フォトマスター検定の予想問題です。フォトマスター検定勉強法も掲載していますので、参考にして頂ければと思います。
過去の各級の予想問題のまとめ
合格目指してさっそく問題です!
難易度:3級レベル
問:昨今のデジタルカメラでは、動画記録中であることを示すために、録画中に赤色ライトが点灯する機種がある。
この動画録画中であることを示す赤色のランプは、一般的になんと呼ばれているか?次の中から選べ。
① タリーランプ
② アクセスランプ
③ ネットワークランプ
正解はこのあとすぐ!
■正解は①(タリーランプ)
正解はタリーランプ(タリーライト)
まず先に選択肢②の「アクセスランプ」は一般的にメモリーカードへデータの書き込みを行なっている際に点灯するランプで、うっかりメモリーカードを取り出してしまわないようにボディ背面に設けられており、皆さんもカメラボディの背面で点滅しているのをよく見かけているのではないでしょうか。
次に選択肢③の「ネットワークランプ」は画像データなどを外部に転送している際に点灯するもので、テザー撮影時や大規模スポーツイベントで撮影画像をデータセンターに送信する場合などに、LANネットワークなどを使っているときに点灯するランプです。
そのため、②「アクセスランプ」と③「ネットワークランプ」は動画撮影中であることを示すものではありませんから、正解は①の「タリーランプ」(あるいはタリーライト)となります。
タリーランプ(タリーライト)はテレビ撮影などの業務用動画機から始まった
タリーランプは元々はテレビ撮影などの、複数台のカメラを使用する現場で普及していきました。
スタジオなどでいくつものテレビカメラで撮られている出演者からすれば、「今どのカメラで撮られているのか」がわかりません。
そのため、どのカメラで撮影されているのかわからないと、出演者はどのカメラに向かって話せば良いのかわかりません。
そこで現在撮影しているカメラ(スイッチングで選択されているカメラ)を、出演者に知らせるために撮影中のカメラは赤いランプが点灯しているのですが、それを「タリーランプ」と呼んでいます。
ただし、タリーランプは出演者だけでなく技術スタッフも見て利用しているため、出演者のためだけのものではありません。
デジタルカメラにおけるタリーランプの現代の役割
放送用カメラやシネマカメラのような業務用機器から普及していったタリーランプですが、現在のデジタルカメラでのタリーランプの主な役割は、どのカメラで撮影しているかを知るため」というよりも、「ちゃんと動画記録が行われているか」を撮影者にわかりやすくするために搭載されるようになってきました。
特に昨今ではYouTuberなどが増えたことで、
- 撮影者=出演者
という場合も増えてきました。
そのためデジタルカメラの中にも、カメラのフロント側にタリーランプを搭載した機種や、撮影中にモニターに赤枠表示が出る機種などが増えてきたわけです。
動画撮影時に、
- RECボタンをしっかり押せていなかったために撮影されていなかった
- 撮影中にメモリーカードが一杯になってしまい撮影が止まってしまっていたことに気づかなかった
というという経験は、動画撮影をある程度されたことがある方であれば、おそらくほんとど全員が経験したことがある失敗であると思います。
タリーランプはそうした失敗を大幅に減らしてくれるわけです。
もちろんこのような失敗を撮影業務で行ってしまうと、それこそ大変なことになってしまうため、業務用動画機など動画撮影を重視しているカメラでは、撮影者側、つまりカメラ背面や上面にもタリーランプが複数付いている場合もあります。
厳密に言うと、各メーカーやそれぞれのランプの位置によって呼び方が変わる場合もありますが、「録画中であることを示す赤いランプ(ライト)」に関しては、
- カメラ上部に取り付けられた赤色ライト
- カメラフロント側の赤色ライト
- カメラ上面の赤色ライト
- カメラ背面側の赤色ライト
- モニターの録画中の赤枠表示
これらは最近では、いずれも「タリーランプ(タリーライト)」と呼ばれることが多くなっており、多くの場合それで通じるでしょう。
例えば、ソニーの小型シネマカメラであるFX3などでは、小型ボディでありながら、
- カメラ前面
- カメラ上面
- カメラ背面
- 背面モニター枠
と幾つものタリーランプが搭載されており、自撮りであってもそうでなくても、一目で動画記録が行われているかがわかるようになっています。
タリーランプの今後
タリーランプは録画ミスを減らすことに非常に有用な機能であるため、これからはシネマカメラや放送用カメラだけでなく、一般的なデジタルカメラでも採用する機種が増えていくことでしょう。
Reported by 正隆