フォトマスター検定の予想問題です。フォトマスター検定勉強法も掲載していますので、参考にして頂ければと思います。
過去の各級の予想問題のまとめ
合格目指してさっそく問題です!
難易度:2級レベル
問:PLフィルターやC-PLフィルターといった偏光フィルターの中には、回転枠に△や○の印が付いている場合があるが、これらの印は一体何を表すものか?次の中から選べ。
① フィルターの取り付け位置
② PLフィルターかサーキュラーPLフィルターか
③ 偏光膜のスリットの方向
正解はこのあとすぐ!
■正解は③(偏光膜のスリットの方向)
偏光フィルターの◯や△の印は偏光膜の方向を表している
PLフィルターやサーキュラーPLフィルターの回転枠にある△や○のマークは、フィルターに使用されている偏光膜の方向を表しています。
そのため例えばこの印が真上(時計の12時方向)にある時には、偏光膜は垂直のスリット状になっており、水平方向の反射光をカットする向きになっている事になります。
このマークを太陽などの光源の方向に向けると、物体に反射して偏光した光の振動の方向と偏光膜のスリットが直交する状態になるため、PLフィルターの効果が最大に発揮されます。
偏光フィルターのマークは素早く撮影したい場合に使う
このマークは偏光膜の方向を表すものですが、実際の撮影では例えば素早くPL(C-PL)フィルターを使用したい場合などに、このマークを太陽の方向に向けることでフィルターの効果を最大の状態で発揮することが出来ます。
しかし、フィルターの効果の度合いを最大にすることが必ずしも写真としてベストな状態であるとは限りませんから、十分に時間がある場合であれば、やはりフィルター枠を回転させて効果を確認しつつ撮影することがオススメです。
ちなみにこの偏光膜の方向はフィルター枠を180°回転させると同じスリットの方向になるわけですから、マークを太陽の方向に向けても、真逆の位置に持ってきても同じ効果となります。
PLファインダーとPLフィルターを併用する場合にも使う
またPLファインダーとPL(C-PL)フィルターを併用する際、偏光膜の向きを合わせるためにもこのマークは使用します。
PLファインダーとPL(C-PL)フィルターのマークの使い方をご紹介しましょう。
- カメラのホットシューにPLファインダーを装着する
- カメラレンズにPL(C-PL)フィルターを装着する
- PL(C-PL)フィルターの回転枠にあるマーク(△ or ○)が上になるように回転させる
- PLファインダーを覗きながら効果が適正になるまでPLファインダーの前枠を回転させる
- PLファインダーのマークの位置を読み取る
- レンズに装着しているPL(C-PL)フィルターの枠を回転させて、フィルターのマークの位置をPLファインダーのマークの位置と合わせる
- これによってPLファインダーとPL(C-PL)フィルターで同じ効果を得る事ができます
このようにPLファインダーを使用することで、ファインダーでフィルターの効果を確認できないレンジファインダーカメラや、効果が見えにくい環境下でも、効果が適切な状態でPL(C-PL)フィルターを使用することが出来るというわけです。
画像:Kenko Tokina
Reported by 正隆