LUMIX S1/S1Rで使える、ライカLマウントレンズ一括紹介

Lマウントズームレンズ

Lマウントレンズファンの皆さんこんにちは。

先日パナソニックからフルサイズミラーレス、LUMIX S1/S1Rが発表されましたが、ライカLマウントと共通マウントであるため、ライカLマウントレンズも使用することが可能となっています。

そこで今回は、このライカ・パナソニック共通のライカLマウント用フルサイズレンズを2020年までのロードマップ分も含めてご紹介したいと思います。

■パナソニック共通、ライカLマウントフルサイズ対応レンズ一覧


ズームレンズ
メーカー 焦点距離 機種名 質量
ライカ 16-35mm SUPER-VARIO-ELMAR-SL 16–35 f/3.5–4.5 ASPH. 990g
スーパー・バリオ・エルマーSL f3.5-4.5/16–35mm ASPH.は、集合写真、室内や風景などを撮影する場合にも活用できる理想的な広角ズームレンズとなります。
ライカ 24-90mm VARIO-ELMARIT-SL 24–90 f/2.8–4 ASPH. 1.140g
バリオ・エルマリート SL f2.8–4/24–90mm ASPH.は幅広い焦点距離をカバーする大口径ズームレンズです。最短撮影距離はワイド端で0.3m、最大撮影倍率はテレ端での1:3.8です。光学式手ブレ補正機構(OIS)も内蔵しており、シャッタースピード換算で最高3.5段分の補正効果が得られます。
ライカ 90-280mm APO VARIO-ELMARIT-SL 90–280 f/2.8–4 1.710g
アポ・バリオ・エルマリート SL f2.8–4/90–280 mmは、望遠側の焦点距離をカバーする大口径望遠ズームレンズです。光学系に採用した新開発のダブルインナーフォーカス方式により、高速なオートフォーカス性能を実現しています。また光学式手ブレ補正機構(OIS)も内蔵しており、シャッタースピード換算で最高3.5段分の補正効果が得られます。
単焦点レンズ
メーカー 焦点距離 機種名 質量
ライカ 21mm APO-SUPER-SUMMICRON-SL 21 f/2 ASPH.
2020年のリリースが予定されている超広角レンズで、21mmのレンズとしては大口径となるF2の明るさを実現しています。風景写真や星景写真などに適したレンズと言えるでしょう。
ライカ 24mm APO-SUMMICRON-SL 24 f/2 ASPH.
24mm/F2.0となるこのAPO-SUMMICRON-SL 24 f/2 ASPH.は、風景写真や広角スナップ写真はもとより、単焦点レンズ2本派のスナップシューターにとって、35mmや50mmと組み合わせるのに適した焦点距離と言えるでしょう。
ライカ 28mm APO-SUMMICRON-SL 28 f/2 ASPH.
広角レンズの代表的な画角である28mmはあらゆる広角撮影に汎用的に使用でき、風景・建築物・広角ポートレート、スナップなど広角単焦点派の定番レンズとなってくれるでしょう。
ライカ 35mm APO-SUMMICRON-SL 35 f/2 ASPH.
35㎜はまさに定番となる標準的な焦点距離で、携帯性にも優れたレンズです。描写性能、ほこりや水滴の侵入を防ぐシーリングと最新のオートフォーカス技術を組み合わせたこのレンズは、非常に幅広い用途にお使いいただけます。
ライカ 50mm SUMMILUX-SL 50 f/1.4 ASPH. 1.065g
ライカ ズミルックスSL f1.4/50mm ASPH.は、最高水準の光学性能や新たな基準を打ち立てるシャープな描写、そして高速オートフォーカスが特長です。光学系にはインナーフォーカス方式を採用していますので、フォーカシングを行っても全長は変わりません。
ライカ 50mm APO-SUMMICRON-SL 50 f/2 ASPH.
ライカ アポ・ズミクロンSL f2/50mm ASPH.は小型化および性能面で新たな基準を打ち立てます。革新的な技術により、高い解像力と自然で美しいボケを実現する真のライカレンズです。
ライカ 75mm APO-SUMMICRON-SL 75 f/2 ASPH. 720g
ライカ アポ・ズミクロン SL f2/75mm ASPH.はストリート写真やポートレート写真など、あらゆる状況に対応する汎用性の高いズームレンズで、標準的な焦点距離と望遠側の焦点距離の間の撮影に新たな世界をもたらします。
ライカ 90mm APO-SUMMICRON-SL 90 f/2 ASPH. 700g
APO-SUMMICRON-SL 90 f/2 ASPH.は、ボケも美しく表現できる望遠レンズで、ポートレートを撮影するのに最適です。高精度でほぼ無音のオートフォーカスを実現しているため、創造的な作業に集中し決定的な瞬間を捉えることができます。

Lマウントを利用してスタートダッシュを目指すパナソニック

フルサイズミラーレスで新マウントを選択したキヤノン・ニコンですが、パナソニックは以前からデジタルカメラ事業で協業体制をとっているライカのLマウントへの参入となりました。

そのためキヤノン・ニコンよりも多くのレンズをラインナップした状態でのスタートとなりそうです。

LEICA SLの発売日は2015年11月28日であり、最初からフルサイズを前提にしたマウントでもあるため、マウント規格自体の将来性はそれほど心配する必要はないと思われるものの、長い目で見ればライカの既存Lマウントレンズ8本はそれほどの数ではなく、また価格も高価であるため、パナソニックが他のフルサイズミラーレスと戦っていく上で、明確な優位性となるかは微妙なところでしょう。

しかしそれでもライカは2020年までに合計11本のLマウント用フルサイズレンズをラインナップする予定、パナソニックはスタート時が、50mm F1.4、24-105mm、70-200mmの3本からスタートし、2020年度末までに合計10本以上をリリースするということなので、順調にいけば、2020年には合計で21本となっています。

LUMIX S1/S1Rのリリースは2019年ですから、2019年から2020年の僅か2年間で21本が揃った状態になるというのは、フルサイズミラーレスのスタートアップとしては非常に早いペースです。

またライカだけでなくレンズメーカー大手であるシグマがまだそれほどのシェアを持っていない状態から参加することが確定していることは、他のフルサイズミラーレスマウントと比較した場合の大きなアドバンテージとなります。

新シリーズの立ち上げに際して、パナソニックは出来る限りの手を打ったと言えるでしょう。

画像:Panasonic,Leica

Reported by 正隆