フォトマスター検定の予想問題です。フォトマスター検定勉強法も掲載していますので、参考にして頂ければと思います。
過去の各級の予想問題のまとめ
合格目指してさっそく問題です!
難易度:準1級レベル
問:上の写真はライカのレンジファインダーカメラ「Leica IIIf」だが、レンジファインダーカメラの中でこのようなファインダー方式をなんと呼んでいるか?次の中から選べ。
① 一眼式
② 二眼式
③ 三眼式
正解はこのあとすぐ!
■正解は②(二眼式)
二眼式レンジファインダーカメラとは?
レンジファインダーカメラの一眼式や二眼式は、いわゆる一眼レフカメラや二眼レフカメラとは直接の関係はありません。
古いタイプのレンジファインダーカメラは、「測距用のレンジファインダー」と「フレーミング用のビューファインダー」が別になっていました。
これが二眼式レンジファインダーカメラと呼ばれるもので、問題にあるLeica IIIf(1950年発売)は二眼式となっており、背面を見ると接眼部が2つあることが分かります。
上の写真をご覧いただくと、背面の左端の円形の部分が測距用の「レンジファインダー」、中央がフレーミング用の「ビューファインダー」となっており、右端の一回り小さな円形部分はフラッシュ用のシンクロ接点となっています。
二眼式レンジファインダーカメラを前面から見た場合、一番左と一番右の丸型の窓が測距用の距離計窓で、中央の四角い窓がフレーミング用のファインダー窓となっています。
一眼式レンジファインダーカメラとは?
測距用のレンジファインダーとフレーミング用のビューファインダーが別々になっている二眼式レンジファインダーカメラは、測距とフレーミングでファインダーを使い分けねばならず不便であったため、1960年代以降はビューファインダーに距離計を内蔵した一眼式のレンジファインダーが主流になっていきます。
一眼式レンジファインダーカメラでは、測距とフレーミングを一つのファインダーで行えるため、素早く撮影することができます。
上の写真はLEICA MPの画像ですが、LEICA MPは測距とフレーミングを同じファインダーで行える一眼式レンジファインダーとなっています。
LEICA MPは一番左が測距窓、一番右が距離計を内蔵したファインダー窓です。
一見するとこれも先ほどのLeica IIIfと同じく真ん中に四角の窓があるように見えますが、これはフレーミング用のビューファインダーではなく、ブライトフレームを照明するための採光窓となっています。
ブライトフレームと採光窓とは?
ブライトフレームと言うのは、ファインダーを覗いた時に撮影範囲を示す光枠のことで、ブライトフレームには接眼レンズにメッキをしたアルバダ式と、前面の採光窓から光を入れてそれによって内部の枠を照明する採光窓式があります。
このブライトフレーム用の採光窓が真ん中の四角の窓であり、Leica IIIfの中央のビューファインダーとは違うものというわけです。
このブライトフレーム用の採光窓に関しては、搭載している機種もしていない機種も数多く存在します。
さて皆さんいかがでしたでしょうか?
一眼レフ、二眼レフといったレフ機ではなく、今回はちょっとクラシカルな、レンジファインダーカメラの二眼式と一眼式をご紹介させていただきました。
Reported by 正隆