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2022年がカメラメーカー生き残りの分水嶺の年になる

真のカメラグランプリ 2022

皆さんこんにちは。

目次
  • 半導体不足は2023年以降は言い訳にできない
    • 半導体不足の対策を出来ていなければならない
  • 現在のシェアだけでは将来性はわからない
    • 伸びるか伸びないかは現在のシェアを見ても意味がない
  • 規模を維持しながら生き残れるのは上位2社だけ
    • カメラ業界で主流になれるのは2社だけ
  • 2022年に伸びるメーカー、落ちるメーカー予想
    • キヤノン:シェアも売上も伸ばし続けマウント規格も有利
    • ソニー:Eマウントの足かせさえなければ
    • ニコン:Z 9に続く中級機以下のヒットシリーズを出せるかが鍵
    • 富士フイルム:堅実に場所を作って行く独自戦略
    • オリンパス:もはや撤退戦をどうするかという段階
    • パナソニック:圧倒的動画全振りに賭けるしかない
    • リコー:船乗りは船と運命を共にするそうだ
  • もっとも熱い戦いはソニーvsニコン
    • ソニーがニコンを潰すか、ニコンがソニーの壁を打破できるか

というわけで、生き残るカメラメーカーが見えてくるであろう2022年について語っていこうと思います。

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閉鎖的な世界で疲弊していくカメラ業界に未来はあるのか?

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Photo by 正隆

カメラ業界の閉塞感にお悩みの皆さんこんにちは。

近年のデジタルカメラ業界はカメラメーカーは勿論、カメラの情報を追うカメラマニアさえ、趣味であるにも関わらず疲弊きっているように見受けられます。

【目次】

  • 過剰な情報の中で疲弊していくカメラマニア
    • カメラマニアも常に競合他社と戦っている
    • 過剰な情報を追い続けることによる疲労
  • カタログスペックと生存競争の中で疲弊するカメラメーカー
    • カメラの勝った負けたはどこで決まるのか?
    • なぜカタログスペックで選ぶ事がダメなのか?
    • メーカーとマニアによって作られる閉鎖的な世界
  • どうすればカメラ業界の閉塞感は打開されるのか?
    • よりカメラ趣味を楽しむために

そこで今回は、このカメラ業界を覆う殺伐とした雰囲気の原因と、そうした状況を脱するために何が必要なのかについて考えてみたいと思います。

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次にカメラ市場から撤退するメーカーはどこなのか?

デジタルカメラ市場からの撤退

皆さんこんにちは。

遂にカシオがカメラ事業からの撤退を発表しました。不況のカメラ業界、果たして次にカメラ事業から撤退するのはどのメーカーなのか?多くのカメラファンが心配しつつ見守っていることと思います。

そこで今回は、一般的な順位当てパズルを使って、不謹慎にも「次にカメラ事業から撤退するのはどこのメーカーなのか?」という論理パズル(※もちろん現実の話ではありません)を作ってみましたので、暇つぶしにやってみていただければと思います。

では問題です!

難易度:IQ120相当

問題:カメラメーカーのうち4社(オリンパス、パナソニック、富士フイルム、リコー)は、実は既に4社共がカメラ事業からの撤退を予定しています。

そこで、それぞれのメーカーに、「いつ頃カメラ事業から撤退するのか?」について聞いてみましたが、最後に撤退するメーカー以外の3社はウソを吐きました。

以下の各社の発言内容から、「最初に撤退するメーカー」を当てて下さい。

【発言】

  • オリンパス「最初に撤退する」
  • パナソニック「リコーより後に撤退する」
  • 富士フイルム「パナソニックより後に撤退する」
  • リコー「富士フイルムより先に撤退する」

【条件】

  • 最後に撤退するメーカー以外はウソを吐いている
  • メーカー同士はお互いがいつ撤退するのかを知っている

正解はこのあとすぐ!

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カメラが斜陽産業になった真の理由と、カメラ業界の問題点

斜陽
Photo by 正隆

カメラファンの皆さんこんにちは。

写真用カメラ産業の斜陽化が叫ばれる昨今、頼みの綱であったミラーレスカメラさえも、2018年以降生産台数・出荷台数共に大幅な前年割れとなってしまいました。

これによって、コンパクトデジタルカメラ、ミラーレスカメラ、一眼レフカメラ全てに未来が見えなくなり、いよいよ「カメラ事業から撤退するのではないか?」と囁かれるメーカーも出てきました。

なぜカメラ業界はこれほどまでに衰退してしまったのか?それは本当にスマートフォンの登場によるものなのでしょうか?

【目次】

  • カメラ業界の悲惨な現状
    • CIPA統計から見る2018年のカメラ産業
    • あらゆる項目で前年を割る出荷傾向
    • 頼みの綱のミラーレスさえも前年割れ
    • CIPAによる2018年のカメラ出荷台数予想
  • カメラが売れなくなったのはスマホのせいではない?
    • カメラが売れないのは本当にスマートフォンのせいなのか?
    • スマホで代替可能でも伸びている産業もある
    • 伸びている時計業界
    • SNSの普及もデジタルカメラの衰退の原因とは言い切れない
    • スマホが登場しなくてもカメラ業界はダメだった?
  • 21世紀のカメラ業界の動向
    • デジタルカメラ登場以降カメラ産業を支えたブーム
  • デジタルカメラへの移行は幸運なブームだった
    • デジタルカメラへの移行は単なる「長いブーム」だった
    • デジタルカメラへの移行の完了と進化の鈍化
  • メーカーも踊らされたカメラ女子ブーム
    • カメラをファッションにしてしまったカメラ女子ブーム
    • 売れさえすればいい、というカメラメーカーの姿勢
    • カメラ男子も一種のファッションだった
  • なぜミラーレスはカメラ業界の救世主となれなかったのか?
    • ミラーレスカメラの誕生と革新性
    • ミラーレス誕生の背景
    • ミラーレスに積極的だったメーカーと消極的だったメーカー
    • 燻り続けるマウント径とセンサーサイズの選択の問題
    • 新しい市場を開いたミラーレス、しかしミラーレスにも未来はない?
    • 各社のミラーレスシステムの問題点
    • ミラーレスさえもカメラ業界の衰退は救えなかった
  • カメラが売れなくなった本当の責任は誰にあるのか?
    • カメラ業界の衰退を招いた真の犯人は誰だ?
    • 過剰に斜陽化を煽ったメディア
    • 利益率や販売目標しか考えなかったカメラ販売店
    • ノイジーマイノリティのプロカメラマンやカメラマニア
    • あるべきカメラの姿を示せなかったカメラメーカー
    • カメラ業界を衰退させたのは誰だったのか?

というわけで今回はカメラ産業の斜陽化の原因と、現在のカメラ業界が抱える問題点について色々と考えてみたいと思います。

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