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フォトグラファーはモデルと付き合えるのか?論理的に考えてみる。

EOS 5D MarkIV

論理パズルファンの皆さんこんにちは。

誰もが一度は気になる「フォトグラファー(カメラマン)はモデルさんと付き合えるのか?」について今回は論理パズルで考えて見たいと思います。

難易度:IQ110相当

問題:あるロケーション撮影で、「アートディレクター」と「フォトグラファー」と「モデル」とさらに「大量の撮影機材」を持ってロケ地に行かなければならない。

しかし、車が2シーターのスポーツカーしか調達できなかったため、一度に2名、もしくは1名と機材しか乗ることが出来ない。

しかも厄介なことに、運転免許を持っているのはアートディレクターだけで、フォトグラファーとモデルは2人だけにすると付き合い始めてしまう。

それはなんとなく面倒なのでアートディレクターとしてはそうした事態は避けたい。

さらに悪いことに、モデルはアートディレクターかフォトグラファーがいないと、勝手に撮影機材を弄って壊してしまう。

つまり、

  • 「アートディレクター」「フォトグラファー」「モデル」「撮影機材」をでロケ地まで移動させたい
  • 運転できるのはアートディレクターだけ
  • フォトグラファーとモデルだけにすると付き合い始めてしまう
  • モデルと撮影機材だけにすると撮影機材を壊してしまう

無事にアートディレクター、フォトグラファー、モデル、撮影機材を無事にロケ地まで移動させるためには、最短の手順としてどうすれば良いか? 続きを読む フォトグラファーはモデルと付き合えるのか?論理的に考えてみる。

実際に使われている撮影シェアの高いカメラメーカーは?

EOS 5D Mark IV

カメラ稼働率ファンの皆さんこんにちは。

カメラの販売シェアに関しては語られることも多く、またデータも豊富に出ています。

では、時々話題になる「カメラの稼働率」と言うべきか、実際に撮影に使われている機材のシェアはどうなっているのでしょうか?

【目次】

  • 稼働率(撮影シェア)の調査方法
    • GANREFの投稿作品、1,356,981作品から算出
    • ランキングを見るに際しての注意点
  • 最も撮影に使われているのは?
    • 稼働率の高いカメラメーカーは?
    • 一番良く見かけるのはやっぱりキヤノン
    • 安定のニコンはここでも良く使われている
    • ペンタックスユーザーはとても撮影熱心
    • 写真好きよりカメラ好きが多い傾向のソニー ユーザーも稼働率もバランス感覚のオリンパス
    • ユーザーの傾向が分かれる富士フイルム
    • パナソニックはもはやレアな存在なのか?

そこで今回は、GANREFの1,356,981作品を対象に、実際に使用されているカメラメーカーの稼働率(撮影シェア)について調べてみます。 続きを読む 実際に使われている撮影シェアの高いカメラメーカーは?

ソニーのレンズ交換式カメラ、αシリーズの歴史。

NEX-7

この数年、デジタルカメラ業界を最も湧かせてきたメーカーと言えば、多くの方がソニーを挙げられるのではないでしょうか?

現在ではイメージセンサーに代表される圧倒的なスペックで業界を牽引するαですが、レンズ交換式カメラ市場に参入してからのソニーの歩みは決して平坦なものではなく、時に家電メーカーと揶揄され、時にレンズラインナップが貧弱と蔑まれるといった、苦難の歴史でもありました。

そこで今回は、フルサイズのシェアを着々と伸ばし、カメラ業界で覇権を握らんとする、ソニーレンズ交換式カメラ、αシリーズ(及びNEX)のこれまでの歩みを振り返ってみたいと思います。 続きを読む ソニーのレンズ交換式カメラ、αシリーズの歴史。

東京オリンピックのプロカメラマンはどんなカメラを使う?

EOS-1D X Mark II vs D5

果たして来たる2020年東京オリンピック、プロフォトグラファーたちはどんなカメラを使うのか?カメラ業界ではよく話される話題です。

そこで今回はその話題を元に論理パズルにしてみましたので、暇つぶしにどうぞ。

難易度:IQ120相当

問題:東京オリンピックを友達と会場で見て来たあなたは、プロカメラマンがどんなカメラを使っていたのか?が気になり記憶を辿ってみました。

あなたは「望遠レンズを使っていたカメラマンが多かった」というのはハッキリと覚えていましたが、他のことは良く思い出せなかったため、一緒に会場でオリンピックを見た友達6人に、プロカメラマンがどんなカメラを使って撮影していたかを聞いてみました。

