すだけで画像を一発で50%、100%、200%の中から任意の拡大率で拡大表示させることが可能です。

設定方法
  1. 「メニューボタン」を押す
  2. 「カスタムメニュー」から「f:操作」を選択
  3. 「f2:中央ボタンの機能」を選択
  4. 「再生モード」を選択
  5. 「拡大画面との切り替え」を選択
  6. 「等倍(100%)」を選択
使い方のポイント

撮影後プレビュー画面や再生画面でマルチセレクターの中央ボタンを押すだけで一発等倍表示が出来ます。再度中央ボタンを押すと全体表示に戻ります。

一般的には100%(等倍表示)にしておくと、撮影後にピントチェックを行いたい時にボタン一発で等倍表示させることが出来、しかも液晶モニター左側の拡大ボタンと異なりマルチセレクターボタンは右手をグリップした状態で操作できますから、持ち変えることなく非常に素早い等倍表示を行えるというわけです。

ピントチェックを繰り返す際には非常に有効なテクニックですから、是非おすすめです。

 

■ライブビュー映像をボタン一発で等倍表示する方法


マルチセレクターボタンでライブビュー映像を一発等倍表示

先ほどの再生画像のボタン一発等倍表示とも共通しますが、ボタン一発でライブビュー映像を100%に拡大表示させることも可能です。

ライブビュー中にマルチセレクター中央ボタンを押すことで一発で等倍拡大出来るため、ピント確認が容易になるメリットがあります。再度中央ボタンを押すことで一発で全体表示戻すことが出来る点も利便性を高めています。

設定方法
  1. 「メニューボタン」を押す
  2. 「カスタムメニュー」から「f:操作」を選択
  3. 「f2:中央ボタンの機能」を選択
  4. 「ライブビュー」を選択
  5. 「拡大画面との切り替え」を選択
  6. 「等倍(100%)」を選択
使い方のポイント

ライブビュー中にマルチセレクターの中央ボタンを押すだけで一発等倍表示が出来るようになります。これによってライブビュー中のピント拡大が容易になります。

但しライブビュー映像の一発等倍表示を設定すると、中央ボタンを押すことでピント位置を中央に戻す機能が置き換えられてしまうため、ライブビュー中に「ピント位置を中央にリセットすること」と「一発で等倍に拡大すること」のどちらがよく使うかで選ぶと良いでしょう。

 

■ダイヤル操作で再生画像を高速スクロールする方法


ダイヤルでスムーズに画像確認

沢山の撮影画像を次々に確認したい場合どのように操作していますか?

マルチセレクターで左右にクリックすることで画像を送ることは出来るものの、大量の画像を確認したい場合はカチカチカチカチ延々とボタンをクリックしなければなりません。

実はニコン機はメインコマンドダイヤル(背面のダイヤル)とサブコマンダイヤル(前面のダイヤル)の両方で再生画像をスクロールすることが可能ですが、この2つのダイヤルでそれぞれスクロールのスピードが異なり、サブコマンドダイヤル(前面ダイヤル)は10コマ/50コマ毎の画像送りを選択することが出来るようになっています。

設定方法
  1. 「メニューボタン」を押す
  2. 「カスタムメニュー」から「f:操作」を選択
  3. 「f9:コマンドダイヤルの設定」を選択
  4. 「再生/メニュー画面で使用」を選択
  5. 「する」を選択
  6. 再び「f9:コマンドダイヤルの設定」を選択
  7. 「サブコマンドダイヤルで画像送り」を選択
  8. 「10コマ」もしくは「50コマ」の好みの方を選択
使い方のポイント

これによって背面のメインコマンドダイヤルで画像の1枚ずつのスクロールを、前面のサブコマンドダイヤルで画像の10枚もしくは50枚ごとの高速でのスクロールが可能になります。

大量の画像を素早く確認する際などに非常に有効な方法で、背面メインコマンドダイヤルで1枚ずつ確認したり、前面のサブコマンドダイヤルで一気にスキップして素早く任意の場所に移動して確認することが出来るというわけです。

 

■メモリーカードを素早くフォーマットする方法


メモリーカードの高速フォーマット

これはメモリーカードを素早くフォーマットする方法で、通常のセットアップメニューからフォーマット方法よりも素早くフォーマットすることが出来るものの、もちろんフォーマットすると画像は削除されてしまうため、削除しても構わないメモリーカードであることをしっかりと確認してから行ってください。

設定方法
  1. メモリーカードの中身が不要であることを確認する(※ダブルスロットの場合は両方)
  2. カメラボディの2ヶ所に「FORMAT」という赤い表記があることを確認する(多くの場合1ヶ所はボディ背面左側の「削除/フォーマットボタン(ゴミ箱マーク)」に、もう1ヶ所はボディ右上面シャッターボタン周りの「ISO感度/フォーマットボタン」や「露出モードボタン/フォーマットボタン」などに割り当てられています)
  3. 「FORMAT」と書かれた2ヶ所のボタンを同時に長押し
  4. ボディ右上の上面表示パネルに「For」と表示される
  5. ダブルスロットの場合、上面表示パネルに選択されているスロットが表示されていますので、背面のメインコマンドダイヤルを回してフォーマットするスロットを選択
  6. 2ヶ所の「FORMAT」ボタンを再度押す
  7. メモリーカードアクセスランプが点灯したらフォーマット成功
  8. もしもう1つのスロットのメモリーカードもフォーマットする場合は、再度2ヶ所の「FORMAT」ボタンを長押しし、選択スロットをメインコマンドダイヤルで変更してもう一度2ヶ所の「FORMAT」ボタンを押せば再びアクセスランプが点灯し選択されたスロットがフォーマットされる
使い方のポイント

