フォトマスター検定の予想問題です。フォトマスター検定勉強法も掲載していますので、参考にして頂ければと思います。
過去の各級の予想問題のまとめ
合格目指してさっそく問題です!
難易度:準1級レベル
問:同一の被写体を同一の構図で撮影した。その際露出モードは「絞り優先オートモード」を使用し、絞り値は一定のままで、ISO感度設定を変えながらJPEGファイルで撮影した(※シャッタースピードは露出が一定になるようにカメラ側で自動変更され、環境光の明るさなどその他の要素は統一されているものとする)。
この時、低感度設定時と高感度設定時を比較した場合、どちらの画像のファイルサイズ(データ量)が一般的に大きくなりやすいか?次の中から選べ。
① 低感度で撮影した方がファイルサイズが大きくなりやすい
② 高感度で撮影した方がファイルサイズが大きくなりやすい
③ 低感度でも高感度でもファイルサイズはほぼ変わらない
正解はこのあとすぐ!
■正解は②(高感度で撮影した方がファイルサイズが大きくなりやすい)
ファイルサイズは何に影響されるか?
被写体や露出や絞り値といった条件を同じにして撮影した場合、ISO感度設定を低く設定して撮影した場合よりも、高く設定した場合の方が多くの場合ファイルサイズは大きくなります。
果たしてこれはなぜでしょうか?
JPEG画像はRAWデータから生成される際、画像をブロック毎に分割し周辺のピクセルを含めた演算を行い、圧縮されて生成されます。
この時画像の圧縮は情報量の少ない、つまり変化の少ない画像の方が周辺のピクセルとデータをまとめやすいため圧縮がかけやすく、ファイルサイズを小さくすることが出来ます。
逆にディテールの豊富な、つまり細かい違いの多い被写体では、情報をまとめにくくなるために、圧縮効率が悪くファイルサイズが大きくなる傾向にあります。
高感度画質の方がファイルサイズが大きくなる理由
そこで被写体やその他の条件が同じ場合、低感度撮影と高感度撮影でどちらのファイルが大きくなるか?ということなのですが、高感度撮影の場合画像に高感度ノイズが載りやすくなります。
高感度ノイズは人間から見ると単なるノイズですが、カメラ側から見ると画像にディテールが増えていることになるため、効率的な圧縮がかけにくくなるわけです。
逆にノイズの発生が抑制された低感度の画像場合、圧縮効率が上がるためファイルサイズが小さくすることが出来ます。
というわけで「② 高感度で撮影した方がファイルサイズが大きくなりやすい」が正解となります。
実際に同じ被写体をその他の条件を揃えて低感度と高感度で撮影して比較していただければ分かりますが、ファイルサイズには2倍程度の差が出る場合もあります。
そのため全ての撮影を高感度で撮影した場合と低感度で撮影した場合を比較すると、同じメモリーカードでも、記録できる枚数が大幅に変わってしまう場合があります。
画像:Nikon
Reported by 正隆