すると、6人の友人はそれぞれ以下のように答えてくれました。

  • 佐藤:ミラーレスのフルサイズ機で撮っている人が多かったよ
  • 鈴木:ファインダーを覗きながら望遠レンズで撮っている人が多かったよ
  • 田中:標準レンズでカメラにはストラップを付けている人が多かったよ
  • 渡辺:ニコンのカメラでファインダーで撮っている人が多かったよ
  • 伊藤:ストラップを付けていない一眼レフで撮っている人が多かったよ
  • 山本:キヤノンのAPS-C機で撮っている人が多かったよ

友人たちの言っていることがバラバラであったため、あなたは家に帰ってから録画した映像を見て確認してみました。

すると実際の映像から、「望遠レンズを使っていたカメラマンが多かった」という自分の記憶は正しかったものの、6人の友人のうち、常に正しい事を言っていたのは1人だけであり、残りの5人は正しい事と間違った事の両方を言っていたということが分かりました。

さて、これらの条件を踏まえて、以下の質問に答えてください。

  1. 一眼レフとミラーレスはどちらが多かった?
  2. カメラのブランドはどこが多かった?
  3. フルサイズとAPS-Cはどちらが多かった?
  4. 望遠レンズと標準レンズはどちらが多かった?
  5. ストラップはしている人としていない人どちらが多かった?
  6. ファインダーとライブビューどちらで撮っている人が多かった?

正解はこの後! 続きを読む 東京オリンピックのプロカメラマンはどんなカメラを使う?

操作性が良いカメラメーカーはどこ?

D5 XQD

操作性ファンの皆さんこんにちは。

メニューや操作の分かりやすさはカメラの使いこなしにおいて非常に重要な要素であり、各社のポリシーや撮影に関する知識の蓄積が発揮される部分でもあります。

【目次】

  • キヤノンの操作性
    • クラス毎に操作可能な範囲を大きく変えるという考え方
  • ニコンの操作性
    • 一生知らないまま終わる機能さえある奥深い操作性
  • ソニーの操作性
    • 小型化と操作性のバランスという苦悩
  • オリンパスの操作性
    • ラビリンスの如きメニューと操作性の散漫さ
  • パナソニックの操作性
    • 分かり易いメニューと大柄なボディを活かした操作性
  • 富士フイルムの操作性
    • デジタルでクラシカルデザインを採用することの難しさ
  • リコーの操作性
    • ファンの声を聴きファンのために進化した操作性
  • メーカー全体の印象
    • 各メーカー操作性まとめ

そこで今回は、各カメラメーカーの操作性の良し悪しについて、独断と偏見を元に考えてみたいと思います。 続きを読む 操作性が良いカメラメーカーはどこ?

BCN2019カメラ市場シェアはキヤノン全部門首位、ニコンが追い上げ中?

レンズ交換式 一眼レフ ミラーレス コンデジ
キヤノン 46.8% 56.5% 34.6% 35.6%
ニコン 21.9% 43.4% 33.3%
オリンパス 13.7% 28.0% 2.1%
ソニー 12.7% 27.5% 10.5%
パナソニック 3.7% 7.6% 1.0%
富士フイルム 1.1% 2.3% 3.8%
リコー 5.2%
カシオ 8.4%

BCNランキング(全国の家電量販店やECサイトのPOSデータを日次で集計したもの)を元に、BCN AWARD 2019(2018年分)の各カメラメーカーの現時点での国内市場シェアを概算してみました。

2018年上半期のシェアは現在のところ、

  • レンズ交換式カメラ全体:キヤノンが圧倒
  • 一眼レフカメラ:キヤノン首位を維持もニコンが追い上げ傾向
  • ミラーレスカメラ:キヤノンが遂に国内市場で首位に
  • コンパクトデジタルカメラ:キヤノンとニコンが熾烈な首位争い

といった感じだと思います。

今回は2018年上半期のシェア動向について考えてみたいと思います。 続きを読む BCN2019カメラ市場シェアはキヤノン全部門首位、ニコンが追い上げ中?

