知ってる人は知っている、あの伝説のティルトール三脚がこのたび復刻したとのことで、今回はこのティルトール三脚をご紹介したいと思います。
■ティルトール三脚ってなに?
ティルトール三脚といえば、昔々一時的に流行った三脚で、当時はライツ(現在のライカ)と契約してライツ・ティルトール・トライポッドとして発売されていました。
その後ライツとの契約が切れ生産が終了し、コニカミノルタから復刻版が発売されましたがそれも終了し、実はネット通販で細々と販売していたのですが、日本では中古でもまず見ることの出来ないある意味伝説の三脚となっていました。
この度プロ機材ドットコムから復刻したティルトールのTE-01は、当時のティルトールオリジナルに多少の改善が加えられているものの、デザインも含めてオリジナルのティルトール三脚を踏襲しています。
シンプルな三脚ですからそれほど特別な機能はありません。しかしながら無骨さとエレガントさを両立したこのデザインは他ではなかなか見つけられないでしょう。
ティルトールオリジナルが生まれたのは1946年、1970年代にはライツブランドで発売され、1979年公開映画「Girl friend」では、ニューヨークの駆け出し女性カメラマン、スーザン(メラニー・メイロン)が使用する三脚として映画のポスターにも登場しました。
当時プロカメラマンの三脚といえば無骨なジッツオかハスキーであったため、このティルトール三脚は女性カメラマンには非常に似合う一品でした。
■Tiltall TE-01の魅力
Tiltall TE-01のサイズ感ですが、全高は185cm、エレベーター下げ全高は152cm、縮長は75cm、耐荷重は5kg、重量は2.9kgということで、ハスキー3段とそれほど変わりませんが、ギア式エレベーターを採用しているハスキー3段と比較すると、スッキリとしており重量も軽く仕上げられています。
中型の3段ナット式アルミ三脚で、ハスキー3段より全体的に少し細身と考えて頂ければ良いでしょう。
今回復刻されるにあたって、脚の一本を取り外して一脚に出来る機能が加わりました。
最近トラベラー三脚などで流行りの機能ですが、この一脚にもなるという機能、ナットロックを回しているうちに緩んでしまって不意に外れてしまうことが多く、ティルトールのようなマニア度の高い三脚ではどうかな?という気はします。
というわけで一脚にもなります。
石突き部分は可変石突きが採用されており、ゴムの石突きをねじ込むとスパイクが突出します。これも賛否が分かれる機能ではあります。
センターポール下部にはカメラネジが付けられるようになっています。
ティルトール三脚はハスキー三脚と同じようにグランドレベリングセットが出来ないため、そのままでは低い位置の花などの撮影は出来ませんが、このセンターポール下部へのカメラ取り付けによってローアングル撮影に対応しています。
何と言っても美しい佇まいですね。
■CMにも使われた優れたデザイン性
木村文乃さん出演のCM「JR東日本 行くぜ、東北。」でもティルトール三脚が登場し、木村文乃さん扮するカメラ女子がM型ライカと共にティルトール三脚を使用しています。
シルバーのスッキリとエレガントなデザインはM型ライカだけでなく、ミラーレス機などにもマッチするでしょうし、フルサイズ一眼レフにも十分に対応可能な大きさを持つ三脚ですから、通好みの三脚としても魅力的ですね。
またTE-01はシルバー・ゴールド・ブラックの三色のカラーバリエーションがありますが、やはりティルトールであればゴールドかシルバーを選びたいところです。
ティルトール三脚、三脚マニア垂涎の一品、いかがでしょうか!?
■Tiltall TE-01の仕様
Tiltall TE-01仕様
- 伸高:152cm
- 全伸高:185cm
- 最低高:70cm
- 格納高:75cm
- 耐荷重:10kg
- 脚段数:3段
- 重量:2.9kg
- 素材:アルミ
- 付属:専用バック
画像:プロ機材ドットコム
Reported by 正隆