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北京冬季オリンピックのカメラメーカーシェアを予想する

皆さんこんにちは。

さて、北京2022冬季オリンピックが近づいてまいりました。

東京2020オリンピック(2021年開催)では、実際の画像から調べたシェアメーカーの公式発表から推測すると、おおよそ、

  1. キヤノン:55-60%
  2. ニコン:30-35%
  3. ソニー:10-15%

という感じだったのだろうと思います。

果たしてこの数字が北京2022冬季オリンピックではどのように変化するのでしょうか?

今回は総合的な観点から、3社のオリンピックでのシェアがどの程度になるか予想したいと思います。

目次
  • 北京2022冬季オリンピックカメラメーカーシェア予想
    • プロ市場のシェアの変動は緩やか
    • 1位:キヤノン(55-60%):横ばい
    • 2位:ニコン(35-40%):微増
    • 3位:ソニー(5-10%):微減

既にオリンピックでのシェアに影響を及ぼしそうな要素がはっきりしており、今回の冬季オリンピックはコロナでずれ込んだ東京2020大会から半年しか経っていない開催でもあるので、予想しやすいのではないかと思います。

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ソニーショップ公式ブログのオリンピック関連のおかしな投稿

画像引用:TEC STAFF(https://tecstaff.jp/2021-08-05_news.html)

皆さんこんにちは。

最近オリンピックでの惨敗を受けて、どこぞのメーカーも必死なのか、先日も「明らかに事実と異なるソニー礼賛の報道が連続して流されている」というお話をこちらでしました。

今回はソニーショップ(ソニー製品を専門に扱う系列店)が、公式ショップブログで8月に流していたブログ記事について検証してみたいと思います。

ソニーショップがどういった位置付けの存在なのかについては、ソニーの公式サイトをご覧ください。

上のトップ画像はそのソニーショップの公式ブログ「五輪のカメラに異変 ソニー“α”大躍進」という記事からの引用ですが、要するに画像の、

  • C→キヤノン(15名)
  • N→ニコン(7名)
  • S→ソニー(6名)

で、「ソニーがこんなに東京オリンピックで使われています!」という趣旨の記事の画像なのですが、皆さんこの画像のおかしな点、お気付きでしょうか?

目次

  • ソニーショップが流しているフェイクニュース
    • ソニー製品を専門に扱うソニーショップ
    • 不自然な数え間違い
  • ネット上に出回ったデタラメな検証画像
    • 実は同時期に同じような怪しい画像が出回っていた
    • どちらの画像もなぜかキヤノンとニコンだけカウントされていない人がいる
    • 不可思議な力で流されるフェイクニュースの数々
    • 嘘を吐き続けても真実にはならない

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オリンピックの事実と異なるソニー礼賛のフェイクニュースは誰が流しているのか?

画像引用:東京2020オリンピック競技大会公式ウェブサイト(https://olympics.com/tokyo-2020/ja/games/emblem/)

皆さんこんにちは。

皆さんの記憶にも新しいと思いますが、東京2020オリンピックで、キヤノン・ニコンの高い壁の前にソニーはプロフォトグラファーのシェアで惨敗しました。

それは私が書いた検証記事だけでなく、キヤノン Globalの公式でも競技会場とシェアを明示した上で、「我々(キヤノン)がトップシェアだった」と明言しています。

しかしなぜかその後から、幾つかのメディアから根拠を一切示さずに、

といった、まるでソニーのカメラがオリンピックで大活躍したかのような事実に基づかない内容のフェイクニュースがタイミングを合わせたように報道されています。

この不可思議な現象は一体どういうことでしょう?こうした記事は誰の意向で書かれているのでしょうか?