プロカメラマンが○○にマウント移行している、というのは錯覚

EOS-1D X Mark II vs D5

皆さんこんにちは。

今回はプロフォトグラファーの使用機材に関する余談ですが、ネット上の口コミサイトなどで、

  • プロカメラマンの○○(名前)が、△△(カメラブランド)から、□□(カメラブランド)に変えた
  • プロカメラマンの多くが、○○(カメラブランド)に次々とマウント移行している

というような話を時々耳にすることがあるかと思います。

こうした話は、カメラ業界では定期的に起こる話題なのですが、実状とは異なるケースが多いため、今回はその点についてお話ししたいと思います。

【目次】

  • フォトグラファーの仕事には色々ある
    • フォトグラファーの種類
    • 機材を使用したりレビューすることもフォトグラファーの仕事の一つ
  • セミナー講師や書籍や雑誌に寄稿するフォトグラファーの実際
    • セミナーやイベント講師、雑誌系のフォトグラファーの活動
    • 機材はメーカーから提供される場合がままある
    • セミナー講師や写真系雑誌に寄稿することと、商業写真撮影はかなり違う
  • プロフォトグラファーの現実
    • 商業写真のフォトグラファーは一流だから有名とは限らない
    • 提供されたカメラを使うことと機材を入れ替えることは違う
    • 現実の商業写真のフォトグラファーはそんなに気楽にマウントを変えたりしない
    • プロ市場を狙っていく本当の意味
    • キヤノン・ニコン以外のメーカーがプロフォトグラファーの市場を獲得していくためには?

では、早速始めましょう。 続きを読む プロカメラマンが○○にマウント移行している、というのは錯覚

将来、生き残れるカメラメーカーはどこか?

ミラーレスカメラ

カメラファンの皆さんこんにちは。

果たして不況のカメラ業界、未来まで生き残れるメーカーはどこなのでしょうか?

遂にカシオがデジタルカメラ事業からの撤退を発表したことで、カメラファンの中にも「次はどこなのか?」という戦々恐々とした空気が漂っています。

そこで今回は、各カメラメーカーが抱える問題点と将来性について考えてみたいと思います。

【目次】

  • 各カメラメーカーのカメラ事業の現在
    • 各メーカーのイメージング事業の売上高と営業利益の比較
    • 決算資料を見る際の注意点
  • キヤノンの問題点と将来性
    • 勝ち続ける世界最大のカメラメーカー
    • レンズ交換式カメラ市場におけるキヤノンの立ち位置
    • キヤノンが抱える技術力という課題
    • キヤノンは中間層を失っているのか?
    • キヤノンのフルサイズミラーレスマウントはEFかEF-Mか?
    • カメラ業界を最も理解しているメーカー
    • キヤノンの強さはプロの気持ちにも初心者の気持ちにもなれること
    • キヤノンは生き残れるのか?
  • ニコンの問題点と将来性
    • 名門は復活したのか?
    • ニコンのブランディングの弱点
    • ミラーレスという最大の課題
    • フルサイズミラーレスは成功するのか?
    • 一眼レフの今後は?
    • ニコンは生き残れるのか?
  • ソニーの問題点と将来性
    • 現在カメラ業界の台風の目
    • 高い技術力と低い写真撮影への理解
    • α9から感じる、開発者の撮影経験の少なさ
    • 現代においてプロフォトグラファーの市場を狙う意味
    • ソニーは生き残れるのか?
  • オリンパスの問題点と将来性
    • 岐路に立たされるミラーレスの立役者
    • オリンパスのカメラ事業の今
    • 未だ燻り続けるセンサーサイズの選択
    • 自ら「ベストバランス」と言ってしまったことの苦しみ
    • オリンパスは生き残れるのか?
  • パナソニックの問題点と将来性
    • 苦境に立たされている先駆者
    • あまりにも下手すぎたパナソニックの広告戦略
    • 動画にパラメーターを振ったのは基本的には戦略ミスだった
    • パナソニックは生き残れるのか?
  • 富士フイルムの問題点と将来性
    • 中判ミラーレスを抱える老舗
    • 現在のXシリーズの閉塞感
    • 富士フイルムは生き残れるのか?
  • リコーの問題点と将来性
    • リコーの今
    • カメラでも「野武士のリコー」で耐えてきた
    • カメラは性能よりもブランド力が物を言う
    • 問題は次の手を打てなくなりつつあること
    • リコーは生き残れるのか?
  • 5年後、10年後、生き残っているカメラメーカーはどこか?
    • 5年後と10年後の存続確率予想

では早速、始めましょう。

※今回各メーカーのカメラ作りや販売戦略に関して批判的なことを多数書いているため、「特定のブランドやシステムに強い愛着を持っておられる方」などは、気分を害される恐れがあるため、読まないことを強くお勧めします。 続きを読む 将来、生き残れるカメラメーカーはどこか?

2018年はミラーレスもキヤノンがトップシェアか?

