マジックアワーに撮影しよう!世界が美しくなる魔法の時間!

DSC00586

皆さんマジックアワーご存知ですか?知っている方も知らない方も、マジックアワーの撮影のコツ見ていきませんか?という訳で今回はマジックアワーのお話です。



■マジックアワーとは?


まずもってマジックアワーとはなにかという事ですが、マジックアワーというのは日没直後から数十分間ある薄明かりの時間帯で、光源である太陽が沈んでいるため明るさはある程度あるのですが光が柔らかく、空はオレンジから紫の美しいグラデーションになり、世界を美しく染め上げます。

夕暮れ時を含めてゴールデンアワーと呼ばれることもあります。

簡単に美しい写真が撮りやすい時間帯で、特に冬場は日没が早く雲が少ないためにオススメです。

■マジックアワーになにをとればいいの?


空のグラデーションが出るように開けた場所で景色を撮ればたいがい綺麗に撮れてしまいます。特に展望台や海辺など地平線や水平線まで見通せる場所はオススメです。

空のグラデーションを見せつつ黄金色に染まる街並みを撮っても良いですし、印象的な建物や木をシルエットにして影絵のように写すのも良いでしょう。

DSC_0796

また金色の光線を生かしてポートレートや草木を撮るのにも向いています。ススキなど日中は地味な植物も美しく撮れるので彩りの少ない冬場の草花の撮影にもオススメです。

人物撮影の場合は逆光にしてシルエットにするか半逆光にするのがオススメです。 情緒的な風景に仕上げることが出来ます。また、鉄道写真なども列車をシルエットにすることで旅情あふれる写真になるのでオススメです。

sDSC03531-2

雨上がりのマジックアワーも非常に美しいため、夕刻に雨が上がったような日はぜひ水たまりを探してみてくださいね。空と地面、両方に美しいグラデーションを写し込むことが出来るかも知れません。

■マジックアワー撮影のコツ


マジックアワーは時間にして30分程度、ベストと言えるのはほんの10分くらいしかありません。つまりその場になって被写体を探し始めては間に合わないことが多く、チャンスを逃してしまいます。

あらかじめ被写体と構図を決めておき、待機してマジックアワーに備えましょう。

天候によっては空が染まらず、すぐに暗くなってしまうため、運も影響しますがこれはという場所を見つけたら、粘り強く通ってみてください。

■ホワイトバランス設定やレタッチのコツ


撮影時はホワイトバランスの設定を変えてみるのもコツです。プリセットホワイトバランスの「曇天」に設定すればより赤みが強調されて夕焼けのオレンジ色が強く出せます。また「電球色」に設定すると青みが強くなり、夕焼けと相まって紫色に近い色になっていきます。

プリセットホワイトバランスの中の「蛍光灯」では、さまざまな色温度の蛍光灯に対応するため機種によっては数種類の蛍光灯から選択できます。蛍光灯1、蛍光灯2、蛍光灯3という表記の機種もあれば、蛍光灯(昼光色)、蛍光灯(昼白色)、蛍光灯(白色)という機種もあります。

これらは「曇天」や「電球色」まで極端でないものを選ぶことが出来るため、色の変化を狙いに近い形で程よく変えられる場合もあるので、お使いのカメラが設定可能な場合は試してみましょう。

機種によっては色温度をK(ケルビン)で指定できる場合もあります。その場合はより細やかな設定が出来ますから試してみましょう。

また色味に関してホワイトバランスだけでなく色相を変化させることが出来る機種もあるので、例えば薄暮の場合はマゼンタ側に色相をシフトさせることで赤紫を強調することが可能です。エンハンサーフィルターのトワイライトブルーやトワイライトレッドを使用してみるのも良いでしょう。

PhotoshopやRAW現像ソフトによるレタッチが可能であればより細かく理想に近づけることが可能です。

■その瞬間、世界に魔法がかかる


身近な被写体でも美しく見せるマジックアワーは近所で撮影する時の強い味方です。ぜひお気に入りの場所を見つけて挑戦しましょう。

勝手知ったるあなたのホームタウンなら、誰よりも撮影スポットに詳しいはず。

マジックアワーに映える被写体をたくさん見つけて、傑作写真に仕上げてくださいね!

Reported by 正隆