DIGITAL TRENDによると、キヤノンは「リオ・デ・ジャネイロで開催中のオリンピックで使用されている機材のうち7割がキヤノンのカメラである」と同社の調査結果を報告したとのこと。
またそれに合わせて、CPSが会場で貸し出した同社の機材の内訳を発表しました。今回はこちらの記事をご紹介します。
■貸出機材のトップ10と貸出回数
貸出機材ランキング
キヤノンによると、キヤノンがリオ・デ・ジャネイロオリンピック会場で貸し出した同社の機材のランキングと貸出回数は以下の通り。
- EOS-1D X Mark II:285回
- EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×:231回
- EF70-200mm F2.8L IS II USM:211回
- EF400mm F2.8L IS II USM:131回
- EF24-70mm F2.8L II USM:130回
- EF600mm F4L IS II USM:126回
- EOS-1D X:123回
- EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM:105回
- EF16-35mm F2.8L II USM:84回
- EF300mm F2.8L IS II USM:77回
プロスポーツの覇権にかけるキヤノンの執念
「リオ・デ・ジャネイロオリンピックで使われているカメラの7割がキヤノンである」というのはキヤノンの弁ですから、実際はそこまでではないと思われますが、キヤノンはスタッフ70〜80名が現地入りしており、カメラも800〜900台、レンズ1300〜1600本を持ち込んでいるとのこと。
リオ・オリンピックのゴールドパートナー(上位スポンサー契約)ということもありキヤノン強しという感じでしょうか。ニコンユーザーとしてはニコンにも頑張って欲しいところです。
ちなみにキヤノンは2020年の東京オリンピック及びパラリンピックでも既にゴールドパートナー契約を結んでいます。
貸出し機材の内訳から見るプロスポーツ撮影の今
さて貸出機材ですが、キヤノンの貸出機材のうち、1位はフラッグシップ機であるEOS-1D X Mark IIとのことで、やはりキヤノン機の多くがEOS-1D X Mark IIのようです。
また2位はプロスポーツ撮影の場で本当に良く見かけるようになったEF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×となっています。高感度性能が年々上がり、レンズの明るさに対する要求がそこまでシビアでなくなってきたことによって、大口径単焦点レンズを複数使い分けるよりも、EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×の方が使い勝手が良く画質も十分ということでしょう。
以下はEF70-200mm F2.8L IS II USMやEF400mm F2.8L IS II USMなども当然良く使われており、オリンピックのような大規模なスポーツ撮影では良く使われる超広角レンズ、EF8-15mm F4L フィッシュアイ USMやEF16-35mm F2.8L II USMもTOP10に登場しています。
参考:DIGITAL TREND,SLR Lounge
画像:SLR Lounge,PetaPixel
Reported by 正隆