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ソニーがいない世界線では多くのカメラメーカーが幸せだった?

SONY
画像:SONY(https://www.sony.co.jp/)

皆さんこんにちは。

初のフルサイズミラーレス機となる、α7が発売された2013年後半から、α1が発売された昨年2021年前半までの約8年間、カメラ業界の話題の中心はソニーであったと思います。

しかし、同時にカメラ業界でのソニーの躍進に連動する形で多くのカメラメーカーが衰退していったことも事実です。

もしもソニーがレンズ交換式カメラ業界に参入しなかった世界があったなら、一体どうなっていたでしょうか?

目次
  • ソニーによって衰退した多くのメーカー
    • ニコン
    • オリンパス
    • パナソニック
    • ペンタックス
  • ツァイスさえも自社ブランドのかませ犬にしたソニー
    • ツァイスまでもG Masterレンズの踏み台に利用したソニー
    • ツァイスとの約束もあっさりと反故にしてAマウントを捨てたソニー
    • デジカメWatchのインタビューでも堂々と嘘をついていたソニー
  • カメラ業界を荒らし回った末に自ら滅びゆくソニー
    • カメラ業界を荒らすだけ荒らしてキヤノンに返り討ちにされつつあるソニー
    • もしもソニーがカメラ業界に参入していなかったら?

そこで今回は、ソニーが存在しなかった世界線のレンズ交換式カメラ業界を想像してみましょう。

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北京オリンピックでソニーが予想外の躍進!

皆さんこんにちは。

北京オリンピックの様子を見るに、事前の私の予想とは異なりソニーがシェアを大きく伸ばした様子です。

ざっくりいうと、東京2020オリンピック(2021年開催)では、実際の画像から調べたシェアメーカーの公式発表から推測すると、おおよそ、

  1. キヤノン:55-60%
  2. ニコン:30-35%
  3. ソニー:10-15%

という感じでした。その上で2022年の北京大会の予想としては、

  1. キヤノン(55-60%):横ばい
  2. ニコン(35-40%):微増
  3. ソニー(5-10%):微減

このような感じになるのではないかと予想していました。しかし実際は予想に反して、

  • キヤノン(55-60%):横ばい
  • ニコン(20%):減少
  • ソニー(20%):増加

おおよそこのようになっていたようです。つまり、ソニーがかなり増えてニコンが減ったわけです。

目次
  • なぜソニーはオリンピックシェアを伸ばしたのか?
    • 報道機関への営業効果?
    • ニコンはなぜソニーにシェアを奪われた?
      • 理由1.Z 9はそこまでスポーツ撮影に特化されていなかった
      • 理由2.NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR Sが間に合わなかった
      • 理由3.ニコンを狙い撃ちにするソニーの戦略

なぜこのような結果になったのでしょうか?推察してみたいと思います。

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ソニーが生き残る道はZマウントアライアンスしかない

SONY 1 Mount
画像引用:SONY US(https://electronics.sony.com/one-mount-platform)

皆さんこんにちは。

本格的なフルサイズミラーレス時代が到来し、Eマウント口径の小ささに由来する光学設計やメカ設計の制約で競合他社に付いていくのが厳しくなってきているソニーですが、このままではαはジリ貧となってミノルタの二の舞になるのは明らかです。

かつてオリンパスはカメラ女子ブームに乗って隆盛を誇り、売れたがゆえにマイクロフォーサーズマウントから引き返せなくなりフルサイズ化の機会を失い衰退していきました。

現在のαも全く同じ道を辿っており、売れてしまったために既に限界を迎えているEマウントに執着してしまい、少しずつ苦しい状況に追い込まれています。

もしもそれが分からないという初心者の方には今回の内容は少し難しいと思いますので、30年くらい勉強して詳しくなったらなった頃にまたお越し頂ければと思います。

逆に「Eマウントの将来が暗いなんて常識でしょ」という中級者以上の方は是非読み進めて頂ければ幸いです。

ところでソニーがコニカミノルタからカメラ事業を引き継いだのが2006年ですから、なんだかんだでソニーは15年間もレンズ交換式カメラを作ってきたわけです。そのソニーがミノルタの敗戦を繰り返したのでは可哀想ですよね?

そこで今回はソニーグループ109,700名の全従業員の誰よりもカメラに詳しい私が、ソニーの代わりにαの生き残り策を考えてあげることにしました。

目次

  • αはここままでは確実に衰退する
    • イメージセンサーのアドバンテージはもうない
    • ソニーが抱える2つの問題
    • Eマウントは規格として既に限界を迎えている
    • Eマウントの手ぶれ補正に対する影響
    • このままではαは確実にキヤノンに潰される
  • αが生き残るただ一つの道はZマウントへの転換
    • 厚さ2mmのAFマウントアダプターが使える
    • 鏡筒を2mm伸ばすだけでZマウント版にリニューアル可能
    • なぜ新マウントではなくZマウントなのか?
    • 真の狙いはEマウントユーザーを自然にZマウント版αに誘導すること
  • お釈迦様が垂らすZマウントという蜘蛛の糸
    • ソニーとニコンの関係性の修復が鍵
    • ソニーは蜘蛛の糸をのぼりきれるか?

