フォトマスター検定の予想問題です。合格目指してさっそく問題です!フォトマスター検定勉強法も掲載しています。
過去の各級の予想問題のまとめ
合格目指してさっそく問題です!
難易度:1級レベル
問:写真業界における3月19日と言えば何の日として知られているか?次の中から選べ。
① オスカーバルナックの誕生日
② 写真の日
③ カメラの発明記念日
正解はこのあとすぐ!
■正解は③(カメラの発明記念日)
本当は8月だったのに勘違いで3月になった発明記念日
フランスのルイ・ジャック・マンデ・ダゲールは1839年8月19日にフランス学士院で世界初の実用的写真撮影法を発表しました。この撮影法は銀メッキをした銅板などを感光材料として使うもので、日本では銀盤写真と呼ばれています。銀板写真は後に湿板写真法が確立するまで写真の撮影法として普及していました。
ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールが銀板写真法を発表したのは8月19日でしたが、誤植、あるいは見間違いによって「3」と「8」が間違って伝わり、3月19日がカメラの発明記念日となりました。
ダゲレオタイプが写真に起こした革命
ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールが発明したこの銀板写真法を用いた世界最初の写真用カメラ「ジルー・ダゲレオタイプ」はダゲレオタイプカメラと呼ばれています。
ダゲレオタイプカメラ以前の写真撮影の試みとして最も早く発表されたのは1802年発表のトーマス・ウェッジウッドによる硝酸銀を用いた方法ですが、トーマス・ウェッジウッドは映像を映し出すことは可能なものの、得られた画像を定着する方法まではたどり着けませんでした。
ダゲレオタイプの大きな特長は、ポジティブ画像をダイレクトに得る写真技術であるという点でした。
ダゲレオタイプ以降に登場した写真技術では、明暗の反転したネガティブ画像を得てそこから明暗の反転しないポジティブ画像をプリントする方式が主流であったのに対し、ダゲレオタイプは銀板上に定着されたポジティブ画像そのものが最終的に鑑賞に供される画像となりました。
しかしそれは同時に、ダゲレオタイプ撮影された写真は一枚しか存在しないことを意味します。また最初期のジルー・ダゲレオタイプは露光時間が日中で10~20分かかり、肖像写真に使えるようなものではありませんでしたが、その後明るいレンズの開発と感光材料の改良によって最短で数秒程度の露光時間ですむようになりました。
写真の日は勘違いだった?
ちなみに②の6月1日は「写真の日」とされており、日本写真協会内の「写真の日制定委員会」により1951年(昭和26年)に制定されました。
6月1日が写真の日になった理由は、天保12年(1841年)6月1日に、はじめて日本人により写真撮影がなされた(蘭学者、上野俊之丞が薩摩藩の第11
しかし後に間違いであることが判明し、正しくは、安政4年1857年9月17日であったことが判明。ただ、一旦定めたこともありそのまま6月1日が「写真の日」とされています。
カメラの発明記念日も写真の日も実は実際とは違う日が記念日とされているというわけです。
オスカー・バルナックの誕生日は11月1日
ちなみに①のバルナック型ライカの発明者であるオスカー・バルナックが誕生したのは1879年11月1日となっています。
画像:Wikipedia
Reported by 正隆