ブランドや口コミに惑わされない、正しいカメラの選び方

EOS Kiss X9i ダブルズームキット

カメラ購入予定の皆さんこんにちは。

カメラを買う時、皆さんどのような基準で選ばれているでしょう?

  • ブランド(メーカー)
  • スペック
  • 口コミサイトの評価
  • カメラ雑誌の評価
  • 販売店の店員さんのアドバイス
  • デザイン

様々な選び方があるでしょう。しかし沢山の情報に惑わされてはいないでしょうか?

【目次】

  • いきなりメーカーを決めるのは愚の骨頂
    • メーカーは選ばなくて良い
  • 最初に考えるべきは、あなたが何を撮りたくてカメラを買うのか?
    • 撮りたいものが無いなら買わなくてもいい
    • 主な撮影ジャンル
  • 被写体の次に、自分が重視するものを書き出して優先順位をつける
    • あなたがカメラに求める要素を書き出す
    • 重視しない要素をわざわざ書く必要はない
    • あなたにとっての理想のカメラとは、全方位に高性能なカメラのことではない
    • 求めるカメラの要素に優先順位を付けていく
  • 求める要素を具体的な機能にして置き換えて考える
    • あなたが求めるカメラの要素をカメラ用語に変える
    • あなたにとっての理想のカメラのスペックが確定する
  • 実際にどのようなカメラがあるのか?
    • 条件が決まれば自ずと機種もレンズも決まる
  • カメラ選びはブランドや他人の評価を気にしないことが大切
    • 不要な先入観を持たなければ、選択肢が広がる
    • カメラ選びの要点

そこで今回は、本当にあなたが選ぶべき機種を「自分自身で」見つけるための、正しいカメラの選び方について、私なりの考え方をご紹介したいと思います。



■いきなりメーカーを決めるのは愚の骨頂


メーカーは選ばなくて良い

カメラ選びの注意点として、多くの人が機種を絞り込んでいく第一段階としてまずカメラメーカーを決めようとする傾向にあります。

例えば販売店などで店員さんに聞く際の表現などでは、

  • どのメーカーが一番売れていますか?
  • どのメーカーが性能が一番いいですか?

など聞き方はそれぞれあっても、その本質が「まずメーカーを決めようとする」という点においては同じです。

しかしこれはカメラを選ぶ際のありがちな間違いで、まずメーカーを決めるとする行為はデメリットが非常に大きいのです。

なぜかというと、

  • メーカーを決めるとその途端に選択肢が狭まる
  • メーカーの中に自分にとってベストなカメラがあるとは限らない

ということです。

本来なら全てのカメラメーカー、あらゆるカメラシステムの中から、自分にとってベストな機種を選べる権利が購入者にはあるにも関わらず、メーカーを横断的に見ようとせずに、そのメーカーに自分に最適なカメラがあるかどうかも分からないのに、まずメーカーを限定してしまうというのは非常に勿体無いことです。

しかし、この「わざわざメーカー縛りを自分に設ける」という行為を実に多くの人が行なっています。ですから、カメラを選ぶ時にメーカーやブランドを気にするのは一番最後にするべきです。

メーカーを横断的に比較したのち、「最終的に絞り込まれた候補のどれもが自分の条件に合致している」、ということが起きたなら、その時には「好きなメーカー」とか「売れているメーカー」にする、という選択の仕方は否定しませんが、それまでは、カメラ選びはもっと別の要素から絞り込んでいくべきなのです。

 

■最初に考えるべきは、あなたが何を撮りたくてカメラを買うのか?