目次

  • 東京2020オリンピックの実際のシェアはキヤノンとニコンが圧倒していた
    • ソニーが大躍進したとか、状況が一変したという事実はない
  • 根拠を示さないソニー礼賛記事の幾つか
    1. 朝日新聞の内容はほとんど中身がない
    2. 日経新聞の内容は数字の辻褄が合わない
    3. Business Journalの記事は内容が滅茶苦茶で話にならない
      1. オリンピックがソニー1強であったという明確な嘘
      2. EOS R3に対する謎の勝利宣言
      3. フリーカメラマンは手ぶらで来るという全くのデマ
      4. 現場で撮り比べしているという作り話
      5. サービスデポをレンタルショップと勘違いしている
      6. 1強だというソニーも撤退するかもという謎理論
      7. ミラーレスと一眼レフの違いも分からない自称プロ
      8. キヤノン機とソニー機の区別もつかない記者
  • これらのニュースは誰の意向で書かれているのか?
    • こうした作り話を流布しようとしているのは誰なのか?

今回はプロフォトグラファー市場に関する、ソニーを持ち上げる胡散臭いニュースの中身を検証していこうと思います。

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東京2020オリンピックプロカメラマンはキヤノン59.7%、ニコン31.2%、ソニー9.1%(352人を対象調査)

東京2020オリンピック プロカメラマン/Tokyo 2020 Olympic Pro Photographer
画像引用:gettyimages(https://www.gettyimages.co.jp/detail/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E5%86%99%E7%9C%9F/gold-medalist-chase-kalisz-of-team-united-states-silver-%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E5%86%99%E7%9C%9F/1330476070?adppopup=true)

皆さんこんにちは。

東京2020オリンピックが遂に開幕しました。果たして東京2020でプロに選ばれたのはどのメーカーなのか?そしてミラーレスはスポーツ報道の現場でどのくらい普及しているのか?

分かりやすくするために、上の画像はカメラマンの顔を色分けしています(カメラが見えず不明な人は無着色)。

  • キヤノンユーザー→赤色
  • ニコンユーザー→黄色
  • ソニーユーザー→水色

上記のようになっており、カメラメーカーが判別できるカメラマンが計43人、メーカーシェアはそれぞれ、キヤノン(30人)、ニコン(11人)、ソニー(2人)でした。

となります。

また、東京2020オリンピックを撮影したプロフォトグラファー、のべ352人の使用カメラを調べたところ、

  • キヤノン:210人(59.7%)
  • ニコン:110人(31.2%)
  • ソニー:32人(9.1%)

という結果となりました。

※全てのフォトグラファーをチェック出来ているわけではないので、ある程度誤差はあると思っておいて下さい。

目次

  • スポーツカメラマンは今もキヤノン・ニコンが主流
    • 相変わらず強かったキヤノンとニコン
    • ソニーαはキヤノン・ニコンの寡占市場を切り崩せたか?
  • スポーツプロフォトグラファーのミラーレス化の現状
    • スポーツ市場のミラーレス化は2022年以降急速に進む
  • ソニーは何を変えるべきなのか?
    • これからのプロ機市場で起こること
    • ネット上に溢れる多くのデマ
    • αは何を改善すればいいのか?
    • ソニーの将来はユーザー次第
  • スポーツ撮影用カメラの「一体型・分離型論争」にも決着
    • αのフォトグラファーたちが証明したバッテリーグリップ一体型の正当性
    • ソニーのデザインが古めかしくなる前に
  • 東京2020オリンピック、カメラメーカーたちの戦いが終わって
    • キヤノン vs ニコン vs ソニー、3社の対決の結末は?

果たして東京2020オリンピックでプロカメラマンはたちはどこのメーカーを使ったのか?そしてキヤノン・ニコンの牙城に挑んだソニーの挑戦の結果やいかに?

天下分け目の大決戦、ここに決着!

