コシナよ宇宙へ飛べ!コシナレンズが流星観測カメラ「メテオ」に採用!

COSINA

ツァイスやフォクトレンダーレンズの製造メーカーとしてお馴染みのコシナのレンズが流星観測カメラ「メテオ」に採用され、3月22日、宇宙へ行くそうです!めでたい!



■長野からアメリカ、そして宇宙へ!


光学機器製造のコシナが手掛けたレンズが、宇宙空間で使用する千葉工業大の流星観測カメラ「メテオ」に採用されたとのこと。

暗い宇宙で流星が放つ微弱な光も捉えられる性能が認められ、コシナが自社の市販品を宇宙観測用に改良して提供。

メテオは米国で22日(日本時間23日)に打ち上げられる予定で、同社の担当者は「自社の製品が宇宙での新発見に役立ってほしい」とのコメント。

メテオは米フロリダ州で打ち上げられる「アトラスV」ロケットに載せられ、国際宇宙ステーション(ISS)に運ばれます。

宇宙空間の塵が大気圏に突入した際に発する光の軌跡(流星)を、ISSから窓越しに約2年間観測し塵の大きさや成分を調べる計画で、千葉工大によると、宇宙から流星を長期連続観測するのは世界初の試みだそうです。

メテオは主に高感度ハイビジョンカメラとコシナの超広角レンズで構成されており、今回使用するレンズはF0.95と非常に明るいレンズです。

コシナではフォクトレンダーブランドレンズラインアップのうち、マイクロフォーサーズ用レンズにF0.95シリーズがあるため、市販品の改良版ということであればこちらのシリーズのいずれかではないかと考えます。

コシナは「わずかな光でもシャッターが切れて写すことができる」と説明、大学側は暗い宇宙空間での撮影に最適と判断したとのこと。

メテオは、光の強さなどを波長で捉える「分光観測」も担うため、ISS内の宇宙飛行士はこの観測の都度「回折格子」と呼ばれる部品をレンズに取り付ける必要があるそうで、コシナは正確な位置に簡単にはめ込めるようレンズ全体の形状を改良したとのことです。

千葉工大は2014年10月と15年6月にもコシナの市販レンズを装備したメテオを米ロケットに搭載しましたが、共に打ち上げに失敗しており、自社の市販レンズが宇宙観測の目的で装備されたと知ったコシナが、今回の打ち上げに向けて大学側に全面協力を申し出て観測用に改良したとのこと。

コシナは、東京大などと共同で人工衛星に搭載する特殊な観測用カメラシステムを開発した実績もあり、今回のレンズ改良に携わった第一設計グループの黒岩洋平主任は「安定した観測ができるようにとの思いで設計した。

宇宙で活躍することを期待している」とコメントしています。

我々が慣れ親しんだあのコシナが宇宙、そして国際宇宙ステーションISSに向かうとの事。誉れ高いですね!コシナよ宇宙へ!

参考:信毎web
画像:COSINA,ZEISS

Reported by 正隆