新宿駅東口から徒歩1分、年間を通してさまざまな写真展を開催していたコニカミノルタプラザが、2017年1月23日を持って運営を終了することが発表されました。
新宿の喧騒を忘れて静かに写真作品に向き合える憩いの場だっただけに、私は悲しいです…。今回はそんなコニカミノルタプラザの思い出話をさせて頂きます!
■コニカミノルタプラザとは?
コニカミノルタプラザの前身は、1954年に開設された自社ギャラリーだったそうです。それ以来60年以上の長きに渡り、写真・映像分野における情報発信の場、ユーザーとのコミュニケーションの場として運営されてきました。
1954年といえば私の生まれるずっと前ですが、マリリンモンローが来日したりニッポン放送が開局したり、そんな時代です。当時はどのような内装だったのでしょうか?昔から足を運んでいた常連の写真ファンもきっとたくさんいるのでしょう。
現在のコニカミノルタプラザは上記の写真の通り未来的で洗練されたフロアが印象的で、清浄な空間が漂っています。それがよく開催されていた宇宙関連の企画とも好相性で、無料で自由に観覧できるにもかかわらず、どことなくプレミア感があったものでした。
ただ、コニカミノルタが2006年にカメラ・フォト事業を終了してからもずっとプラザの運営が継続されていたのが不思議でもありました。
今回カメラ事業の終了から10年経過し、「文化・芸術への貢献の役割は十分に果たした」との判断により、運営終了を決定したそうです。
ちなみに現在のコニカミノルタの事業は写真分野で培った技術を活かし、オフィスサービス、ヘルスケア、商業・産業印刷分野、プラネタリウムの運営などを行っております。
■コニカミノルタプラザと私
以前職場が近かったため、ときどきお昼休憩の際にコニカミノルタプラザを覗いていたのですが、その時写真家の高砂淳二さんの写真展が開催されておりご本人がいらっしゃったので、興奮して思わず「先生の作品が好きです。
初めて買った写真集も先生のものでした!私も(駆け出しの)カメラマンをやっているんです!」と話しかけてしまいました。
そんな私はきっとよくいる人間でうっとおしかったことと思いますが、穏やかな笑顔で頷いてくださり、嬉しかったです。そんなアットホームな交流が生まれるのも、このコニカミノルタプラザならではの光景でした。
実は「私もいつか一流のカメラマンになって、コニカミノルタプラザで写真展をやりたい…!」という野心をひそかに燃やしていたので、今回のニュースは仕方ないとはいえやはり名残惜しいものでした。
トイレもピカピカで最高に居心地がよかった(ここ大事)コニカミノルタプラザ、今までありがとう…!
画像:コニカミノルタ
Reported by ひらはらあい