撮りたいものが無いなら買わなくてもいい

どのカメラを選ぶべきかを決めていく前に、まずは紙とペンを用意してください。コピー用紙でもノートでもスマホのメモアプリでも構いません。

カメラを購入する時、最初にイメージするべきは、「自分が何を撮りたくてカメラを買うのか?」です。

つまり、被写体が何かをハッキリさせることが大切です。

「特に撮りたいものはないけれど、何となくカメラが欲しい」

お金が余っているなら、こうした曖昧な理由でカメラを買っても構いませんし、実際カメラを買ってから撮りたいものを見つけても構いませんが、基本的に無駄遣いであるわけですから、もっと自分が具体的に興味が湧くものにお金を使った方が有益でしょう。

つまり、「良く考えてみたら特に撮りたいものがない」というのであれば、「買うのをやめる」という選択肢もあるわけです。

撮りたいものは特に無いが、どうしてもカメラが欲しいという場合

しかし、「良く考えたら特に撮りたい被写体やジャンルはなかった、でもどうしても写真を撮ってみたい」、という場合もあるでしょう。

そうした場合は、「自分が絶対撮らないであろう、全く興味のないジャンルは何か?」をイメージしてみましょう。

  • 人物は撮らないな
  • 電車は撮らないな
  • 野鳥は撮らないな
  • 昆虫は撮らないな

という風に、せめて絶対撮らないであろう被写体だけでも決めましょう。

なぜ被写体がカメラ選びにとって重要であるかというと、被写体によってカメラやレンズに求められる機能が異なるからであり、撮らない撮影ジャンルがわかれば、少なくとも必要のない機能はわかってきます。

例えば、明確に撮りたいものが決まっていない場合でも、

  • 遠くのものをアップで撮ることはなさそう=望遠レンズは要らないだろう
  • 動きの速いものは撮らなさそう=連写は必要ないかも

という風に、「逆説的に自分にとって不要な機能」を見つけていくことは出来るのです。

主な撮影ジャンル

そう言っても、「撮りたいものは何も思い浮かばないが、とにかくカメラは欲しい」という方は稀でしょうし、もし本当に撮りたいものが全く無いのであれば、カメラを買うのをやめるのも良いでしょうし、あるいはどれを買っても良いのだから悩む必要もないとも言えます。

そうした例外的な場合はともかく、一般的にカメラが欲しいとなった時、自分が撮影したい被写体をよりイメージしやすくするために、写真撮影における撮影人口の多い、人気の被写体をご紹介します。

  • 風景:山、海、滝、空、天体
  • 街並:建築物、夜景、タワー、城、神社、仏閣、庭園
  • 乗り物:車、バイク、自転車、鉄道、航空機、船舶
  • 人物:赤ちゃん、子供、女性、男性、家族
  • 動物:犬、猫、、鳥類、魚、昆虫
  • 植物:花、樹木、草、果実、ツタ、キノコ、コケ、紅葉
  • 料理:野菜、フルーツ、食材、デザート、飲み物
  • 物:雑貨、文房具、楽器、衣類、靴、本、美術品、宝飾品
  • スポーツ:陸上競技、球技、格闘技
  • 行事:祭、正月、クリスマス、運動会、結婚

代表的なジャンルとしては、このようなジャンルがあります。勿論あなたの撮りたい被写体がこの中に無くても構いません。

自分が撮りたいジャンルが見えてきたら、一つでも複数でも構いませんので、最初に用意した紙に、

  1. 被写体は○○、△△、□□

という風に書いておきましょう。例えば、

  1. 被写体は風景、花、夜景

というような感じです。

 

■被写体の次に、自分が重視するものを書き出して優先順位をつける


あなたがカメラに求める要素を書き出す

撮りたい被写体が決まったら、次にするべきは自分がカメラに求める、あるいは重視する点といっても良いでしょう。その要素を書き出していきます。

これは単純に好みで構いません。例えば、

  • 重過ぎない
  • ファインダーは欲しい
  • 自撮りがやり易いのが良い
  • 手持ちで夜景が綺麗に撮りたい
  • インスタにアップし易いのがいい
  • 予算は15万円以下

これは具体的であればあるほど良いので、例えば例に挙げている「重過ぎない」という要素も、「レンズ込みで○○g以下」という風に書くことが出来ればより機種を絞りやすくなります。

