というわけでタムロンが新SPレンズのテザー広告を出していますが、デジカメinfoによるとSP 85mm F/1.8 Di VC USDとSP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USDになるとのことです。
もともと特許が出ていたレンズです。正式発表は2月22日が予定されていますから、CP+でも実物を見ることが出来そうです。
ちなみにタムロンからはさまざまなレンズの特許出願がされていますが、そのうち現在SP 35mm F/1.8 Di VC USDとSP 45mm F/1.8 Di VC USDが発売済み、今回SP 85mm F/1.8 Di VC USDとSP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)が発表されそうです。
このポートレートに最適な85mm F1.8、花のマクロ撮影に向いている90mm F2.8 マクロ、どちらも楽しみなレンズになりそうです。
■TAMRON SP 85mm F/1.8 Di VC USDはポートレート撮影の人気レンズとなるか?
ライバルであるシグマには高解像を売りにしたF1.4単焦点などをラインアップする人人気のArtシリーズがありますが、現状では非常に要望の多い85mm F1.4 DG HSM Artは発表されていません。
逆に発表当初はそのデザインやF1.8であることからそれほど注目されなかったSP 35mm F/1.8 Di VC USDとSP 45mm F/1.8 Di VC USDがボケ味や近接撮影の使い勝手で高い評価を得ており、このSP 85mm F/1.8 Di VC USDへの期待が高まっています。
特にタムロンはマクロレンズを始めそのボケ味は高い評価を得ており、焦点距離85mmというポートレートの定番レンズには期待がかかります。
ただタムロンレンズは全般的にオートフォーカスは速いとは言えず、レスポンスも重要になってくるポートレートレンズとしては、迷いなく合焦してくれるオートフォーカス性能であればと思います。
以外にもタムロンは現在フルサイズ用85mm単焦点を1本もラインアップしておらず、近い焦点距離ではSP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USDのみとなっています。
カメラメーカー純正レンズとしてはニコンにはAF-S NIKKOR 85mm f/1.8G、キヤノンにはEF85mm F1.8 USMがありますが、EF85mm F1.8 USMは設計が古く、AF-S NIKKOR 85mm f/1.8Gは評判の良いレンズですが最短撮影距離は80cmと被写体からそれなりに離れなければなりません。
対してタムロンSPシリーズは、SP 35mm F/1.8 Di VC USDが撮影倍率0.4倍、SP 45mm F/1.8 Di VC USDが撮影倍率0.29倍となっており、近接撮影に強いのも魅力の一つです。
■TAMRON SP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)は花撮影の人気レンズとなるか?
もう一つの新レンズ、SP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)は現行のSP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F004)のリニューアルバージョンのようですが、もともとその美しいボケ味から花のマクロ撮影などに非常に人気のあるシリーズで、タムロンを代表するレンズと言っても過言ではなく、好んで純正ではなくこちらを使われるカメラマンも多いレンズです。
光学面での変更があるのかは現時点では不明ですが、より高画質化への期待もありますが、オートフォーカス速度や手振れ補正の効果を向上するのも喜ばれるでしょう。
また外装も現行レンズ(Model F004)はあまり高級感のあるレンズではないため、そのへんもSPレンズになって見た目も良くなることが予想されます。
現行のModel F004はレンズ鏡筒に金環がありますが、新SP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)は、最近タムロンがSP 35mm F/1.8 Di VC USDやSP 45mm F/1.8 Di VC USDで採用している金属製ブラック鏡筒にSPブランドバッジ、マウント付け根のルミナスゴールドのデザインが採用されることが予想されます。
そうなればこれまで鏡筒部分の金環を嫌っていたキヤノンユーザーにも受け入れられやすくなるのではないかと思います。
Reported by 正隆