Nikonが開催しているWeb写真講座「コスジェニック・レッスン(Cosgenic Lesson)」とはどのようなものでしょうか?お堅いNikonが弾けたこの企画、コスプレイヤーの方はコスプレで楽しむでけでなく写真も綺麗に残したいという方が多いもの。
今回はこのコスプレイヤー向け写真講座「コスジェニック・レッスン」をご紹介します。
■コスジェニック・レッスンってどんなもの?
ポートレートの写真教室は数多く開催されていますが、コスプレ撮影の講座は少なく独学で撮影されている方が多いように思います。
コスプレ撮影はなかなか学ぶ機会が少ないもの、コスプレ撮影ならではの撮影テクニックをWeb無料講座という形で学んでいこうというのがコスジェニック・レッスンの趣旨となります。
コスジェニック・レッスンは珍しいコスプレ専門撮影スタジオ「HACOSTADIUM(ハコスタ)」を使用して撮影されています。
コスジェニック・レッスンは全6回の連載。第1回はこちらから。第2回以降の予定は以下の通り。
- レッスン2「スタジオ撮影のススメ」(4月7日公開)
- レッスン3「女性キャラクターの撮り方」(4月21日公開)
- レッスン4「男性キャラクターの撮り方」(5月初旬公開)
- レッスン5「複数キャラクターのあわせ撮影に挑戦」(5月下旬公開)
- レッスン6「一眼レフで撮影をはじめよう」(6月初旬公開)
使用する機材はNikonの小型軽量エントリー一眼レフD5500とのこと。
■普通のポートレートとコスプレ撮影のポージングは違う?
コスプレ撮影が一般的なポートレート撮影と異なる点は、コスプレ撮影は「キャラクターありき」であるということです。
例えばポージングに関して言うと、通常のポートレート撮影では作品のイメージやモデルの雰囲気、ファッションなどに合わせてポージングをカメラマンの指示やモデルが自主的に決めていきます。つまりポージングは様々な要素が決まった後に最後に決めるのが普通です。
しかしコスプレ撮影では何らかのキャラクターが設定されているわけですから、ポージングはそのキャラクターに相応しいポージングがあらかじめ決まっています。またファッションもモデルに合わせたりすることは少なく、キャラクターのファッションありきです。
一般的なポートレートの場合、服やアクセサリーの商品撮影出ない限り、
- 人物→ファッション→場所→ポーズ→ライティング
といった順で決まることが多いのですが、コスプレ撮影の場合キャラクターが決まった時点でそのキャラクターの服やポーズは自動的に決まっています。
つまりファッション・ポーズなどはキャラクターが決まった時点でほぼ決まっているというわけです。言い換えると一般的なポートレートと違ってポーズの付け方やファション、撮影場所などはモデル本人ではなく、モデルが演じているキャラクターに相応しいものを選ぶ必要があるというわけです。
コスプレ撮影では、一般的なポートレート撮影とカメラの操作や構図・ライティングといった部分では共通のテクニックを使用しますが、演じるキャラクターを意識して撮影を組み立てる必要があるというわけです。
撮影するカメラマンがコスプレ撮影を行う際にはそのキャラクターや作品を良く知らない状態である場合は、モデルであるコスプレイヤー側から明確なイメージをカメラマンに伝えると良いでしょう。
アニメや漫画のキャラクターは普通の人よりも個性が際立っているいることもあり、コスプレ撮影では大胆なハイアングルやローアングルを使ってみるのもオススメです。
ハイアングルの撮影では脚立や椅子に乗って撮影します。ハイアングル撮影は写るモデル側が上目遣いに、上半身が大きく足は短めに写る為に幼さが強調されます。広角側で寄って撮影するとパースペクティブ(遠近感)がより強調されます。
ローアングルの撮影では足長で小顔に見える為、大人っぽさが強調されます。そのキャラクターを大人っぽく見せたいのか子供っぽく見せたいのか、あるいは可愛く見せたいのかクールに見せたいのかによってハイアングル&ローアングルを使い分けると良いでしょう。
■コスジェニック・レッスンの先生と生徒
先生:井上依子
- 「コスプレチャンネル」(シムサム・メディア刊)
- 「コスプレイモード」(ファミマドットコム刊)
などコスプレ写真の表紙やグラビアを多数手掛けるフォトグラファーです。
生徒:璃波(りなみ)
モデル/コスプレイヤー。今回のレッスンでは一眼レフカメラ(D5500)をつかって、コスプレならではの撮影テクニックを学んでいきます。
Reported by 正隆