順位 前回 変化 メーカー 機種名
1位 1位 キヤノン EOS Kiss M ダブルズームキット
2位 2位 キヤノン EOS Kiss X9 ダブルズームキット
3位 3位 キヤノン EOS Kiss X9i ダブルズームキット
4位 4位 ニコン D5600 ダブルズームキット
5位 6位 ソニー α6000 ダブルズームキット
6位 5位 ニコン D5300 AF-P ダブルズームキット
7位 9位 キヤノン EOS M100 ダブルズームキット
8位 7位 オリンパス PEN E-PL8 EZダブルズームキット
9位 10位 オリンパス PEN E-PL9 EZダブルズームキット
10位 8位 オリンパス OM-D E-M10 Mark III EZ ダブルズームキット

ITmediaのGfKランキング(マーケティング会社GfK Japanが全国の家電量販店のPOSデータを集計し、モデル別販売数量順にまとめたものです) によると、売り上げシェアにおいてキヤノン機がTOP3をなんと6週連続で独占しているとのこと。

この傾向はBCNランキングでも同様で、むしろそれ以上となっています。

そこで今回はこの売れすぎなキヤノンのシェア動向も含めて、2018年上半期のシェア動向について算出してみたいと思います。 続きを読む 2018年はミラーレスもキヤノンがトップシェアか?

写真の色を合わせるカラーマネージメントの簡単な方法を解説

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Photo by 山﨑将方

写真愛好家の皆さんこんにちは。

デジタルカメラで撮影した写真をプリントしていて困るのが、PC上のモニター(ディスプレイ)で見えている色と、実際にプリント(印刷)した時の写真の色味に差異が発生するケースです。

幾らRAW現像やレタッチ時にモニター上で色調を調整しても、プリントして見ると色味が違ってしまう、また他のモニターに変えて見た場合など以前のモニターで見ていた色と違う。

そういった色味に関する問題が頻繁に発生します。

その問題を解決し、モニター上で見る色調とプリントの色調が合うように調整する作業や、モニター間での色調の違いを一致させる作業、それがカラーマネージメントです。

【目次】

  1. なぜ写真は画像とプリントで色がズレるのか?
    • 色空間(カラースペース)とは?
    • 色空間の種類 同じ写真であってもデバイスが変わると違う色に見えている
    • 色空間やデバイスの設定が統一されていればほぼ同じ色に再現できる
    • カメラでもAdobe RGBを設定することができる
  2. カラーマネージメントシステムとは?
    • 色を一致させるカラーマネージメントシステム
    • カラーマネージメントに重要な「ICCプロファイル」とは?
    • ガモットマッピングとは?
  3. 実践的で簡単なカラーマネージメント
    • 結局簡単に色を合わせるにはどうすれば良いか?
    • 1.カメラでAdobe RGBに設定する
    • 2.モニター周辺を色評価光か、演色性の高い「昼白色」の照明環境下で作業を行う
    • 3.モニターもカラーキャリブレーションしてAdobe RGBに設定する
    • 4.LightroomやPhotoshopのようなAdobe RGBを扱えるアプリケーションでセレクトや画像編集を行う
    • 5.ICCプロファイルを利用してPhotoshopやLightroomからプリントする
  4. プリンターごとのカラーマネージメントの実際の設定
    • キヤノン製のプリンターで印刷する場合の手順
      • マッチング方式の「知覚的」の意味
      • マッチング方式の「相対的な色域を維持」の意味
    • エプソン製のプリンターで印刷する場合の手順
  5. 結局どうすれば写真の色は合うのか?
    • Adobe RGBかsRGBか?は、必ずしも重要ではない
    • 手っ取り早い組み合わせ
  6. カラーキャリブレーションの重要性
    • モニターは使っているうちに色も明るさもズレていく
    • カラーキャリブレーションの頻度
  7. カラーキャリブレーションの種類
    • カラーキャリブレーションの種類と原理
    • ソフトウェアキャリブレーションとは?
    • ハードウェアキャリブレーションとは?
    • ハードウェアキャリブレーションとソフトウェアキャリブレーションの違い
  8. 楽に正確な色を見たいなら、カラーマネージメントモニターがおすすめ
    • カラーマネージメントモニターの数々の利点

そこで今回は、この「カラーマネージメント」と、モニターの色調を調整するための作業である「カラーキャリブレーション」についてなるべく平易な表現でご説明させていただければと思います。 続きを読む 写真の色を合わせるカラーマネージメントの簡単な方法を解説