デジタルカメラの世界シェアが発表!

レンズ交換式カメラシェア

カメラシェアファンの皆さんこんにちは。

日本経済新聞社は主要商品・サービス71品目について2017年時点のシェアを調査し、カメラ関連となる、

  • デジタルカメラ
  • レンズ交換式カメラ
  • COMSイメージセンサー
  • インクジェットプリンター

などの世界シェアも合わせて発表されました。

そこで今回は、このレンズ交換式カメラなどのカメラ関連製品の世界シェアをご紹介します。

■レンズ交換式カメラ世界シェア


レンズ交換式カメラシェア

レンズ交換式カメラ(一眼レフ・ミラーレス)の世界シェア

販売台数:1,120万台(-9.9)

  1. キヤノン:49.1%(+3.9%)
  2. ニコン:24.9%(-0.6%)
  3. ソニー:13.3%(+2.9%)
  4. その他:12.7%(-6.2%)

圧倒的な強さを見せるキヤノンは更にシェアを拡大

レンズ交換式カメラ(一眼レフ・ミラーレス)の世界シェアに関しては、やはりと言うべきか、キヤノンが49.1%(+3.9%)と世界シェアの半分に迫る圧倒的な数字を見せつけました。

  • 2位のニコンに対して約2.0倍のシェア
  • 3位のソニーに対して約3.7倍のシェア

を誇り、しかも最もシェアを伸ばしているメーカーもキヤノンであると言うのは、驚くべき強さであり、雪だるま式にそのシェアを拡大させているようです。

ニコンは現状維持でフルサイズミラーレスに期待

ニコンに関しては-0.6%と微減なりましたが、それでも世界シェアの1/4を獲得、今尚3位のソニーに対して2倍近いシェアを誇りカメラ業界二番手の地位を堅守しています。

また、今年発表が噂されるフルサイズミラーレスはニコンの今後を占うものとなりそうです。

コツコツとシェアを伸ばし3位メーカーのポジションを確定したソニー

性能でカメラ業界を驚かせているソニーも+2.9%と着実にシェアを伸ばしており、カメラ業界で第三勢力の地位を確定したと言えるでしょう。

強過ぎるトップ3と苦しいその他のメーカーたち

上位3社を総合すると、87.3%(+6.2%)とシェアを拡大しており、レンズ交換式カメラのシェアが集約しつつあることが見て取れます。

  • キヤノン・ニコン・ソニー:87.3%(+6.2%)
  • オリンパス・パナソニック・富士フイルム・リコーなど:12.7%(-6.2%)

世界シェアがこうした状況にあるとするなら、オリンパス・パナソニック・富士フイルム・ペンタックスなどは12.7%のシェア分け合い、しかもかなりの勢いでそのシェアを減らしているようですから、相当苦しい状況なのかも知れません。

上位3社以外のメーカーの今後の復活にも期待したいところです。

■デジタルカメラ世界シェア


デジタルカメラシェア

デジタルカメラの世界シェア

販売台数:2,200万台(-21.4)

  1. キヤノン:43.4%(+8.8)
  2. ニコン:25.7%(+3.2)
  3. ソニー :20.0%(+5.0)
  4. その他:10.9%(-17.0%)

※CIPAの2017年のデジタルカメラ統計データによると、「レンズ一体型カメラの出荷台数は1,330万台」で「レンズ交換式カメラの出荷台数が約1,168万台」で、この日経データの2,200万台という「デジタルカメラ」の数字はコンパクトデジタルカメラ限定と考えると多過ぎるため、レンズ交換式カメラも含めた「デジタルカメラ全体のシェア」のことではないかという気はします。

ここでも最もシェアを伸ばしているのはキヤノン

首位のキヤノンはシェア43.4%(+8.8%)とここでも圧倒的な強さを見せており、これだけ高いシェアを誇りながら、更に大幅増とは何とも形容しがたい凄みを感じさせます。

なんだかんだでニコンも手堅くシェアを拡大

2位のニコンは25.7%(+3.2)と堅実な伸びを見せ、レンズ交換式カメラに続いて、ここでも世界シェア2位の座を獲得しています。

ソニーは高付加価値製品を主力としながらシェアを伸ばす

3位はこちらもレンズ交換式カメラ同様ソニーで、ソニーはレンズ交換式カメラよりもむしろこちらのスコアの方が優っています。

ソニーの場合コンパクトカメラと言ってもプレミアムコンパクトが主体であることを考えると、非常に優秀なシェアです。

デジタルカメラ業界はもはやトップ3メーカーによる寡占状態か

上位3社の合計は89.1%(+17.0%)となっており、その他のメーカーは10.9%(-17.0%)と大幅にシェアを減らしています。

コンパクトデジタルカメラは斜陽であるということで、他のメーカーは切り捨てる方向で大幅に機種を削減してきましたが、コンパクトデジタルカメラをも見捨てなかった3社がその利益を独占しているというのは、ある意味で人生訓のようなものさえ感じさせます。

■CMOSセンサー世界シェア


CMOSイメージセンサーシェア

CMOSセンサーの世界シェア

販売額:114億7,900万ドル(+23.6)

  1. ソニー:52.2%(+6.0)
  2. サムスン電子:19.1%(-2.8)
  3. オムニビジョン・テクノロジーズ:11.4%(- 1.1)
  4. その他:17.3%(-2.1%)

CMOSセンサーの巨人ソニー

CMOSイメージセンサーに関しては、噂通りソニーが圧倒的な強さを見せつけており、CMOSイメージセンサー界のガリバーと言えるでしょう。

しかも52.2%と過半数のシェアを持ちながら、+6.0と大幅にシェアを拡大しています。

進化を続けるソニーにライバルは現れるのか?

現状CMOSイメージセンサーにおけるソニーのライバルと言えるメーカーは無い、と言っても過言では無いほどの圧倒的な状況ですが、カメラと比較してシェアが移ろい易いイメージのある半導体業界ですから、今後どうなっていくのかまでは分かりません。

■インクジェットプリンター世界シェア


インクジェットプリンター

インクジェットプリンターの世界シェア

出荷台数:6,077万台(+3.2)

  1. HP:41.0%(-0.1%)
  2. キヤノン:27.6%(-0.4%)
  3. セイコーエプソン:26.6%(+0.9%)
  4. その他:4.8%(-0.4%)

相変わらず強いHP、されどキヤノン・エプソンも堅調を維持

インクジェットプリンターの世界シェア首位はHPとなり、他社を圧倒する形となりました。

ただ少なくとも国内ではHPは書類印刷用というイメージが強く、写真用プリンターというイメージは少ないように思います。

2位はキヤノン、3位はセイコーエプソンとなっており、この二社は長い間接戦を繰り広げています。

寡占状況が続くインクジェットプリンター業界

またシェアの変化も3社とも大きくは変わっておらず、3社で95.2%(+0.4%)というのは、インクジェットプリンター業界が長い間寡占状態にあることを示していると言えます。

参考:日経新聞
画像:日経新聞

Reported by 正隆