今日は遂に正式発表されましたニコンのAPS-CフラッグシップD500の話題です。
D300S後継機、待望のAPS-Cフラッグシップ機D500の主な特長や仕様を詳しく見ていきたいと思います。
■APS-CフラッグシップD500主な特長
・AFエリア 153点(うち99点クロスタイプセンサー)
・AF検出範囲 中央ー4EV、その他-3EV
・連続撮影速度 秒間10コマ
・連続撮影枚数 14ビットロスレス圧縮RAW 200コマまで
・ボディ材質 高剛性炭素繊維複合素材とマグネシウム合金
・最高常用ISO感度 ISO51200
・最高ISO感度 ISO1640000相当
・画像処理エンジン EXPEED 5
・有効画素数 2088万画素(ローパスフィルターレス)
・動画性能 4K UHD(3840×2160/30fps)
・最長録画時間 29分59秒
・液晶モニター チルト可動式3.2型236万ドットタッチパネル液晶
・Wi-Fi 内蔵
・Bluetooth 内蔵
・記録媒体/カードスロット XQD/SD(UHS-II)ダブルスロット
・ファインダー倍率 約1.0倍
・ファインダー視野率 約100%(丸型アイピース採用)
・外形寸法 約145×115×81mm
・重量 約860g(バッテリーおよびXQDカード含む)、約760g(本体のみ)
・発売日 2016年3月
・店頭予想価格(D500ボディ) 25万9,000円前後(税込)
・店頭予想価格(D500レンズキット) 34万円前後(税込)
■ニコンD500の詳細
1.あらゆる状況で高い被写体捕捉力を発揮する、新世代の153点AFシステム
新開発の「マルチCAM 20Kオートフォーカスセンサーモジュール」を採用し、153点のフォーカスポイント(中央部と周辺部の99点はクロスセンサー)で広い範囲を高密度にカバー。中央のフォーカスポイントで-4 EV、その他のフォーカスポイントすべてで-3 EVを実現しており、低輝度下やコントラストの低い被写体でもAFが可能です。
また、高速演算能力を備えたAF専用エンジンの搭載や、180KピクセルRGBセンサーとの連携などにより、さまざまなシーンで高いAF性能を発揮します。
2.約10コマ/秒で、200コマ(14ビット記録のロスレス圧縮RAW)まで撮影可能な高速連続撮影
約10コマ/秒の高速連続撮影に加え、連続撮影時のファインダー像の見やすさを実現。捉えることが難しい、動きが速い被写体でも容易に追い続けることができます。
バッファーメモリーの大容量化などにより14ビット記録のロスレス圧縮RAWで200コマまでの連続撮影が可能です。
3.軽快な撮影ができる、DXならではの小型システム
今回キットレンズに採用した5倍標準ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR」と組み合わせても質量は約1340g(バッテリー、XQDカード1枚、レンズを含む。)。ニコンDXフォーマットフラッグシップモデルの高い機能・性能を気軽に楽しめます。
また、素材には炭素繊維複合素材とマグネシウム合金を採用し、構造はモノコック構造とすることで、耐久性を維持しながらも薄型ボディーを実現しグリップ性を高めています。
4.プロフェッショナルのニーズにも応える4KUHD(3840×2160)動画
1080/60pに加えて4K UHD(3840×2160)/30pにも対応しています。HDMI出力が可能なほか、カメラ内で生成、記録する微速度動画も4K UHDに対応しています。
また、フルHD、HD動画撮影時には、手持ち撮影による上下、左右、回転の3方向のブレの影響を軽減する「電子手ブレ補正機能」や、白とび、黒つぶれを抑えた自然な明るさの映像が得られる「アクティブD-ライティング」も使用できます。
5.常用感度 ISO 51200を実現し、ISO1640000相当(Hi 5)までの増感も可能にした新画像処理エンジン「EXPEED 5」
「D5」と同じ最新の画像処理エンジン「EXPEED 5」と新開発のニコンDXフォーマットCMOSセンサーを搭載し、常用感度ISO 100~51200、減感 ISO 50相当(Lo 1)、増感 ISO1640000相当(Hi 5)を実現。高感度域でも被写体の鮮鋭感を維持しながら、効果的にノイズを低減します。
また、測光センサーに180KピクセルRGBセンサー(約180,000ピクセル)を新たに採用し、アドバンストシーン認識システムの性能をさらに向上。顔の検出力をさらに強化しました。ちらつく照明下でも撮影時の露出のばらつき等を抑える、静止画の「フリッカー低減機能」も搭載しています。
6.より快適な撮影を実現する、タッチ操作・チルト可動の高精細3.2型画像モニター
画像モニターにはタッチパネルを採用。「フレームアドバンスバー」による高速画像切りかえや、文字入力などに加え、タッチAF、タッチシャッター(静止画撮影時のみ)も可能です。
また、上向き最大約90度から下向き最大約75度までの広い範囲で自由な角度にチルトできる3軸ヒンジ構造を採用し、撮影の自由度を高めています。
7.カメラとスマートデバイスをシームレスにつなぐアプリ「SnapBridge」に対応
「D500」は、Bluetooth low energyによって、「SnapBridge」(無料)をインストールしたスマートデバイスとの常時接続が可能です。
「D500」で撮影した写真のスマートデバイスへの自動送信や、スマートデバイスからのリモート撮影、日時・位置情報の自動同期などが行えます。
8.高速な有線LAN/無線LAN通信を可能にするワイヤレストランスミッター 「WT-7」(別売)を用意
高速の画像転送が可能な「D500」用のワイヤレストランスミッター「WT-7」を用意し、プロフェッショナルのニーズに応えます。
「D500」に装着・接続して写真や動画ファイルを有線LAN/無線LANでパソコンやFTPサーバーへ転送できるほか、「D500」を無線LANアクセスポイントとして使用し、パソコンやスマートフォンと直接接続することも可能です。
商品名 | ワイヤレストランスミッター「WT-7」 |
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希望小売価格 | ¥120,000(税別) |
発売時期 | 2016年3月予定 |
■ニコンD500の仕様
D500製品仕様 | |
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型式 | レンズ交換式一眼レフレックスタイプデジタルカメラ |
レンズマウント | ニコンFマウント(AFカップリング、AF接点付) |
有効画素数 | 2088万画素 |
撮像素子 | 23.5×15.7mmサイズCMOSセンサー、ニコンDXフォーマット |
記録媒体 | XQDカード、SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード(SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカードはUHS-II規格に対応) |
画像モニター | チルト式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約236万ドット(XGA)、視野角170°、視野率約100%、明るさ調整可能 |
寸法(W×H×D) | 約147×115×81mm |
質量 | 約860g(バッテリーおよびXQDカードを含む、ボディーキャップを除く)、約760g(本体のみ) |
■ニコンD500は買いか?
もちろん買い。
フルサイズ機であるD610やD750よりも高いプライスタグには躊躇するかもしれないが、言い換えればセンサーサイズ以外のあらゆる面でD610、D750、D810を超える性能を実現している。
長い期間を経て劇的に進化し出し惜しみなしのフルスペック。フルサイズにこだわらないなら買わない理由は無い。
画像:Nikon
Reported by 正隆