BCN2019カメラ市場シェアはキヤノン全部門首位、ニコンが追い上げ中?

レンズ交換式 一眼レフ ミラーレス コンデジ
キヤノン 46.8% 56.5% 34.6% 35.6%
ニコン 21.9% 43.4% 33.3%
オリンパス 13.7% 28.0% 2.1%
ソニー 12.7% 27.5% 10.5%
パナソニック 3.7% 7.6% 1.0%
富士フイルム 1.1% 2.3% 3.8%
リコー 5.2%
カシオ 8.4%

BCNランキング(全国の家電量販店やECサイトのPOSデータを日次で集計したもの)を元に、BCN AWARD 2019(2018年分)の各カメラメーカーの現時点での国内市場シェアを概算してみました。

2018年上半期のシェアは現在のところ、

  • レンズ交換式カメラ全体:キヤノンが圧倒
  • 一眼レフカメラ:キヤノン首位を維持もニコンが追い上げ傾向
  • ミラーレスカメラ:キヤノンが遂に国内市場で首位に
  • コンパクトデジタルカメラ:キヤノンとニコンが熾烈な首位争い

といった感じだと思います。

今回は2018年上半期のシェア動向について考えてみたいと思います。



■BCNランキングから見るカメラ市場動向


順位 前回 変化 メーカー 機種名
1位 1位 キヤノン EOS Kiss X9 ダブルズームキット
2位 2位 キヤノン EOS Kiss X9i ダブルズームキット
3位 3位 ニコン D5600 ダブルズームキット
4位 5位 ニコン D5300 AF-P ダブルズームキット
5位 4位 キヤノン EOS Kiss M ダブルズームキット(ホワイト)
6位 6位 キヤノン EOS Kiss M ダブルズームキット(ブラック)
7位 8位 キヤノン EOS Kiss X8i ダブルズームキット
8位 11位 ニコン D3400 ダブルズームキット
9位 7位 キヤノン EOS Kiss X9 EF-S18-55 IS STM レンズキット
10位 14位 キヤノン EOS 80D EF-S18-135 IS USM レンズキット

レンズ交換式カメラのTOP10は極端なメーカーの偏り

レンズ交換式カメラの今週のランキングを見ると、このようになっており、なんとTOP10のうちの過半数となる7機種がキヤノン機、残り3機種がニコンとなっています。

勿論これは一眼レフだけではなく、「レンズ交換式カメラ全体」の括りですから、ミラーレスも11位以下には含まれているのですが、流石にあまりに上位が偏りすぎていると思います。

 

■全部門でキヤノンが首位、一眼レフとコンパクトで巻き返しつつあるニコン


レンズ交換式 一眼レフ ミラーレス コンデジ
キヤノン 46.8% 56.5% 34.6% 35.6%
ニコン 21.9% 43.4% 33.3%
オリンパス 13.7% 28.0% 2.1%
ソニー 12.7% 27.5% 10.5%
パナソニック 3.7% 7.6% 1.0%
富士フイルム 1.1% 2.3% 3.8%
リコー 5.2%
カシオ 8.4%

シェアの概算方法について

各カテゴリーに分けて1位から50位までを、1位に51点、2位に50点というふうに、50位の1点まで点数をつけてシェアを概算していています。

これは上位50位だけでの概算ですから、実際にはそれ以下にランクインしている機種もあり、勿論リコーの一眼レフやニコンのミラーレスにも多少のシェアがあるはずですから、実際の数値は表のパーセンテージよりも少しずつ下がります。

一眼レフではリコーに4%程度のシェアがあるはずで、その分キヤノンとニコンのシェアは下がりますし、ミラーレスはパナソニックと富士フイルムのシェアは実際はもう少し高く、ニコンとリコーにも僅かずつでもシェアがあるので、キヤノン・オリンパス・ソニーのシェアは上の表よりも数%低いことが予想されます。

またこれは概算ですのでそうした意味でも実際の数値とは差があるはずですが、BCNが既に発表している1月から3月までの累計データと、その後の市場動向を考慮すると、実際の数値と極端に離れてはいないようにも思います。

レンズ交換式カメラ市場全体ではキヤノン一強

レンズ交換式カメラ全体に関しては完全にキヤノンが46.8%と一強状態であり、2位のニコン(21.9%)に対してもダブルスコアの大差をつけています。

一眼レフはニコンが巻き返している様子

一眼レフに関しては、相変わらずキヤノンが首位であるものの、2016年にキヤノンが63.3%でニコンが31.6%と、ダブルスコアの大差となり、ニコンに対する悲観論もピークでした。

しかし、2017年、2018年とニコンはじわじわと市場シェアを巻き返しており、一眼レフ市場に関しては、再び二強状態に戻る傾向にあるのかもしれません。

ミラーレス市場でもキヤノンが首位、しかも差は広がりつつある

ミラーレスは3月下旬にEOS Kiss Mが発売されて以来、キヤノンのミラーレス市場でのシェアは急速に上がっており、既にトップである可能性が濃厚です。

また、3月下旬に発売されて約2ヶ月でここまでEOS Kiss Mの影響があるのであれば、今後EOS Kiss Mのヒットの影響はさらに蓄積され、2018年通年ではミラーレス市場でもキヤノン一強の状態が明確になっていくのではないかと思います。

ミラーレスでも寡占化は加速しており、一眼レフが現在キヤノンとニコンの2社で95%以上ものシェアを持っていますが、数年後にはミラーレスも同様になってしまうのでしょうか。

コンパクトデジタルカメラはキヤノンとニコンが熾烈な争い

コンパクトデジタルカメラのシェアに関しては、2016年頃から既にキヤノンとニコンの二強状態でしたが、2018年はそれがさらに顕著になっており、3位のカシオがデジタルカメラ市場からの撤退を発表したため、今後はさらにその傾向が強くなっていくことが予想されます。

ソニーはプレミアムコンパクトに注力しているため、金額シェアは悪くないことが予想されますが、台数シェアではキヤノンとニコンの二社が突出しており、僅差で首位の座を争っています。

2018年の上半期の正確なデータが出るのは7月中旬頃

例年7月中旬から下旬には、上半期のシェアトップメーカーとそのパーセンテージがBCNランキングのサイト上で発表されますので、その時にはより正確な数値が分かることでしょう。

どの部門も寡占化がさらに進んでおり、本来もっとシェアが分散される方がカメラ業界の活性化にとって良いのだろうと思いますが、多くのメーカーがトップシェアであるキヤノンよりも、自社の一つ上あたりのメーカーにばかり対抗意識が向かっている(ように見える)のは残念に思います。

 

参考:BCN

Reported by 山﨑将方