声に出して言いたい、カメラの名コピー&面白キャッチコピー大集合!

カメラの名コピー大集合

カメラには発売時にそのカメラの魅力を伝えるキャッチーコピーが付くことが多いもの。メーカーやコピーライターたちの想いがつまったキャッチコピーたち…。

そこで今回は、そんなカメラのキャッチコピーの中から、そのカメラの魅力を上手く表現した名キャッチコピーや、ちょっとひねりすぎて面白くなってしまったキャッチコピーなどをご紹介したいと思います。

■名キャッチコピー


「趣味なら、本気で。」EOS 60D(キヤノン:2010年発売)

趣味なら本気で

キヤノンのEOS 60Dのキャッチコピーである「趣味なら、本気で。」は、これから写真撮影を趣味で行いたいという方にピッタリのコピーと言えるでしょう。


「一瞬は長いと知った。」F-801(ニコン:1988年発売)

カメラの名キャッチコピー

当時35mm判一眼レフで、世界初1/8000秒高速シャッター搭載のニコンF-801のキャッチコピーです。投げたブーメランが戻ってきて、頭の上に載せたリンゴを砕く瞬間を捉えたCMは非常にインパクトがあり、当時を知る方は記憶に残っているのではないでしょうか。


「宇宙からバクテリアまで」OM-1/M-1(オリンパス:1972年発売)

カメラの名キャッチコピー

OM-1は発売時35mm判レンズ交換式一眼レフカメラでは世界最小最軽量で、非常に人気を博したオリンパスのエポックとなったモデルです。

オリンパスの有名な開発者である米谷氏の象徴的な言葉がキャッチコピーに使われています。

■面白キャッチコピー


「潜水艦ハ伊號 飛行機ハ九二式 カメラハKWANON 皆世界一」KWANON(精機光学研究所(現在のキヤノン):1934年発表・未発売)

カメラの名キャッチコピー

キヤノンの前身となる精機光学研究所が1933年、国産で初めての35ミリフォーカルプレーンシャッターカメラ「KWANON(カンノン)」を試作しました。

実際には発売されませんでしたが、アサヒカメラ1934年6月〜9月号にかけてKWANONの広告を掲載した時のキャッチコピーが、この「潜水艦ハ伊號 飛行機ハ九二式 カメラハKWANON 皆世界一」となります。

時代を感じさせますね。


「測光ルネサンス」F90(ニコン:1992年発売)

カメラの名キャッチコピー

F90は被写体までの距離情報を用いる「3D測光」が初めて採用されたモデルで、測光精度が向上したモデルです。

ルネサンスとはフランス語で「再生」とか「復活」という意味がありますが、それを聞いても尚、意味が分かるような分からないようなキャッチコピーです。


「キミが好きだと言うかわりに、僕はシャッターを押した。」OM10(オリンパス:1979年発売)

カメラの名キャッチコピー

OM10はそれまでシーズ志向(新しい価値を提案し市場を作っていくスタイル)であったオリンパスが、ニーズ志向(既に存在しているニーズを満たすべく、それにマッチした製品やサービスを提供していくスタイル)で作った初のカメラであると言われています。

これはアメリカでのアマチュア向け低価格製品のラインアップとして作られたとのことですが、OM10のキャッチコピーからは、何となくカメラ女子の流れを作ったオリンパスらしいイメージがうかがえます。


「光と影の越境者」LUMIX LX100(パナソニック:2014年発売)

カメラの名キャッチコピー

LUMIX LX100は4/3型イメージセンサーと35mm判換算で24-75mm/F1.7-2.8のレンズを搭載した高級コンパクトデジタルカメラです。

発売時LUMIX LX100を店頭に見に行って、このキャッチコピーを見て一人で面白がっていたのですが、特に皆さんに刺さることもなかったようで、やはり笑いのツボは人それぞれのようです。

光と影の越境者。光と影を行ったり来たり、そんなあなたは越境者…。


「デジタルカメラの大政奉還」GFX 50S(富士フイルム:2017年発売)

カメラの名キャッチコピー

大政奉還は、江戸時代末期に江戸幕府第15代将軍徳川慶喜が政権返上を明治天皇に奏上し、翌15日に天皇が奏上を勅許した政治的事件です。

GFX 50Sのキャッチコピー「デジタルカメラの大政奉還」に関して、富士フイルム 代表取締役会長の古森重隆氏は発表会の場において、「新しい時代の幕開けとなる歴史の転換点という意味で、35mm一眼レフからの脱却をこれになぞらえた」と語りました。

そう、GFX 50Sは「デジタルカメラの大政奉還」なのです。

Reported by 正隆