今年「歴史的カメラ」になりそうなカメラを予想する!

D5 XQD

今回は2016年「歴史的カメラに選ばれそうなカメラ」をご紹介します。

歴史的カメラは、「技術史的に意義のある日本最初の試みがなされているもの」もしくは「市場において特に人気を博するなど、歴史的にみて意義のある」と考えられる国産カメラを、「歴史的カメラ審査委員会が一年間に発売された新商品すべてを対象として審査・選定しています。

時代の一歩先行く私は2016年の歴史的カメラを先に予想してしまおうというわけです。



■2015年の歴史的カメラは何が選ばれたのか?


歴史的カメラは必ずしも全メーカーから1機種ずつといったようなものではありませんが、そこはやはりある程度バランスが取られているようで、例年各メーカーから1機種程度が選ばれているようです。

メーカー 機種名 選定理由
Nikon COOLPIX P900 35ミリ判換算光学24-2000ミリの83倍ズームレンズを備えたデジタルカメラ。
OLYMPUS AIR A01 技術をオープンにして、ユーザーによる拡張したカメラシステムをつくることができるレンズスタイルデジタルカメラ。
PENTAX K-3 II ボディ内手ぶれ補正機構を利用して、撮像素子を1画素ピッチずつ移動させて4回撮影し、RGB各色の情報を1画素分で取得することでより高画質な画像を得ることができるデジタル一眼レフカメラ。
Canon EOS 5Ds 5060万画素の35ミリ判フルサイズ撮像素子を備えたデジタル一眼レフカメラ。
SONY Cyber-Shot RX100 IV 信号処理回路を画素領域と別の層に配置した積層CMOSセンサーを世界で初めて搭載し、高速読み出しを可能としたコンパクトデジタルカメラ。
SONY α7R II 世界で初めて35ミリ判フルサイズで裏面照射型の4240万画素CMOSセンサーを備えたノンレフレックス(ミラーレス)デジタルカメラ。
Panasonic LUMIX GX8 世界で初めてレンズ側とボディ側の手ぶれ補正機構が連動して機能するノンレフレックス(ミラーレス)デジタルカメラ。

■Canon EOS-1D X Mark II


EOS-1D X Mark II

EOS 5D Mark IVも注目度の高い機種ですが、インパクトで考えるとキヤノンからはデジタル一眼レフとしては世界最速のAF追随秒間約14コマを実現したEOS-1D X Mark IIが選ばれるのではないかと思います。4K/60p動画を搭載しているのもEOS-1D X Mark IIの特徴の一つです。

■Nikon D5


D5

D5は一眼レフ最多となる153点AFポイント(うち99点クロスタイプセンサー)というオートフォーカス性能を実現、また最高ISO感度3,280,000相当という驚きの超高感度性能を武器に登場しました。またXQDダブルスロットという新世代の記録媒体を採用したモデルをラインナップしたことも話題になりました。

D500も注目度の高い機種で、153点AFやISO1,640,000相当の最高感度を実現しているため、D500が選ばれる可能性もあるでしょう。またD810後継機が2016年内に発売されればそちらの可能性もありますが、現時点ではD5が最も有力と考えられます。

■SONY α99 II


α99 II

SONYは昨年一旦は歴史的カメラに選ばれたものの、発売が延期になり2016年の発売になっため受賞できなかったCyber-shot DSC-RX1RM2が本来であれば2016年の歴史的カメラに選ばれるべきなのかも知れませんが、なんとなく機を逸した感があるのでSONYから選ばれるとすればα99 IIがではないかと思います。

α99 IIは79点専用位相差AFセンサーと、世界最多となる399点像面位相差AFセンサーが同時に駆動するハイブリッド位相差検出AFシステムを搭載しているのが特徴です。

ただし、SONYに関しては年末に向けて隠し球が用意されている可能性もあり、噂されているα7 IIIα9などが登場すればそちらが選ばれる可能性もありますが、歴史的カメラは発表年ではなく発売年で決まるため、α9α7 IIIが年内に発表されても、発売年は2017年になるとすればやはりα99 IIが有力候補と考えられます。

■OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II


OM-D E-M1 Mark II

オリンパスからは新ハイエンドミラーレス機OM-D E-M1 Mark IIが選ばれるでしょう。

OM-D E-M1 Mark IIの特徴は何と言っても新開発の5軸手ぶれ補正機構です。ボディ単体で5.5段分、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROとの組み合わせでは6.5段という脅威の手ぶれ補正性能を実現しています。

またAF/AE追従最高18コマ/秒、AF/AE固定最高60コマ/秒という高速連写も評価ポイントです。

■PENTAX K-1


K-1

PENTAX K-1はフルサイズイメージセンサーで始めてリアル・レゾリューション・システムを搭載したペンタックスのフルサイズ一眼レフです。

リアル・レゾリューション・システムは1画素ずらしながら4枚の画像を撮影し1枚の高精細画像を生成する技術です。

■SIGMA sd Quattro


SIGMA sd Quattro

シグマからはsd Quattroが選ばれるのではないかと予想します。SIGMA sd QuattroはFoveonセンサーを搭載した初のミラーレス機となっており、従来の一眼レフ用レンズを使えるのも珍しい点となっています。

画像:Amazon,SIGMA,Pro Photo Supply

Reported by 正隆