冬到来!気温別おすすめダウンジャケット!寝るな、寝たら死ぬぞ!

アークティックダウンワンピース

今日は冬場の撮影に欠かせないダウンジャケットのお話です。空気の澄んだ冬場は、夜景や天体撮影、オーロラ撮影に絶好の季節。葉が落ちるため野鳥撮影のシーズンでもあります。

しかし寒い中長時間の待ち時間を耐えるには防寒は必須。防寒が疎かだと撮影どころではなくなってしまいます。

そして重要なこと。それは冬になると人気モデルは売り切れ続出ということ。特に一般的なサイズは殆ど売り切れてしまいます。早急に入手しておきたいですね。

今日は気温別にオススメのアウトドアダウンジャケットをご紹介したいと思います。街中での撮影からオーロラ撮影まで、ダウンジャケットマニアの私が様々なダウンジャケットをご紹介したいと思いますので、撮影に望む際ぜひ参考にしてみてくださいね。

■ダウンジャケットの選び方


ダウンジャケット選びのポイントは数々ありますが、撮影用として考えるなら、

・腕の動きを妨げないこと
・防寒性能に優れていること
・雪や雨に強いこと

などが挙げられます。

それらに影響するのが、動きやすいカッティングと素材、たっぷりとしたダウン量、ゴアテックスなどの防水透湿素材の採用になります。

真冬の長時間の撮影では体はどんどん冷えていきます。また重い機材を持ちながら立ちっぱなしであることが多く、体力も奪われていきます。そのためファッションブランドのおしゃれなダウンジャケットは例えそれが高級ブランド物であってもあまりおすすめとは言えません。

今回はアウトドアブランド(モンベル、ノースフェイス、カナダグース、アークテリクス、フォックスファイヤーなど)の本格的なダウンジャケットを耐寒温度別に比較しつつご紹介しています。撮影には見た目よりも機能性重視で防寒着として信頼できるものを選びたいところですね。

耐寒温度は目安ですが、寒がりの方は想定される気温から2〜3ランク上の物を選ぶと良いでしょう。

防寒はコールドスポットを排除することも重要ですから、上半身だけでなく下半身の防寒にも気を使えば更に快適に過ごせます。またフォトグローブの記事もございますのでそちらも合わせてご覧頂ければ幸いです。

■気温5℃程度まで


mont-bell パーマフロスト ライトダウンパーカ

パーマフロスト ライトダウンパーカ

モンベルのパーマフロスト ライトダウンパーカは、さまざまな気象条件下で、優れたパフォーマンスを発揮する高機能・軽量ダウンウエアです。万全の防風性を備えたウィンドストッパーファブリクスを表地に使用し、高品質800フィルパワー・EXグースダウンを封入しています。

小雨程度なら難なくはじく防滴性と蒸れを放出する透湿性を備え、ダウンを常にドライに保ち保温力を持続させます。

強度と軽量性を兼ね備えたシェル素材は、紡糸の段階でナイロン糸に延伸加工を施し強度を持たせた物で、織物にした段階で従来のナイロンと比べて同重量であれば約2倍の引き裂き強度を実現しています。

十分なダウン量を使いながら434gという軽さは非常に魅力的で、都市部での冬場の撮影ならこれだけで事足りてしまうことも多いでしょう。

■気温0℃程度まで


CANADA GOOSE シタデル

CANADA GOOSE シタデル

カナダなどの山岳救助隊や観測隊などで採用されてきた実績を持つカナダグースの代表モデル「エクスペディションパーカ」の日本モデルとしてデビューしたのがシタデルです。

エクスペディションパーカが北極圏での野外活動を想定しているのに対して、日本の環境を考慮してダウン分量を減らし、サイズも日本人に合わせたジャパンスペックとなったシタデルと名称を変更してスタートしました。

