一脚のメリットと使い方、選び方を解説!

GM2542

皆さん一脚お使いですか?

一脚は三脚ほど存在感がないため、大口径超望遠レンズを使用するようなカメラマンや写真愛好家以外の方にはあまり注目されにくいアクセサリーですが、上手く一脚を利用することで多くのメリットが得られます。

そこで今回は一脚の使い方と選び方を解説させていただきたいと思います。

■一脚の役割


一脚を使用するメリット

一脚は三脚よりも大幅にコンパクトで軽量です。一脚は三脚ほどの固定力があるわけではないので、長秒露光時の機材の固定にはあまり有用ではないものの、大口径超望遠レンズのような重く長いレンズの重量を支えることで機材を楽に扱うことができるようになり、またある程度のブレ軽減効果も期待することができます。

重い機材や長時間の待機を必要とする撮影では、一脚は撮影者の疲労を軽減し、重量級の機材を扱いやすくし、ブレの軽減を行えるというのが一脚のメリットとなります。

■一脚と三脚のメリットとデメリット


一脚と三脚は何が違う?どう使い分ける?

一脚と三脚のそれぞれのメリットとデメリットをご紹介しましょう。

一脚 三脚
大きさ 小さい 大きい
重さ 軽い 重い
設置性 コンパクト 大きい
設置速度 速い 遅い
安定性 低い 高い
価格 安い 高い

こう比較すると一脚のメリットは非常に多く、逆に三脚のメリットしては一脚とは比較にならない圧倒的に高い安定性にあります。

つまり、一脚と三脚とはどちらが優秀であるかというものではなく、多くの場合、長時間の露光時間やが必要である場合は三脚、長時間の露光が必要でない場合は一脚といった使い分けとなるのです。

手ぶれ補正があれば一脚は必要ないかというとそうではなく、一脚には先に解説したような重量級の重さを支えたり、簡易的な手ぶれ補正効果を得られる点にあります。

■一脚を垂直に立てる使い方


レンズの三脚座やカメラボディに一脚を直付けし垂直に立てる方法

一脚をアイレベルで使用する際の構え方には大きく分けて2つあり、その一つは一脚の脚が地面に対して垂直となるようにまっすぐ立てる方法です。

これは大口径超望遠レンズなどの重量級レンズを扱う際に向いている方法で、レンズの三脚座などに一脚を直付けしてそれによって望遠レンズの重量を支えつつブレを軽減したり、一脚を軸にして回転させるように大口径望遠レンズを振り回すことでスポーツの流し撮りなど行います。

また撮影スペースが限られているようなスポーツの競技場の撮影ブースなどでは、椅子に座った状態や膝立ちで一脚を短くした状態で同様に大口径望遠レンズを支えるといった場合もあります。

GM4532

これらに共通するのは重い機材をアイレベルで長時間維持するために、一脚を利用してその重量を支えているという点で、一脚はジッツオのGM4532のような脚径の太い一脚を垂直に立てる方がレンズを振りやすく重さを支えやすいためです。

三脚でも同様のことは可能ですが、細かい移動を繰り返す場合や複数台の大口径レンズとカメラを運用する場合には、一脚の機動性の高さが生かされるでしょう。

■一脚をつっかえ棒のように斜めに立てる使い方


一脚に雲台を付けてつっかえ棒のように斜めに立てる方法

一脚には上部に雲台を取り付けることが出来るようになっているものや、元々雲台が付属しているものもあります。

雲台が付属している場合その多くは自由雲台で、自立型一脚の場合はビデオ雲台であるケースもあります。

ウルトラスティックR63Q

自由雲台が付属した一脚の人気モデルとしては、ベルボンのウルトラスティックR63Qなどがあります。

一脚では水平方向は一脚そのものを傾ければ良く、レンズの三脚座を使用して一脚につけるような場合は、三脚座のリング部分で水平方向の角度を調整できるため、一脚には必ずしも自由雲台のように全方向に角度を変えられる雲台である必要がないこともあり、前後のアングルだけを変えられるようにした一脚に適したティルト専用の雲台も存在します。

一脚に自由雲台やティルト雲台を付けて利用すれば、カメラの前後アングルを変えることが出来るため、一脚をつっかえ棒のように斜めに立てることが可能になります(雲台がないと一脚を斜めに立てると、レンズが上を向いてしまうため)。

一脚を斜めに立てることでより手ぶれ補正効果を高める

これによって、言うなれば一脚の脚と撮影者の二本の足で三角形を作り、安定した簡易的な三脚のように使用することが可能になります。

もちろん、一脚を上手く使えるようになっても三脚ほど長い露光時間に対応できるわけではありませんが、斜めに一脚を立てる際に実際に地面にある石やコンクリートなどに当てるようにすることで、石突き部分がより滑りにくくなり安定感が増すというテクニックもあります。

こうした一脚の構え方は、先にご紹介した望遠レンズの重量を支えたり、重いレンズの取り回しを良くするためというよりは、カメラブレを防ぐためのテクニックというわけです。

現在では手ぶれ補正機能や高感度画質の向上によって、手ぶれを防ぐために一脚を使うという方は以前ほどは見かけなくなりましたが、三脚ほどではないにせよ、一脚は適切に使うことで手ぶれ補正効果を得られるため、古めのフィルムカメラや一部のデジタルカメラなど、手ぶれ補正機能のないカメラで有用に利用できることでしょう。


一脚には沢山の魅力がある

さて、今回は一脚の使い方について解説させて頂きました。ちなみに私は一脚はジッツオのGM2542を使っています。一脚には、

  • 重い機材のホールドが楽になる
  • 機材を持ち上げる労力がないのでフレーミングに集中できる
  • 大口径超望遠レンズなど重量級レンズの取り回しが楽になる
  • ある程度の手ぶれ補正効果を得られる

といったさまざまな恩恵を得られ、また三脚よりも気楽に持ち出せる点も一脚の魅力ですから、1本持っておくのもおすすめです。

画像:Amazon

Reported by 正隆