海外で活躍するフォトグラファー、ERIC KIMさんのwebサイトに写真撮影の参考になる楽しいTips集があり、リストの最後は「自分自身の写真ティップスリストを書くこと。」というものでした。
というわけで今回は、私の考える「良い写真を撮るためのTips集」を御紹介します。
撮影のコツからカメラの取り扱い、カメラや写真に関する豆知識をなるべく数多く、かつ簡潔に読み進められるように書いています。
■カメラマンの私が考えた、写真撮影のための103のTips!
- 闇雲に個性を追求するより、上手い人を真似た方が上達が早い
- カメラが機材ではなく、腕の延長だと感じるくらいに体に馴染ませよう
- 良くある「構図論」は多くの場合ただの後付けで役に立たない
- 絞り優先は綺麗な写真が、シャッター優先は面白い写真が撮れやすい
- カメラマンが黒服なのは被写体への色かぶりや写り込みを防ぐためだが、実際の効果は殆どない
- 堅苦しく考えるより、実験のつもりで遊び心を持って撮影に挑むと良い
- ズームやピントを操作しない時は、左の掌を右肩に置きレンズを左肘に載せるとブレにくい
- 失敗写真を無理にレタッチしても傑作にはならない
- MacでもWindowsでも良いレタッチは出来る
- 風景撮影は撮影地に足繁く通った分だけ良い写真が撮れる
- 機材の価格と写真の良し悪しは比例しないが、反比例もしない
- ポートレート撮影はコミニュケーションがとても重要
- 壁や天井に向かって連写しても良い写真が撮れるわけではないが、楽しみ方は人それぞれ
- モニターや色覚は千差万別。自分と他人が同じ色を見ているとは限らない
- 花のマクロ撮影は意外とガテン系
- 技術はショット数ではなく、考えながら撮った作品数に比例する
- スマホでも素晴らしい作品は撮れるが、敢えてスマホで撮る必要はない
- パーマセルテープはあらゆる撮影で活躍する魔法のテープ
- 弱い定常光より強い瞬間光
- フィルムかデジタルかで写真の価値は変わらない
- カメラや撮影の知識は年数ではなく情熱の総量に比例する
- 「空気感」や「立体感」といった言葉は良く分かっていない人ほど使う
- マニュアルフォーカスは楽しいが偉くはない
- 機材を増やしても良い写真が撮れるわけではないが、撮影可能なジャンルは広がる
- 街中で望遠レンズで人を撮るのはスナップではなく只の盗撮
- タフな撮影の前はリポDを、非常にタフな撮影の前にはユンケルを飲むと良い
- 多くの撮影でライティングはカメラやレンズよりも影響が大きい
- 慌ててシャッターを切るより撮る前に被写体を観察する事を心がけよう
- 良い被写体が見つからない時は、実験のつもりで変わった事を試みてみると良い
- 三脚は苦行ではなく、楽に良い写真を撮るための優秀なアシスタント
- 人物撮影に使うアンブレラは、持って行ける限りの中で大き目がオススメ
- レタッチを前提にするより、撮影現場で出来ることはその場でやる方が良い
- PLフィルターは緩まないように、回転させる時はネジが閉まる方向に回すと良い
- 黒い折り畳み傘は突然の雨だけでなく、ハレ切りにも活躍する
- ネックライトは夜景撮影の必携品
- 目を閉じて手探りでさまざまな設定が出来るようになれば、そのカメラに慣れたと言える
- 出る時は思い切り出て、引く時は思い切り引くことが肝心
- クリップオンが2灯あれば大体なんとかなる
- 総重量が6kg以上になるならショルダーよりバックパックがオススメ
- ハンドパペットは子供撮影の便利なアイテム
- 背景紙はできるだけ大き目を選ぶこと
- 高いカメラほど外装のネジが少ない、安いカメラほど外装ネジが沢山ある
- バッテリーの余裕は心の余裕
- 下手なRAW現像よりカメラ任せのJPEG
- ストラップの行き着く先は「シンプル・イズ・ベスト」
- 見つからなくても、レンズキャップは必ずどこかに入っている
- 屋外ロケや出張撮影ではトレペよりも透過レフが便利
- 2灯以上使うならモノブロックよりジェネレーター、ただしラジオスレーブならモノブロックもあり
- 水面や金属の光沢を出すには、プラスではなくマイナス補正
- 写真系SNSは、見るにはいいが参加すると人付き合いに忙殺される