襟元のコヨーテの毛を使ったファーや、多数のポケット、そして左胸のワッペンなど、従来からある主要なディティールを変えることなく、日本人の体型に合わせ丸みを帯びながらタイトにフィットするシルエットに仕上げています。

また、ファーは取り外しができるようにデザインし直し、日本での使用にはオーバースペックだったスノースカートは装備していません。

カジュアルかつワイルドに着こなせるダウンジャケットですが、カナダグースの本質は失っておらず、都内の真冬程度であれば十分な防寒性をもっています。またポケットが多いことも写真撮影に適した作りとなっています。

■気温−5℃程度まで


mont-bell ローガンダウンパーカ

ローガンダウンパーカ

厳冬期の野外作業や冬のバードウォッチングなど、寒い中での運動量の少ないアクティビティに最適な防寒パーカ、それがローガンダウンジャケットです。

摩耗・引き裂き強度に優れる生地を採用。撥水加工を施しているため、小雨程度なら難なくはじきます。

中綿には高品質な800フィルパワー・EXグースダウンを三枚差し構造でたっぷりと封入。顔に当たる風雪を和らげるフェイクファー付きフード(ファーは取り外し可能)や、袖口からの寒気の侵入を防ぐインナーカフを装備し、冬の厳しい気象状況にも対応する高い保温力を備えています。

■気温−10℃程度まで


THE NORTH FACE ビレイヤーパーカ

ビレイヤージャケット

ウインドストッパーの内側に光電子プロダウンをたっぷり封入し、外側に縫い目を出さない特殊なボックス構造はコールドスポットを作らず、羽毛抜けを防ぎます。

内ポケットやグローブを乾かすための大型メッシュポケットなどの収納スペースも豊富。スタッフサック付き。

ちなみに私ダウンジャケットマニアなのでこれも愛用しています。ノースフェイスにはバルトロライトジャケットというビレイヤーパーカよりも更に暖かいモデルもあるのですが、ビレイヤーパーカの方が軽く、ベルクロタイプのバルトロライトジャケットのようにフロント部分にホコリが付きにくいためこちらの方が使いやすく感じます。

何と言っても軽いのが魅力で、まるで羽毛布団に包まれているような軽やかさと暖かさを両立させており、所有しているダウンジャケットの中でも年間で一番着る機会の多いモデルです。

このクラスになると、東京都内〜首都圏なら年間最低気温を記録するような日でも手や下半身の防寒さえ怠らなければ、長時間の撮影でも快適に過ごすことが出来ます。

また高い保温力の割に軽いため、衣類の重量による疲労感を軽減してくれるメリットもあります。

■気温−15℃程度まで


ARC’TERYX CERES ジャケット

CERES JACKET

1991年に誕生したアークテリクスはクライミングハーネスを作る為にカナダ バンクーバーで生まれました。コンセプトは「地球上にある最高のマテリアル、最高の技術、そして革新的なデザインで商品を作りあげること」。

素材、縫製に妥協を許さないその姿勢は世界のコアなアウトドア・アスリート達から高い評価を得ています。

ジャケット、バックパックなどに使われる今では当たり前の「止水ジッパー」や「熱圧着技術」などはアークテリクスが開発した技術で、ゴアテックス社などの素材会社と共同で、新素材を次々と開発するなどアウトドア業界を牽引するトップブランドです。

CERES ジャケットはWINDSTOPPERと850のヨーロピアングレー グースダウンを使用した軽量のダウンフーディ。コレクションの中で一番暖かいモデルです。ダウン合成マッピングによる戦略的な素材配置で、一番必要な場所に合成インシュレーションとダウンインシュレーションを使用。防風性と通気性に優れています。

濡れても暖かさを保つCoreloft合成インシュレーションを湿気が発生しやすい場所に配置し、一番暖かさを必要とする場所にダウンを配置しました。このインシュレーティッドジャケットは、低温で乾燥した天候での単体ウェアとして、十分な暖かさを発揮してくれます。

