「防塵防滴」と「防塵防滴に配慮」の違い。カメラメーカーの考え方。

防塵・防滴シーリング

防塵・防滴ファンの皆さんこんにちは。

各カメラメーカーでは、雨やホコリの侵入を防ぐために一部の機種で防塵防滴構造を採用しています。

しかし、防塵防滴の中にも「防塵・防滴」と銘打っているものと、「防塵・防滴に配慮」という表現でボカしている機種があります。

そこで今回は、各カメラメーカーがこの防塵防滴性能に関して、どの機種で「防塵・防滴」を保証し、どの機種で「防塵・防滴に配慮」という表現にとどめているのか?ということを調べてみたいと思います。



■防塵・防滴性能関する各機種の違い


「防塵・防滴」の機種と「防塵・防滴に配慮」の機種

公式サイトから、現行機種の防塵防滴に関する記載を調査し、

  • 防塵・防滴と記載している機種→赤色
  • 防塵・防滴に配慮と記載している機種→緑色
  • 防塵・防滴に関する記載がない機種→白色

で表現しています。

キヤノン ニコン ソニー 富士フイルム オリンパス パナソニック リコー
EOS-1D X Mark II D5 α99 II GFX 50S E-M1 Mark II DC-GH5 645Z
EOS 5D Mark IV Df α77 II GFX 50R E-M5 Mark II DC-GH5S K-1 II
EOS 5Ds D850 α9 X-H1 E-M10 Mark III DC-G9 K-1
EOS 5Ds R D810 α7R III X-Pro2 E-M10 Mark II DMC-GX8 KP
EOS 6D Mark II D810A α7 III X-T3 PEN-F DC-GX7 Mark III K-70
EOS 7D Mark II D750 α7S II X-T2 E-PL9 DMC-GX7 Mark II Q-S1
EOS 80D D610 α7R II X-T20 E-PL8 DMC-G8
EOS Kiss X9i D500 α7 II X-T100 E-PL7 DC-GF10
EOS Kiss X9 D7500 α7S X-E3 DC-GF9
EOS 9000D D5600 α7R X-A5
EOS Kiss X90 D5300 α7 X-A3
EOS R D3500 α6500
EOS M D3400 α6300
EOS M5 Z 7 α6000
EOS M6 Z 6 α5100
EOS M100

各メーカーの防塵・防滴性能に関する記載の注意点

キヤノンとパナソニックの緑色の機種に関しては、公式サイトの見出しでは「防塵・防滴」となっていますが、文中では「カメラは防塵・防滴に配慮した構造になっていますが、砂塵や水滴などの侵入を完全に防ぐものではありません。」という趣旨の注釈が入っており、「防塵・防滴に配慮した設計(構造)」という表記になっているため、緑色としています。

パナソニック関しては見出しでは「防塵・防滴設計」と明言しており、防塵防滴を謳う全機種に同様の記載があるため、メーカー側の一応の保険のために注釈を入れているように見えます。

キヤノンに関してはキヤノンなりの防塵防滴に関する基準があるようで、機種によって「防塵・防滴」と「防塵・防滴に配慮」の2つの表記を使い分けているようです。

ソニーはいずれの機種でも(α9も含めて)見出しと解説文両方で「防塵・防滴に配慮した設計」となっており、「防塵・防滴」とは明言している機種は一つもないため、全機種緑色となります。

ソニーは、海外のレビューサイトやユーチューバーによってα7シリーズの浸水による故障報告が幾つか出ており、公式サイトの記載やα7R IIIの分解レビューから見ても、防塵防滴性能は簡易的なものであるようです。

ニコン・富士フイルム・オリンパス・リコーに関しては、防塵防滴を謳う機種全てで「防塵・防滴」を明言しています。

 

参考:IMAGING RESOURCE,Lensrentals
画像:Nikon

Reported by 山﨑将方