というように、「あなたにとっての理想のカメラの条件」を箇条書きにして書き出していきましょう。

スッと思い浮かばないものを無理に書く必要はありません。思い浮かばないということは、あなたのカメラ選びにとって重要ではないからです。

重視しない要素をわざわざ書く必要はない

またこの時、重視する要素は書いても、「重視しない要素」は書かなくて構いません。

例えば「動画は撮らないだろう」とあなたが考えていたとして、それはつまり、「動画性能は高くても低くても良い」わけですから、わざわざ「動画性能が低いもの」とか「動画撮影機能がないもの」というようなことを書く必要はありません。

それをしてしまうと、折角あなたが求める条件を満たすカメラがあったとしても、その「重視していないポイント」によって、あなたにとって最適なカメラを選択肢から弾いてしまうことになります。

今ではあまり聞かれませんが、一眼レフなどに動画撮影機能が搭載され始めた頃、特に年配のカメラファンなどから「写真機に動画機能があるのは許せない」というような意見が頻繁に聞かれました。

しかし、非常に多機能化した現代のカメラでは、自分にとって使わない機能など数多あるのです。

それは動画でなくとも、買ってから一度も使わない機能などあって当然なのですから、自分が重視しないからといって、わざわざその部分が低性能であるや、機能が無いことを求める必要はありません。

あなたにとっての理想のカメラとは、全方位に高性能なカメラのことではない

先ほど、「重視しない要素をわざわざ書き出す必要はない」という話をしました。

そして、「あなたにとって理想的のカメラ」とは、あなたが必要としない部分に関しては低性能であっても全く構わないということでもあります。

例えば、

  • ファインダーをほとんど使う気がないが、ファインダー倍率が0.7倍以上欲しい
  • 撮るのは花のマクロ撮影や風景だが秒間10コマ以上の連写性能が欲しい
  • 日中撮影することが殆どだが常用感度ISO51,200以上欲しい
  • 動画は撮らないけれど4k/60pが撮影できて欲しい

といったようなことは全く無意味なのです。

これを分かっていない人が多く、しかし他人がそのカメラをどう評価しているか?を口コミサイトなどで気にしすぎるために、自分にとって必要のない機能まで求めてしまう傾向にあります。

これは先ほどの、「自分が使わない機能が付いているのは許せない」という狭量なストイックさと実は大差ないことなのです。

あなたが本当に必要としている要件を満たしているなら、他の性能は低くても構わないのです。

そして付け加えるならば、例え口コミサイトなどでそのカメラの評価が世間的には悪かったとしても、あなたにとって良いカメラであれば、他人の評価など何らの意味もないのです。

求めるカメラの要素に優先順位を付けていく

最初に「どんなものを撮りたいのか?」という被写体を書き出して頂きました。

続いて、あなたがカメラに対して重視する要素を書き出してもらいました。

先ほどの例で言えば、

  1. 被写体は風景、花、夜景
  • 重過ぎない
  • ファインダーは欲しい
  • 自撮りがやり易いのが良い
  • 手持ちで夜景が綺麗に撮りたい
  • インスタにアップし易いのがいい
  • 予算は15万円以下

でした。

この「被写体の優先順位は最上位とし」、次に他の要素の優先順位を決めて並べ替えていきます。

その時例えば、

  1. 被写体は風景、花、夜景
  2. 重過ぎない
  3. ファインダーは欲しい
  4. 予算は15万円以下
  5. 手持ちで夜景が綺麗に撮りたい
  6. 自撮りがやり易いのが良い
  7. インスタにアップし易いのがいい

このようになったとします。

この中で、上位の項目ほどあなたにとって、「妥協できない部分」です。逆に下位の項目は「妥協できる部分」です。

 