- 一番良いカビ対策は毎日使うことと、使った後汚れを落としておくこと
- その気になれば、ティッシュやキッチンペーパーでもディフューズ出来るが焦がさないように気をつけよう
- 光源は離せば硬い光に、寄せれば柔らかい光になる
- 背景から離れて貰えばそれだけ背景の影を薄く出来る
- フレアもゴーストも悪とは限らない
- スタジオのシンクロケーブルは10本中8本は調子が悪いと思っておけ
- シンクロケーブルは、レンズの根元に巻きつけておけば抜けにくい
- ライティング機材は同じように見えても、微妙に色温度が違うので気をつける
- ライティングはなるべく無線で組む方が楽
- 縦位置横位置に斜めを加えると、それだけでバリエーションが増える
- 初心を思い出すには、初めて買ったカメラを手元に置いて時々触るといい
- 音を聞いてシャッタースピードがある程度分かるようになれば手ぶれや被写体ブレのミスを減らせる
- 「単焦点を使うと写真が上手くなる」というのはウソ
- ベストと思う構図以外も撮っておけば、後で幸せになれることがある
- フィルターを重ねる時は、濃度の高いフィルターを被写体側にする
- パンケーキレンズもビスケットレンズも結局食べられない
- 親指AFはメリットもあるがデメリットもある
- 「スナップ写真」とは、いい加減に撮った写真や気楽に撮った写真ということではない
- 化粧と同じで、レタッチは少し物足りない位でやめておくと丁度いい
- 丸レフは縮めようとせず、捻れば勝手に縮まる
- 露出計で測って出た数値を「出目」、撮影時の設定数値を「撮り目」と呼ぶ
- 外れにくいフィルターは、捺印マットに押し付けて回すと外せる
- 中望遠レンズは、ポートレートだけでなく商品撮影でも定番
- ポートレートでは構図だけでなく、モデルの髪や服の乱れに気を使うことがミスを防ぐ
- 簡単なロケハンはGoogle Earthでも出来る
- 不要物をフレームから外しきれない場合は、思い切って含めてしまった方が良い結果が得られる
- 測距点が必要な位置にない時は、カメラを振らずにマニュアルフォーカスで合わせる
- シャッターボタンは「羽根が舞い降りるように」静かに押す
- 雑踏感を表現するには、人物を少し被写体ブレさせると良い
- ポートレート撮影では、化粧を濃くしておかないと写真ではすっぴんに見える
- ストロボを炊いて雨をボカすと雪のように写せる
- 夜景撮影では、カメラやレンズより防寒具と三脚にお金をかける
- わずかな妥協が作品を台無しにする
- 写真は引き算というのは間違いではないが、シンプルすぎる写真は飽きるのも早い
- 退屈な写真を誤魔化すためにモノクロ化してはいけない
- バッテリーを長期間保管する時は、半分程度充電して保管すると良い
- レンズを置く時は下向きに置く
- 太陽に向けて長時間のライブビュー撮影は、センサーを痛める原因になる
- マニュアルフォーカスレンズだからと言って、オーバーインフが出ないとは限らない
- 機種名やメーカーロゴをパーマセルテープで隠すのはかえって初心者っぽい
- 最初の数千ショットは、メカニカルダストが発生しやすいので気にしておく
- シルボン紙は地球環境を考えずに、どんどん使い捨てる
- 簡単なカメラとレンズのメンテナンスは、撮影のたびに行う
- プリントの発色は店ごとでも時期でも違うが、忙しい店ほど安定している傾向にある
- 知識は隠し持つより、人に教えることで自身も理解を深められる
- ギア雲台とアオリレンズがあれば、建築写真やブツ撮りは格段に楽になる
- ホームタウンでしつこく撮るのは上達に役立つ
- Bridge・Camera Raw・Photoshopのワークフローはプロフォトグラファーの定番
- 技術を磨くことで感性も磨かれる
- ライティングは光を回すだけでなく、ハイライトやシャドーを入れてメリハリを作るのも重要
- 「Photograph」は「光で描く」という意味で、「真実を写すから写真」という堅苦しい意味ではない
- 被写体に限りない愛情を注ぐと良い写真が撮れる
- 自分なりの新しいTipsを探し続けることが大切
参考:ERIC KIM
Reported by 正隆