■気温−20℃程度まで


Foxfire オーロラジャケット

オーロラジャケット

フォッスクファヤーのオーロラジャケットその名の通りオーロラ観測用時に使用するために作られたダウンジャケットで、300gものダウンをたっぷりと封入したインナーと50デニールナイロンのアウターシェルによって構成されます。

アウターシェルはGore-Tex(防水透湿素材:外からの雨や雪の侵入を防ぎ、内側から出る水蒸気を輩出する素材)により、防水はもとより蒸れることで汗をが冷えることによる体温低下も防ぎます。

また撮影なども想定されており大きなポケットが多数用意されているため、アクセサリーやレンズを入れておくことも可能です。オーロラ撮影や山頂での天体撮影など、氷点下での待機時間が長い撮影に最高の防寒着と言えるでしょう。

■気温−25℃程度まで


THE NORTH FACE バルトロライト ジャケット

バルトロライトジャケット

北欧でのオーロラ観測、あるいはアラスカの雪上ハイクにも対応できる、高い保温性を持つのがこちらのバルトロライトジャケットです。

中わたには光電子ダウンを封入。外側はウインドストッパーを使い冷気をシャットアウト。雪や小雨程度の濡れを遮る機能も併せ持ちます。高くした襟や前ファスナーのダブルフラップ、暖かなフードなど、コールドスポットを徹底的に排除しており冷気の侵入を防ぎます。

襟元のドローコードを引けば、フードは頭部と顔をしっかりと冷気から守ってくれ、また襟元の冷たいジッパーが顎に当たらないように内側には起毛素材をしようしたチンガードが付いています。

■気温−30℃程度まで


CANADA GOOSE レゾリュートパーカ

CANADA GOOSE Resolute Parka

カナダグースの最高峰、レゾリュートパーカです。見た目には分かりづらいですがダウン量もかなりあり、その上に80デニールナイロンの非常に丈夫な生地がかぶさっているため、その高い防風性と耐久性は過酷を極める環境下でも非常に頼りになります。

レゾリュートパーカが他の極地用ダウンジャケットと違う点はその高い耐久性にあります。

丸太を担ぐような作業まで想定して作られているため、ダウンジャケットの弱みとも言える引っ掻きに対する強度が桁外れに強く、過酷な風景撮影などで藪の中に分け入ったり、地面に這いつくばるような動作でも破れることを知りません。

フードファーにはコヨーテの毛が使われており、コヨーテの毛は凍りづらいため、低温化で吐いた息によるファーの凍りつきを防いでくれます。かなり重いのが欠点ではありますが、体力がある方なら非常に頼りになる質実剛健なダウンジャケットです。

■気温−35℃程度まで


mont-bell ポーラーダウンパーカ&ポーラーダウンビブ

ポーラーダウンパーカ ポーラーダウンビブ

南極観測隊や極地冒険家の意見を取り入れ、極寒地にも対応できる保温性と機能性を持たせたパーカです。表地には超耐久撥水加工を施し、高い耐摩耗性と引き裂き強度を誇るシェル素材を採用。

超高品質800フィルパワー・EXグースダウンをボックス構造でたっぷりと封入。野外作業をサポートする大型収納を多数備え、ひじ部分に施した立体裁断が、スムーズな動作を可能にします。

ダウンをたっぷりと封入したパンツも野外作業をサポートする大型収納を多数備え、ひざ部分に施した立体裁断がスムーズな動作を可能にします。

真冬のオーロラ観測はもちろん、野外での長時間の待機時間が想定される野鳥撮影など、寒冷地での厳しい撮影でもあなたの体を暖かく保護します。

また野外行動でのシーンを想定して大きなポケットが沢山あることもカメラマンにとって頼もしく使いやすいダウンジャケット&パンツとなっています。ダウンパンツはサスペンダーも装備し、歩き回る際にもずり落ちの心配が減らせます。