というわけで今回はαの生き残りのための方法を考えていきましょう。

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α7 IVとか只のポンコツでしょ。

α7 IV

皆さんこんにちは。

α7 IVが発表されましたが、普通に見れば期待外れのポンコツでした。売れようが売れまいが関係なく

ソニーから仕事が欲しいレカメラ系レビュアーやYouTuberと違って、忖度の必要がない私はハッキリ言いましょう。買うなと。

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ソニーショップ公式ブログのオリンピック関連のおかしな投稿

画像引用:TEC STAFF(https://tecstaff.jp/2021-08-05_news.html)

皆さんこんにちは。

最近オリンピックでの惨敗を受けて、どこぞのメーカーも必死なのか、先日も「明らかに事実と異なるソニー礼賛の報道が連続して流されている」というお話をこちらでしました。

今回はソニーショップ(ソニー製品を専門に扱う系列店)が、公式ショップブログで8月に流していたブログ記事について検証してみたいと思います。

ソニーショップがどういった位置付けの存在なのかについては、ソニーの公式サイトをご覧ください。

上のトップ画像はそのソニーショップの公式ブログ「五輪のカメラに異変 ソニー“α”大躍進」という記事からの引用ですが、要するに画像の、

  • C→キヤノン(15名)
  • N→ニコン(7名)
  • S→ソニー(6名)

で、「ソニーがこんなに東京オリンピックで使われています!」という趣旨の記事の画像なのですが、皆さんこの画像のおかしな点、お気付きでしょうか?

目次

  • ソニーショップが流しているフェイクニュース
    • ソニー製品を専門に扱うソニーショップ
    • 不自然な数え間違い
  • ネット上に出回ったデタラメな検証画像
    • 実は同時期に同じような怪しい画像が出回っていた
    • どちらの画像もなぜかキヤノンとニコンだけカウントされていない人がいる
    • 不可思議な力で流されるフェイクニュースの数々
    • 嘘を吐き続けても真実にはならない

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オリンピックの事実と異なるソニー礼賛のフェイクニュースは誰が流しているのか?

画像引用:東京2020オリンピック競技大会公式ウェブサイト(https://olympics.com/tokyo-2020/ja/games/emblem/)

皆さんこんにちは。

皆さんの記憶にも新しいと思いますが、東京2020オリンピックで、キヤノン・ニコンの高い壁の前にソニーはプロフォトグラファーのシェアで惨敗しました。

それは私が書いた検証記事だけでなく、キヤノン Globalの公式でも競技会場とシェアを明示した上で、「我々(キヤノン)がトップシェアだった」と明言しています。

しかしなぜかその後から、幾つかのメディアから根拠を一切示さずに、

といった、まるでソニーのカメラがオリンピックで大活躍したかのような事実に基づかない内容のフェイクニュースがタイミングを合わせたように報道されています。

この不可思議な現象は一体どういうことでしょう?こうした記事は誰の意向で書かれているのでしょうか?

目次

  • 東京2020オリンピックの実際のシェアはキヤノンとニコンが圧倒していた
    • ソニーが大躍進したとか、状況が一変したという事実はない
  • 根拠を示さないソニー礼賛記事の幾つか
    1. 朝日新聞の内容はほとんど中身がない
    2. 日経新聞の内容は数字の辻褄が合わない
    3. Business Journalの記事は内容が滅茶苦茶で話にならない
      1. オリンピックがソニー1強であったという明確な嘘
      2. EOS R3に対する謎の勝利宣言
      3. フリーカメラマンは手ぶらで来るという全くのデマ
      4. 現場で撮り比べしているという作り話
      5. サービスデポをレンタルショップと勘違いしている
      6. 1強だというソニーも撤退するかもという謎理論
      7. ミラーレスと一眼レフの違いも分からない自称プロ
      8. キヤノン機とソニー機の区別もつかない記者
  • これらのニュースは誰の意向で書かれているのか?
    • こうした作り話を流布しようとしているのは誰なのか?

今回はプロフォトグラファー市場に関する、ソニーを持ち上げる胡散臭いニュースの中身を検証していこうと思います。

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東京2020オリンピックプロカメラマンはキヤノン59.7%、ニコン31.2%、ソニー9.1%(352人を対象調査)

東京2020オリンピック プロカメラマン/Tokyo 2020 Olympic Pro Photographer
画像引用:gettyimages(https://www.gettyimages.co.jp/detail/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E5%86%99%E7%9C%9F/gold-medalist-chase-kalisz-of-team-united-states-silver-%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E5%86%99%E7%9C%9F/1330476070?adppopup=true)

皆さんこんにちは。

東京2020オリンピックが遂に開幕しました。果たして東京2020でプロに選ばれたのはどのメーカーなのか?そしてミラーレスはスポーツ報道の現場でどのくらい普及しているのか?

