まだまだ続く高画素化。2015年7月現在、超高画素機と言われるカメラでは代表的な機種では約3,635万画素のD810、約5,060万画素の5Ds/5DsRなどが思い浮かぶかと思います。
デジタル中判では、8,000万画素クラスの機種もあり、高画素化には賛否両論ありますが、時代の流れを考えればより高画素のモデルは必ず出てくるでしょう。
コンシューマ向け機材でさえ億画素時代も夢物語ではなくなった今、現像やレタッチにはより高速に快適に動作するPCスペックも重要になってきます。
■超高画素時代に対応していくためのPCスペック
ではこれから高画素機に対応していくため、どういった性能が求められるのかという事になります。数多あるPCの中から、スペック上のどこを重視て選べばいいのか?それが問題です。
・CPU/Core i7
・メモリ/32GB~256GB
・SSD/1TB~4TB
・ハードディスク/16TB~64TB
・USB端子/USB3.0x4~8
・映像出力/DisplayPortx1~2
大体このくらいのスペックがあれば5,000万画素オーバー億画素時代突入までは安泰です。ノートの場合はもう少しスペックは下がらざるを得ないでしょうし、USB端子の数は減り、HDMI出力端子が必要になるかと思います。
グラフィックカードに関しては、フォトグラフィープランなどをご利用の方は、Lightroom CC、Photoshop CCともにGPU対応となっていますので、グラフィックカードの性能も表示速度にある程度影響します。
特にCPU、メモリ、SSDはレタッチ中の快適さに直結しますので、ケチらないようにしましょう。
基本的に、CPU、メモリ、SSDと入出力ポートと最低限のメディアスロットを確認しておけばその他は拡張が容易ですので、そのへんにお金をかけておけば後悔はないのではないでしょうか。
モニターに関しては良い物を使うに超したことはありませんが、クローズドな環境でプリントまで行わない限りはAdobe RGBカバー率などは絶対条件ではありません。
なぜかと言うと、モニターで鑑賞することが前提であれば見る人によって環境はまちまちですから、自宅だけノングレアでAdobe RGBカバー率が高くキャリブレーションされたものを使用しても相手に同じ環境で見えている訳ではないからです。
ちなみにアイキャッチ画像はAmazing Graphでもモバイル用に使用しているMacBook Proですが、メインPCであるデスクトップはwindows機を使用しています。
どちらが良いとも思わないのですが、仕事においては出張先でお客様のPCに直接納品を頼まれる事があります。簡単なレタッチがある場合もあります。
そうした場合、お客様の会社のPCがwindows機しかない、あるいはMacしかないという場合があるため、仕事ではどちらのOSでもある程度使える必要があります。
逆に言えば仕事でないなら、windows・Macどちらでも問題なく現像やレタッチを行えますので、使い慣れた方で十分かと思います。
画像:apple
Reported by 正隆