■気温−40℃程度まで


Foxfire アイスフィールドジャケット&アイスフィールドパンツ

アイスフィールドジャケット

アイスフィールドジャケット&パンツ

「“撮りたい”瞬間を逃さない極地対応ウェアを」。極寒地でシャッターチャンスを待つプロフォトグラファーの意見を積極的に取り入れ開発された、超防寒・高性能クロージング。

いまだかつてない優れた保温構造と操作性を実現し、あらゆる厳しい環境下でも耐えうるモデルとして、Foxfireから発売されたのがアイスフィールドジャケット&パンツです。

700FPの高品質なヨーロピアングースダウンを採用し、ジャケットに415g、パンツに170gのダウンを封入。さらに背面2重構造を採用し保温性を確保した。

首部2重襟、袖部サムホール付きインナーカフス、裾部スノースカート、パンツ側の裾にもスノーカフスを採用し、あらゆる部位からの寒気流入を確実に防ぐ構造をとっています。

加えてカメラを構える腕にストレスが掛からないよう立体裁断を採用。大量のダウンを封入するためパターンを見直したフードは動きやすさはもちろん、保温性、視認性を考慮した絶妙なバランスに設計されています。

大きめのフロントファスナーを採用。前立てに固めの芯材を入れ、生地が挟まらないようにする細やかな心遣い。Foxfireの定番「大型望遠レンズポケット」を左右に装備し、スムーズなレンズ交換を可能にしています。

Foxfireが病的なまでのこだわりを持って地上最強のフォトグラファー用防寒着をということで開発したのがこのアイスフィールドジャケット&アイスフィールドパンツです。

撮影用防寒着としては間違いなく世界一のダウンジャケットで、上下セットで揃えれば流氷だろうとオーロラだろうと十分に粘ることが可能でしょう。

■気温−45℃程度まで


THE NORTH FACE ヒマラヤンパーカ&ヒマラヤンパンツ

ヒマラヤンパーカ

ヒマラヤンパンツ

もしも強風吹きすさぶ真冬のオーロラ観測や北極・南極のような極地での撮影に挑むなら、このヒマラヤンダウンパーカとヒマラヤンダウンパンツががあなたの挑戦を支える最高の友となるでしょう。

ウインドストッパーのシェル素材に光電子プロダウンをたっぷり封入し、内側は撥水素材を使用しています。下半身や手など他の部分もしっかりした防寒が必要になりますが、マイナス40°C程度までの環境を想定したボリュームでありながらも動きやすさも重視。

またポケットなどのデザインを可能な限りシンプルにして、過酷な状況でも操作性を良くしています。エベレストなど7000mを超えるような山の登山で使用される定番ダウンジャケットとなっています。

■気温−50℃程度まで


mont-bell ウィンドストッパー EXP.ダウンワンピース

ウィンドストッパー EXP.ダウンワンピース

8,000m級の高所登山や極地遠征など、地球上で最も過酷な環境に挑む冒険家の意見を反映して生まれた究極のエクスペディション用ダウン・ワンピースです。

万全の防風性と優れた耐水透湿性を兼ね備えるウィンドストッパーファブリクスを採用し、高品質な800フィルパワーグースダウンをボックス構造でたっぷりと封入することで、縫い目からの冷気の侵入を防ぎコールドスポットを徹底的に排除した作りとなっています。

もしもあなたが南極や北極、エベレストの頂上など、命がけの写真を撮るフォトグラファーならマストアイテムとなること間違いなし。また都内の電車移動などでも人々に羨望の眼差しで見られることでしょう!

■ダウンを制すものは撮影を制す


如何でしたでしょうか?ダウンジャケットはあなたの撮影を支える重要な機材の一つです。もちろん冬のお出かけにも使えますし、屋外での活動を快適に行えるということは、撮影日が増え、現場で粘れるということです。

ぜひ今年はレンズの代わりにダウンジャケットを一着追加してみては?

画像:mont-bell,The North Face,CANADA GOOSE,Foxfire

Reported by 正隆