CAMERA LABSにソニーα6000及びα6300とフジフイルムX-Pro2の画質比較が掲載されていましたのでご紹介します。
果たしてAPS-Cミラーレス機の画質王者はどちらなのか?α6300とX-Pro2の低感度高感度画質の比較をじっくりと見ていきましょう!
■α6000 vs α6300 vs X-Pro2 低感度画質比較
絞りF5.6、ISO100(X-Pro2のみベース感度のISO200)での比較となっています。
α6000及びα6300の使用レンズは、Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS。X-Pro2の使用レンズは、XF10-24mmF4 R OISとなっています。
周辺部ではX-Pro2はα6000及びα6300よりも像の流れが少なく色収差も少ないのが顕著に見て取れます。中央部でも色収差はX-Pro2の方が少なく、α6300と比較しても、X-Pro2の方がより高い解像感を得ていると言えるでしょう。
ただし像の流れや色収差からすると、この画質差はX-Trans CMOS IIIというよりは、Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSSよりもズーム比の低いXF10-24mmF4 R OISのレンズ性能に寄るところが大きいように見受けられるため、E 10-18mm F4 OSSを使用した状態のα6300との比較も見てみたいところです。
またX-Pro2の方がよりシャープネスが強めにかかっている点も見逃せません。
■α6000 vs α6300 vs X-Pro2 高感度画質比較
高感度画質に関してはX-Pro2はα6300よりもコントラストが高めで黒つぶれしがちのように見受けられます。ISO1600程度までは3機種とも十分な画質を維持していますが、最新機種であるα6300やX-Pro2と比較すると、α6000はやや破綻しかかっています。
ISO3200あたりから徐々にディテールの損失が見られ、ISO12800〜ISO25600あたりでは3機種とも多くのフォトグラファーにとって許容範囲外となるでしょう。
α6000とα6300は低ノイズではあるものの、ノイズリダクションの効きが強すぎるせいかディテールの損失が大きく、対してX-Pro2はカラーノイズは除去しつつも輝度ノイズをある程度残すことで、フィルムの粒状性のような効果を得ています。
どちらも低ノイズではありますが、X-Pro2の方がディテールとノイズ低減処理のバランスが好ましく思います。
画像:CAMERA LABS,SONY
Reported by 正隆