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CIPAにもオリンピック委員会並の厚かましさがあればCP+は開催できた

国民の多くが開催に反対しようとも、なにがなんでもオリンピック開催を目指すオリンピック委員会。

それに比べオリンピックより遥かに規模が小さく世間的には大して知られてもいないのに、わずかな批判を恐れてCP+を自粛してしまうCIPA。

IOC(国際オリンピック委員会)もJOC(日本オリンピック委員会)もろくでもない組織だけれど、そのなりふり構わない姿勢はカメラ業界も学ばなければいけない。

約70年続いたフォトキナはなくなり、次はCP+が消えてしまうだろう。カメラ業界は圧倒的に気概が足りない。

なぜα9 IIはプロフォトグラファーに選ばれないのか?

皆さんこんにちは。

遂にソニーEマウントのフラッグシップ機であるα9 IIが発表されました。

しかしこの手の機種にあって当たり前の通信関係のアップデート以外は、α9同様相変わらずソニーはプロフォトグラファーのニーズを全く理解しておらず、これでは、

  • アマチュアフォトグラファーにとってはインパクトのない期待外れのモデル
  • プロフォトグラファーにとっては相変わらず仕事で使えないアマチュア向けモデル

となってしまっています。

そのため、α9 IIは、実際には撮影料で生活していない「カメラ系ユーチューバー」や「ライター系カメラマン」がレビュー目的で使うのが精々で、オリンピックやワールドカップを撮影するような、(撮影料で収入を得るという意味での)本物のプロフォトグラファー(※ユーチューバーやライターカメラマンが職業としてダメと言っているのではありません)たちに、α9 IIが実際にオリンピックで広く使われるようなことはないでしょう。

目次
  • 画素数やグローバルシャッター非搭載の問題ではない
    • 画素数もグローバルシャッター非搭載も関係ない
  • α9 IIのなにがダメなのか?
    • 原因1.まず単純にボディが小さすぎる
      • リアルなスポーツフォトグラファーたち
    • 原因2.物理操作系が貧弱
    • 原因3.分離型にしたことによる、剛性・防滴性・放熱性の犠牲
    • 原因4.電源の問題
  • プロ機の哲学とは?
    • プロ機とはどうあるべきなのか?
  • だがαの本当の問題は…
    • 必要なのはスペックより実用性を追求する真摯さと、広告戦略よりニーズを汲み取る誠実さ
    • α9 IIの失敗は単なるソニーの技術力の停滞か?それとも…

α9 IIはなぜプロアマ両面からガッカリされてしまったのか?今回はその原因について考えてみたいと思います。 続きを読む なぜα9 IIはプロフォトグラファーに選ばれないのか?

東京オリンピックのプロフォトグラファーはどんなカメラを使う?

EOS-1D X Mark II vs D5

果たして来たる2020年東京オリンピック、プロフォトグラファーたちはどんなカメラを使うのか?カメラ業界ではよく話される話題です。

そこで今回はその話題を元に論理パズルにしてみましたので、暇つぶしにどうぞ。

難易度:IQ120相当

問題:東京オリンピックを友達と会場で見て来たあなたは、プロカメラマンがどんなカメラを使っていたのか?が気になり記憶を辿ってみました。

あなたは「望遠レンズを使っていたカメラマンが多かった」というのはハッキリと覚えていましたが、他のことは良く思い出せなかったため、一緒に会場でオリンピックを見た友達6人に、プロカメラマンがどんなカメラを使って撮影していたかを聞いてみました。

すると、6人の友人はそれぞれ以下のように答えてくれました。

  • 佐藤:ミラーレスのフルサイズ機で撮っている人が多かったよ
  • 鈴木:ファインダーを覗きながら望遠レンズで撮っている人が多かったよ
  • 田中:標準レンズでカメラにはストラップを付けている人が多かったよ
  • 渡辺:ニコンのカメラでファインダーで撮っている人が多かったよ
  • 伊藤:ストラップを付けていない一眼レフで撮っている人が多かったよ
  • 山本:キヤノンのAPS-C機で撮っている人が多かったよ

