PENTAX 645Z後継機にはソニー製1億画素CMOSイメージセンサーが採用か?

PENTAX 645Z

Pentax Rumorsによると、PENTAX 645Z後継機にはPHASE ONE IQ3 100MPと同じ1億画素の撮像素子が使われるのではないかとのことです。

しかし本当にこの超高価なイメージセンサーが採用されるのでしょうか?興味津々です。



■本当にIQ3 100MPと同じセンサーになるの?


噂の内容としてはペンタックスはソニーと100MP中判イメージセンサーの契約を結び645Z後継機への搭載を検討中とのこと。まずはPHASE ONE IQ3イメージセンサーのスペックのおさらいです。

IQ3 100MP IQ3 80MP IQ3 60MP IQ3 50MP
Sensor PHASE ONE デジタルカメラバック P65+
53.7×40.4mm
11,608×8,708
101MP C-MOS
PHASE ONE デジタルカメラバック P65+
53.7×40.4mm
10,328×7,760
80MP CCD
PHASE ONE デジタルカメラバック P65+
53.9×40.4mm
8,984×6,732
60MP CCD
PHASE ONE デジタルカメラバック P65+
44×33mm
8,280×6,208
50MP C-MOS
Wi-Fi yes
ISO 50~12,800 50~800(200~3,200) 50~800(200~3,200) 100~6,400
16bit Opticolor+ yes
Sensor+ yes
Dynamic range 15 f-stops 13 f-stops 13 f-stops 14 f-stops
Capture per sec 0.7(16bit) 0.7 0.8 1.4
Long Exposure 60min
Lens Factor 1.3×
Pixel size 4.6×4.6μ 5.2×5.2μ(10.4×10.4μ 6×6μ(12×12μ 5.3×5.3μ
File size
IIQ Large
100MB 80MB 60MB 50MB
Mount optinos XF(DF)/H XF(DF)/H / V XF(DF) XF(DF)
Interface FireWire 800 / USB 3.0

IQ3 100MPセンサーは画面サイズ53.7×40.4mmとなっており、フィルムの645の画面サイズ(56×41.5mm)とほぼ同等の大きさを実現しています。

加えて1億100万画素という非常に高解像なイメージセンサーで、ダイナミックレンジは15EV、16bit RAW記録に対応したスチールカメラ用としては世界屈指のイメージセンサーと言えるでしょう。

デジタルバック単体のプライスリストはこちらです。

PHASE ONE Digital Back IQ3 100MP ¥6,804,000(税込)
PHASE ONE Digital Back IQ3 80MP ¥6,264,000(税込)
PHASE ONE Digital Back IQ3 60MP ¥5,346,000(税込)
PHASE ONE Digital Back IQ3 50MP ¥4,860,000(税込)

645Z後継機にIQ3 100MPと同じイメージセンサーが採用されるとすると、ほぼフルサイズの645イメージセンサーとなり、35mm判フルサイズセンサーと比較して約2.5倍の画面サイズを持つことになります。

ただ、PHASE ONE Digital Back IQ3 100MPの税込680万4千円という価格は、一般的なプロ・ハイアマチュアが手を出すには難しい部分があります。

しかし645Zは5140万画素イメージセンサーを採用しながら現在80万円台の価格で発売されており、PHASE ONEの同等センサーを採用したPHASE ONE XF Camera kit IQ3 50MPが税込540万円であることを考えると、ペンタックスの桁違いのコストパフォーマンスの高さを感じさせます。

引き続き5140万画素センサーが採用されるのか、大きな進化として1億画素センサーが採用されるのかは注目したいところですが、ペンタックスであれば1億画素イメージセンサーをハイアマチュアが手を出せる価格まで落とし込んでくる可能性があるのではないかと思います。

参考:Pentax Rumors,PHASE ONE
画像:PENTAX

Reported by 正隆