マレーシアの都市探検写真家、Keow Wee LoongさんがFacebook上で福島の避難指示区域の現状を収めた写真を紹介していますのでご紹介します。
避難指示区域の現状はどうなっているのでしょうか?そこには時間が止まったかのような光景がありました。
■福島、避難指示区域2016年
被災したまま放置された家。人が居なくなった建物はあっという間に朽ちていくと聞きます。
地震で倒壊した商店。1階部分が潰れてしまっています。
スーパーも災害発生時から放置されたままになっています。
駐車場に放置された車。遠くにマクドナルドの看板が見えます。ゴーストタウンと化した町と空の青さが対比的です。
商品が散乱したスーパー。地震発生時の揺れは想像を絶するものだったのでしょう。
2011年3月で止まったままのカレンダー。再びこの場所でカレンダーが時を刻む日は来るのでしょうか?
PS2の箱。時代を感じさせます。
ニュースでも話題になった浪江町。今も人々は避難しています。
色あせたコンビニの雑誌たち。綾瀬はるかが若いです。
ひび割れた駐車場と、コンビニエンスストア。妙に色鮮やかに見えます。
建物の瓦礫が今も放置され、地震発生時の衝撃と人の手が入らないことによる老朽化が相まって建物が急速に朽ちています。
この世に絶対安全などないのでしょう。
写っている人物は撮影者であるKeow Wee Loongさんでしょうか。立ち読みというか座り読みのイメージですか。
人の手が入らなくなると植物がどんどん進行してきます。コンクリートを割り、やがては車や建物を飲み込んでいくのでしょう。
必要とする人々が居なくなった今も、信号機は休むことなく粛々と仕事を続けています。
ここではどんな営みがあったのでしょうか…。
かつては活気のあったであろう青果店も今は寂しげにその姿を残すだけとなっています。
Keow Wee Loongさんによると、チェルノブイリと比較して福島の避難指示区域内はお金や商品が略奪されることなく比較的クリーンな状態で放置されているとのこと。
チェルノブイリとは災害発生時の状況が異なり、住民が早急に避難したこともありますが、略奪行為が少なかったことは日本人のモラルの高さが影響しているのかも知れません。
また、現在福島は人々の努力により復興作業が進んでいる地域もあり、「この写真のような場所ばかりではなく、もっと美しい場所や復興が進み活気を取り戻している地域もあることを知って欲しい」という意見も多数あることを最後にお伝えしておきたいと思います。
Reported by 正隆