友人たちの言っていることがバラバラであったため、あなたは家に帰ってから録画した映像を見て確認してみました。

すると実際の映像から、「望遠レンズを使っていたカメラマンが多かった」という自分の記憶は正しかったものの、6人の友人のうち、常に正しい事を言っていたのは1人だけであり、残りの5人は正しい事と間違った事の両方を言っていたということが分かりました。

さて、これらの条件を踏まえて、以下の質問に答えてください。

  1. 一眼レフとミラーレスはどちらが多かった?
  2. カメラのブランドはどこが多かった?
  3. フルサイズとAPS-Cはどちらが多かった?
  4. 望遠レンズと標準レンズはどちらが多かった?
  5. ストラップはしている人としていない人どちらが多かった?
  6. ファインダーとライブビューどちらで撮っている人が多かった?

正解はこの後!

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今時のプロスポーツカメラマンの撮影機材は?

オリンピックカメラマン

2018年の平昌オリンピックやワールドカップ、また2020年の東京オリンピックなどアジアでの大きなスポーツイベントを控えています。

そこで今回は、オリンピックやワールドカップといった大規模な大会の撮影に臨む今時のプロスポーツカメラマンの機材をご紹介します。

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ミラーレスはプロカメラマンの仕事に使える?使えない?

EOS-1D X Mark II vs D5

プロスポーツファンの皆さんこんにちは。

現在オリンピックなどの大規模プロスポーツの会場では、キヤノンやニコンのハイエンド機+大口径超望遠レンズの組み合わせによる、いわゆる「砲列」と呼ばれるような光景をテレビで見ることが多いかと思います。

一般ユーザーには完全に市民権を得たミラーレスですが、果たしてプロカメラマンの市場でも主流となっていくのでしょうか?

目次
  • スポーツカメラマンが求める機材像
    • スポーツカメラマンの市場への参入は遠い道のり?
    • スポーツカメラマンが求めるカメラ像
    • 現実のオリンピック撮影機材
  • プロスポーツカメラマンへのアピールを行うミラーレス陣営
    • プロスポーツカメラマンへの積極的なアピール
  • ミラーレスでもスポーツ写真は撮れる
    • 進化著しいミレーレスの性能
    • ハイエンド一眼レフさえ凌駕するミラーレス
  • それでもスポーツカメラマンはミラーレスを使わない?
    • 進化し続けるミラーレス、しかし…
    • 「安心感」を語りかけてくる機材
    • プロのための機材には割り切りが必要
    • なかなか埋まらないバッテリーライフの差
    • 必要不可欠なレンズラインアップの充実
    • プロサポートもまだまだ貧弱
  • 縁遠いスポーツカメラマン市場は最後に狙えばいい
    • 撮ることは可能、しかし…
    • 「撮ることが可能」というだけでは積極的に選ぶ理由にならない
    • スポーツより他のジャンルから狙う方が勝算が高い
  • ミラーレスメーカーはどこを狙うべきなのか?
    • ミラーレスメーカーが狙うべき撮影ジャンル
    • 実際のプロの撮影現場
    • その他に可能性がある撮影ジャンル
  • カメラもカメラマンも変わりゆく
    • ミラーレスが登場して早や9年
    • カメラの進化は終わらない

今回はミラーレスカメラとプロカメラマンの仕事の関係について考えてみたいと思います。 続きを読む ミラーレスはプロカメラマンの仕事に使える?使えない?

オリンピックカメラマンの撮影機材をご紹介!ニコンvsキヤノンの行方は!?

D5 vs EOS-1D X Mark II

今日はオリンピック撮影カメラマンを目指す皆さんのために、オリンピックを撮影するプロカメラマンの撮影機材をご紹介したいと思います。

これを読んでおけば、突然上司に「来週からリオでオリンピック撮影してきて」と言われたり、朝出勤したらデスクの上に「オリンピック撮影第一課への出向を命ずる」なんて紙が置かれていても慌てずに済むわけです。 続きを読む オリンピックカメラマンの撮影機材をご紹介!ニコンvsキヤノンの行方は!?