通常のメモリーカードフォーマットは、「メニューボタン」を押す→「セットアップメニュー」を選択→スロットを選択→「はい」を選択→「OKボタン」を押す、という、5ステップでフォーマットが完了します。

しかしこの「FORMAT」ボタン2ヶ所長押し方式では、「フォーマットボタン」を2ヶ所同時長押し→スロットを選択→「フォーマットボタン」を2ヶ所同時押し、という3ステップでフォーマットを完了することが可能です。

しかも通常同時に押すことがないボタン2ヶ所と同時長押しということで、うっかりフォーマットしてしまうことが無いように配慮されている点も良くできています。

沢山のメモリーカードを素早くフォーマットしたい際には有用な機能ですが、削除して良い画像かの確認だけはしっかりと行ってから使用して頂ければと思います。

 

■フラッシュを一時的に発光禁止する方法


フラッシュを使ったり使わなかったりする時に

ストロボライティングを行う撮影でも、撮影中全てのショットでストロボを発光させるとは限りません。

ストロボを発光させたり自然光だけで撮ったりを頻繁に切り替えたいという場合、内蔵ストロボを立ち上げたり閉じたり、あるいはクリップオンストロボの電源を入れたり切ったりしていたのでは煩わしくて仕方ありません。

そこで使えるのがこのテクニックです。カメラ前面の「Pv(プレビュー)ボタン」もしくは「Fn(ファンクション)ボタン」にストロボの「発光禁止/許可切替」を割り当てることで、「プレビューボタン」もしくは「ファンクションボタン」を押している間はストロボの発光を一時的に停止することが可能です。

設定方法
  1. メニュー画面を開く
  2. 「カスタムメニュー」から「f:操作」を選択
  3. 「f4:Fnボタンの機能」もしくは「f5:プレビューボタンの機能」を選択
  4. 「押し時の動作」を選択
  5. 「発光禁止/許可切替」を選択
使い方のポイント

設定を行うと、内蔵ポップアップストロボを立ち上げた状態やクリップオンストロボを起動させた状態でストロボ撮影を行っている最中でも、「ファンクションボタン」や「プレビューボタン」を押しながらシャッターを切ることで、一時的にストロボ発光を禁止した状態でシャッターを切ることが可能です。

ストロボ撮影の合間に自然光や環境光だけで撮りたいというショットがあった場合、ポップアップストロボを閉じたりクリップオンストロボの電源をオフにするよりも、ずっと簡単にストロボの発光を一時的に停止することが可能です。

ストロボを発光させたり停止させたりを切り替えながら次々と撮影していくような屋外ポートレートやブライダルなどの撮影では、この機能は非常に便利でオススメです。

 

■フォーカスポイントを縦位置と横位置で別々に保存する方法


ポートレート撮影などで頻繁に横位置と縦位置を切り替えて撮影する際、フォーカスポイントを目にもってこようとすると、縦位置で画面上部の人物の目にピントを合わせて撮影したのち、横位置に変えたとします。

すると縦位置で上部に移動させていたフォーカスポイントは横位置では右端の方になったままであるため、横位置では画面上部の目にフォーカスポイントを持ってくるためにはマルチセレクターやサブセレクターを操作してフォーカスポイントを移動させなければなりません。

何度も縦位置と横位置を切り替えて撮影する場合には、フォーカスポイントを目に毎回移動させるのは非常に大変です。そこでニコン一眼レフには、フォーカスポイントを縦位置と横位置で別々に動作させることが出来るようになっています。

つまり、縦位置でのフォーカスポイントと横位置でのフォーカスポイントを分離して動作させることができる機能です。

設定方法
  1. メニュー画面を開く
  2. 「カスタムメニュー」から「a:オートフォーカス」を選択
  3. 「a9:縦/横位置フォーカス切替」を選択
  4. 「フォーカスポイント」もしくは「フォーカスポイントとAFエリアモード」を選択

この設定を行うと、縦位置で画面上部に、横位置でも画面上部にでフォーカスポイントをもってきておけば、縦位置と横位置を頻繁に切り替えて撮影しても常にフォーカスポイントは画面上部にあるというわけです。

撮影ごとに微調整することがあったとしても、合わせたい位置に近いために調整が容易です。

個人的には「フォーカスポイント」だけ縦位置と横位置で分離させておくのが使いやすいのではないかと思いますが、この機能は「フォーカスポイント」だけでなく「AFエリアモード」も分離することさえ可能になっています。

 

■使えば使うほど手に馴染むカメラ


ニコンの上級機は数多のカスタマイズ項目があるため、使い始めてかなり経ってからも「こんな機能あったの?」というケースもあります。

さまざまな設定を自分好みにカスタマイズすることで、自分の手に馴染む道具となるでしょう。

今回はニコンのカスタマイズテクニックをご紹介しましたが、その他のメーカーでも、メーカーごとに考えられた操作系やカスタマイズ項目がありますから、説明書などを参考に色々試してみると新たな発見があるかも知れません。

ぜひ皆さんの使いやすい設定を見つけて撮影をより快適に!

 

参考:Photograpy
画像:Youtube

Reported by 山﨑将方