■求める要素を具体的な機能にして置き換えて考える


あなたが求めるカメラの要素をカメラ用語に変える

先ほどまでの洗い出しによって、あなたにとって必要なカメラの要件と優先度は決まりました。

あとはそれらを具体的にカメラのスペックとして書き直していきましょう。

  1. 被写体は風景、花、夜景
  2. 重過ぎない
  3. ファインダーは欲しい
  4. 予算は15万円以下
  5. 手持ちで夜景が綺麗に撮りたい
  6. 自撮りがやり易いのが良い
  7. インスタにアップし易いのがいい

条件と優先順位は上記であったわけですから、これをカメラ用語に書き換えると、

  1. 被写体は風景、花、夜景→広角か標準とマクロレンズが必要
  2. 重過ぎない→ある程度軽量である
  3. ファインダーは欲しい→ファインダー内蔵又は予算内で外付け
  4. 予算は15万円以下→メモリーカードなどを含んでも15万円以下
  5. 手持ちで夜景が綺麗に撮りたい→高感度撮影に強いカメラ
  6. 自撮りがやり易いのが良い→バリアングル液晶など
  7. インスタにアップし易いのがいい→Wi-FiやBluetoothで画像をスマホに転送できる

となります。

あなたにとっての理想のカメラのスペックが確定する

つまり、あなたに合ったカメラとは、

  1. ボディ、標準レンズ、マクロレンズで予算内で買える
  2. ある程度軽量である
  3. ファインダーを内蔵しているか予算内で外付けできる
  4. カメラ、レンズ、アクセサリーで15万円以内
  5. 高感度撮影に強い
  6. バリアングル液晶など自撮り可能な可動式液晶を搭載
  7. Wi-FiやBluetooth機能を内蔵しているかアクセサリーがある

このような条件のカメラを探せばよく、もしも無い場合は優先順位が下のものから1つずつ諦めて、条件に合うものが見つかった時点で、それがあなたにとってベストなカメラです。

 

■実際にどのようなカメラがあるのか?


条件が決まれば自ずと機種もレンズも決まる

あとはメーカーサイトや価格.comでも見ながら、機能と価格を見比べたり、その条件を書いた紙をカメラ店で店員さんに渡して選んで貰っても良いわけですが、

  1. マクロレンズのラインナップがあり予算内に収まる
  2. ある程度軽量である
  3. ファインダーを内蔵しているか予算内で外付けできる
  4. カメラ、レンズ、アクセサリーで15万円以内
  5. 高感度撮影に強い
  6. バリアングル液晶など自撮り可能な可動式液晶を搭載
  7. Wi-FiやBluetooth機能を内蔵しているかアクセサリーがある

今回の上記の条件を満たしている機種の例としては、

などがあります。勿論外付けEVFファインダーやWi-Fiアクセサリーなどを組み合わせるなら選択肢はもっとあるでしょう。

選択肢が沢山あれば、例えば条件の一つである「重過ぎない」という点を重視して、「この中から一番軽いカメラを選ぶ」とか「さらに追加の条件を出せす」という事も可能になるわけです。

 

■カメラ選びはブランドや他人の評価を気にしないことが大切


不要な先入観を持たなければ、選択肢が広がる

ここで重要なことは、あなたの求めるカメラの条件を満たしてさえいれば、どこのブランドでも、また一眼レフでもミラーレスでもコンデジでも良いということです。

ブランドやシステムに拘りを持たなければ、選択肢が広がり、それはあなたのメリットになるというわけです。

カメラ選びの要点

結局のところ、カメラ選びで大切なことは、

  • ブランドを気にせずメーカーを横断的に選ぶ
  • 人が性能が良いカメラだと言っているか?でなく、「自分に必要な要件を満たしているか?」で選ぶ

こうした事が肝心なのです。

なぜなら、あなたの条件に合致しているカメラであるか?という点がカメラ選びで最も大切なことだからです。

そして、そうして「あなた自身が選んだカメラ」は、紛れもなく、あなたにとって世界で一番のカメラだと言えるでしょう。

 

画像:Amazon

Reported by 山﨑将方