世界のカメラメーカーと機種別シェア、実際に使われているのはこれだ!

カメラメーカーシェア

ExplorerCamsにFlickr・500px・Pixabayといった写真サイトに投稿された700万枚以上の画像からメーカーや機種、カメラの設定などの使用率のデータが掲載されていましたのでご紹介します。

世界で一番使われているカメラはスマートフォンのカメラだとは思いますが、この調査では写真投稿サイトのみが対象になっていますので、一眼レフやミラーレスのようなレンズ交換式が主体となっています。

一体写真趣味の世界ではどんなカメラや設定がよく使われているのでしょうか?



■よく使われているカメラメーカーは?


カメラメーカーシェア

  1. キヤノン(38.53%)
  2. ニコン(32.09%)
  3. ソニー(8.71%)
  4. アップル(4.41%)
  5. フジフイルム(3.54%)
  6. その他(12.71%)

カメラメーカーシェアにおいては、キヤノンとニコンで7割強ということで写真投稿サイトでも非常に高いシェアを持っていることが分かります。

また、ソニーが3位、iPhoneが4位となっています。5位のフジフイルムがやや意外ですが、取り扱いが多いという販路の差があるのかも知れません。またその他が12.71%あり、オリンパス・パナソニック・リコーなどが分け合っていると予想されます。

写真投稿サイトということでキヤノン・ニコンが圧倒していますが、今後ソニーがどの程度二強を追い上げていくのか注目です。

■よく使われているカメラの機種は?


カメラメーカー機種別シェア

  1. キヤノン EOS 5D Mark III(4.60%)
  2. キヤノン EOS 6D(4.06%)
  3. キヤノン EOS 5D Mark II(3.27%)
  4. ニコン D7100(2.62%)
  5. キヤノン EOS 7D(2.32%)
  6. その他(83.13%)

機種別シェアではキヤノンの大ヒットフルサイズ一眼レフEOS 5D Mark IIIが一番人気、続いて同じく軽量フルサイズ機であるEOS 6D、さらにEOS 5D Mark IIということでトップ3が全てキヤノン機となっています。

4位・5位にはニコンのD7100とキヤノンのEOS 7Dということで、APS-C機が並んでいますが、上位3機種がフルサイズ機というのはハイアマチュアにフルサイズがかなり普及していることが分かります。

とは言え全体で見ればトップ5機種を合計しても16.87%ということですから、機種に関してはかなりバラけていると言えるのかも知れません。

■よく使われているレンズは?


カメラメーカー機種別シェア

  1. キヤノン EF24-105mm F4L IS USM(4.23%)
  2. ニコン AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(2.84%)
  3. ニコン AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR(2.69%)
  4. キヤノン EF50mm F1.8 II(2.69%)
  5. キヤノン EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II(2.41%)
  6. その他(85.14%)

レンズ別シェアですが、キヤノンのEF24-105mm F4L IS USMが1位です。これはおそらくEOS 5D Mark IIIEOS 6Dのレンズキットでもあるため、レンズキットを購入後スタンダードな標準ズームレンズとして使っているということかも知れません。

2位・3位はニッコールレンズのAF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VRAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRが続いており、こちらもキットレンズとして採用されていることが要因と考えられます。

4位のEF50mm F1.8 IIはいわゆる撒き餌レンズと言われている安価な単焦点レンズで、長らく非常に売れている単焦点レンズとなっています。5位はEF-S18-55mm F3.5-5.6 IS IIということでこれもEOS Kiss X7のキットレンズでおなじみのレンズとなっています。

■よく使われている露出モードは?


露出モード別使用率

  1. オート(56.47%)
  2. マニュアル(42.09%)
  3. オートブラケット(1.25%)
  4. その他(0.19%)

露出モード使用率ですが、オート露出モードが1位、マニュアル露出モードが2位となっており、その2つで96%以上となっています。

メジャーな露出モードである絞り優先やシャッタースピード優先が記載されていないため、おそらくは絞り優先オート・シャッタースピード優先オートということでオートモードの中に組み込まれているのではないかと考えられます。

■よく使われているISO感度は?


ISO感度別使用率

  1. ISO100(31.01%)
  2. ISO200(15.03%)
  3. ISO400(10.36%)
  4. ISO800(5.67%)
  5. ISO1600(3.11%)
  6. その他(34.82%)

ISO感度ではISO100〜ISO1600までが綺麗に低感度から並んでいます。感度が1段上がるごとに使用率が約半分になるような感じです。

写真投稿サイトの写真だからといって、殆どがベース感度で撮影されているわけではなく、撮影スタイルや表現の関係で様々な感度設定が使いこなされていることが見てとれます。

■よく使われている絞り値は?


絞り値別使用率

  1. F5.6(11.88%)
  2. F2.8(8.24%)
  3. F8.0(8.09%)
  4. F4.0(6.70%)
  5. F2.2(4.94%)
  6. その他(60.15%)

絞りに関してはF5.6が最も多く、次にF2.8となっています。理由は不明ですが、大きくボカそうとする写真が多く、F値が変動するキットレンズなどでボカそうとして望遠側で開放した際にF5.6であるケースが多いことや大三元レンズでボカした際に開放F値がF2.8であることが要因ではないかという気がしますがどうでしょう。

■よく使われているシャッタスピードは?


シャッタースピード別使用率

  1. 1/125秒(6.74%)
  2. 1/200秒(6.14%)
  3. 1/250秒(6.00%)
  4. 1/160秒(5.58%)
  5. 1/60秒(5.39%)
  6. その他(70.15%)

シャッタースピードに関しては1位から5位まで殆ど使用率に違いがなく、結果的にそうなっていたというケースが多そうです。恐らくその他の項目も絞り優先モードなどである程度なりがちなシャッタースピードが似たような比率で並んでいるのではないかという気がします。

■なるほどフォトグラファーワールド!


さて、カメラやレンズ、設定などのさまざまなシェア・使用率のお話でしたがいかがだったでしょうか?写真投稿サイトというハイアマチュアの比率が高くなる環境ではありますが、興味深い話です。

画像:ExplorerCams

Reported by 正隆