分かりやすくするために、上の画像はカメラマンの顔を色分けしています(カメラが見えず不明な人は無着色)。

  • キヤノンユーザー→赤色
  • ニコンユーザー→黄色
  • ソニーユーザー→水色

上記のようになっており、カメラメーカーが判別できるカメラマンが計43人、メーカーシェアはそれぞれ、キヤノン(30人)、ニコン(11人)、ソニー(2人)でした。

となります。

また、東京2020オリンピックを撮影したプロフォトグラファー、のべ352人の使用カメラを調べたところ、

  • キヤノン:210人(59.7%)
  • ニコン:110人(31.2%)
  • ソニー:32人(9.1%)

という結果となりました。

※全てのフォトグラファーをチェック出来ているわけではないので、ある程度誤差はあると思っておいて下さい。

目次

  • スポーツカメラマンは今もキヤノン・ニコンが主流
    • 相変わらず強かったキヤノンとニコン
    • ソニーαはキヤノン・ニコンの寡占市場を切り崩せたか?
  • スポーツプロフォトグラファーのミラーレス化の現状
    • スポーツ市場のミラーレス化は2022年以降急速に進む
  • ソニーは何を変えるべきなのか?
    • これからのプロ機市場で起こること
    • ネット上に溢れる多くのデマ
    • αは何を改善すればいいのか?
    • ソニーの将来はユーザー次第
  • スポーツ撮影用カメラの「一体型・分離型論争」にも決着
    • αのフォトグラファーたちが証明したバッテリーグリップ一体型の正当性
    • ソニーのデザインが古めかしくなる前に
  • 東京2020オリンピック、カメラメーカーたちの戦いが終わって
    • キヤノン vs ニコン vs ソニー、3社の対決の結末は?

果たして東京2020オリンピックでプロカメラマンはたちはどこのメーカーを使ったのか?そしてキヤノン・ニコンの牙城に挑んだソニーの挑戦の結果やいかに?

天下分け目の大決戦、ここに決着!

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α1はオリンピックには使われないだろうけど、広告写真には魅力的だと思う。

画像引用:SONY(https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-1/)

皆さんこんにちは。

ソニーからフラッグシップ機α1が発表され話題となっています。高画素+高速連写を実現し、α9シリーズとα7Rシリーズの両方の機能を兼ね備えたようなハイスペックモデルであり、一部ではオリンピックのような大規模スポーツイベントを撮影するフォトグラファーをターゲットとしているとも言われています。

ただこの作りだとα9シリーズがワールドカップで全然使われなかったように、東京オリンピックが無事開催されたとしても、α1を使うフォトグラファーは現実には殆どいないと思います。

しかし逆にα1はスタジオ撮影を主体とするようなコマーシャルフォトグラファーには向いているのではないかという気がするので、今回はその話をしたいと思います。

目次

  • α1オリンピックフォトグラファーに向いていない理由
    • 相変わらず全然スポーツ向きでない操作部
    • オリンピックフォトグラファーはきっとα1を選ばない
  • α1がコマーシャルフォトフォトグラファーに向いている理由
    • スタジオ撮影では使いやすそうな操作部
    • 静止画も動画も1台でいける高い汎用性
    • コマーシャルフォトグラファーでお金があればおすすめ
  • α1は誰におすすめなのか?
    • 結局誰におすすめなのか?

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ソニーがカメラ業界に残した功績と罪過

今回はこの10年近くの間カメラ業界の話題の中心となり続け、そして今、そのブームに終わりを告げようとしているソニーEマウントについて、ソニーのカメラ業界における功績と罪過を総括したいと思います。

(当時)家電業界から、保守的なカメラ業界に本気で戦いを挑み、イメージセンサーを核とした革新的技術によって時代の寵児となってカメラ業界を牽引してきたソニー。

しかしそのαの熱狂が今、終焉の時を迎えようとしています。

  • ソニーの躍進
    • カメラ業界の凋落がソニーに追い風を吹かす
    • ついに訪れたソニーαの黄金期
  • ソニーの凋落
    • フルサイズミラーレスというブルーオーシャンの終わり
    • 奪われていくフルサイズミラーレス市場でのシェア
  • ソニーがカメラ業界にもたらした功績と罪過
    • 技術革新によってカメラ業界を進歩させた功績
    • 業界の住み分けを崩壊させた罪過
    • 業界に創造と破壊をもたらしたソニーの未来

果たしてソニーがカメラ業界にもたらした物はなんだったのか?

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