フォトマスター検定の予想問題です。合格目指してさっそく問題です!フォトマスター検定勉強法も掲載しています。
過去の各級の予想問題のまとめ
合格目指してさっそく問題です!
難易度:2級レベル
問:焦点距離24-70mmのレンズの広角端(24mm)を使用し撮影したところ、パースペクティブ(遠近感)が強過ぎると感じた。そこで次に同じ撮影位置から望遠端(70mm)を使用して撮影した。パースペクティブ(遠近感)はどうなるか?次の中から選べ。
① 望遠端で撮影した方がパースペクティブ(遠近感)は弱まる
② 望遠端で撮影した方がパースペクティブ(遠近感)は強まる
③ 広角端でも望遠端でもパースペクティブ(遠近感)は同じ
正解はこのあとすぐ!
■正解は③(広角端でも望遠端でもパースペクティブ(遠近感)は同じ)
パースペクティブや圧縮効果は撮影距離に依存する
パースペクティブ(遠近感)や圧縮効果は「カメラと被写体の距離」に依存します。
そのため24mmの広角端で撮影した場合と、70mmの望遠端で撮影した場合、撮影画角は変わるものの、撮影距離が変わらなければパースペクティブ(遠近感)や圧縮効果は変わりません。
しかし一般に「広角レンズで撮影するとパースが強く付く」とか、「望遠レンズで撮影すると圧縮効果で背景が大きく写る」といった表現がされることがあります。これは一体なぜなのでしょうか?
広角側
望遠側
その理由は、望遠レンズで広角レンズと同じ構図で撮影しようとすると、上の図のように被写体から離れる、つまり結果的に望遠レンズの方が撮影距離が長くなるためです。
パースペクティブ(遠近感)や圧縮効果は、撮影距離の影響を受けます。
逆に言うと撮影距離が同じであれば、ズームレンズの広角端で撮影しても望遠端で撮影しても、パースペクティブや圧縮効果は変わりませんし、そのことからパースペクティブや圧縮効果は画角にも影響を受けていないということが分かります。
お時間があれば試しに同じ撮影距離から、
- 広角側で撮影した画像
- 望遠側で撮影した画像
この二つ撮影してみましょう(この時適切に絞り込んで、両者の背景のボケ方が近い状態にしておくとより分かり易くなります)。
既によく見るとパースペクティブや圧縮効果は同じなのですが、分かりやすくするために同じ撮影範囲となるよう、広角側の画像を望遠側の撮影範囲に合わせてトリミングして比較してみましょう。
撮影距離が同じであれば、パースペクティブや圧縮効果は焦点距離や画角には影響されないという事がお分かり頂けると思います。
Reported by 正隆