リコーカメラ事業営業赤字、そしてカメラ事業は遠ざけられる?

事業セグメント別業績

ITmediagがリコーのカメラ事業の苦境を伝えています。それによると、リコーは「聖域を設けず、遠ざける事業の選別を徹底する」と発表しており、その中には「トラディショナルカメラ事業の減損」が明記されていることから、カメラ事業は「遠ざける事業」として検討されていることが伺えるとのこと。

■個人向けカメラ事業の落ち込み


カメラ事業は遠ざけられてしまうのか?

ITmediaによると、

リコーは7月28日、2017年4~6月(18年3月期第1四半期)の連結決算を発表。

  • 売上高は4925億円(前年同期比1.0%増)
  • 営業利益189億円(74.1%増)
  • 純利益107億円(2.2倍)

各セグメントで営業利益の改善が見られている中、個人向けカメラ事業が属するその他セグメントの落ち込みが止まらない。

360度カメラ「THETA(シータ)」は好調だが、「PENTAX」ブランドなどが属するデジタルカメラの販売台数が減少し、売上高は前年同期比65%減の43億円に終わったとのこと。

リコーは「聖域を設けず、遠ざける事業の選別を徹底する」と発表しており、その中には「トラディショナルカメラ事業の減損」が明記されています。

カメラ事業は「遠ざける事業」として検討されており、具体的な時期や方針については「適切なタイミングで公表予定」としているとのこと。


リコーのカメラ事業は厳しい状況のようですが、なんだかんだで生き残ってきたのがペンタックスとリコーですから、K-1に代表されるKマウントやGRシリーズが今後もしぶとく生き残ることを願ってやみません。

参考:ITmedia
画像:RICOH

Reported by 正隆