遂にフジフイルムから正式にデジタル中判ミラーレスカメラ、FUJIFILM GFX 50Sの開発発表が行われましたので、今回はこのFUJIFILM GFX 50Sについて簡単にご紹介します。
■FUJIFILM GFX 50Sの概要
GFX 50Sは35mmフルサイズイメージセンサーの約1.67倍(43.8×32.9mm)の画面サイズを持つ、有効画素数5140万画素中判サイズのイメージセンサーを搭載したFUJIFILM Gフォーマットの中判ミラーレスカメラです。
フジフイルムによると、「FUJIFILM Gフォーマット」イメージセンサーと、新開発の「Gマウント」の大口径フジノンレンズ「フジノン GFレンズ」により、コマーシャルフォトやファッションポートレート、風景写真など幅広い撮影シーンで富士フイルム史上最高画質が得られる画期的な新システムとのこと!
どうやらフジフイルムとしては、プロ・ハイアマチュアをターゲットにしているようで、業務・趣味問わず幅広く使って欲しいというコンセプトのようです。
FUJIFILM Gフォーマットに対応したFUJINON GFレンズも6本が開発発表されており製品外観などを見ると、かなり開発は進んでいるようで、2017年春から順次発売していくとのこと。
■FUJIFILM GFX 50Sの外観
GFX 50Sのデザインは別売りの電子ビューファインダーを取り付けることで、同社のAPS-Cイメージセンサーを同社のミラーレス機であるX-T2を大型化したような一眼レフスタイルとなります。
まさにFUJIFILMのクラシックデザインの集大成とも言えるデザインと、中判カメラらしい外観はなかなか魅力的ですが、一点気になったのはHASSELBLAD X1D-50cと同じく、FUJIFILM GFX 50Sも小型化のためかマウント口径が小さく、PHASE ONEなどから発売されている本来の6×4.5cmサイズに近い中判イメージセンサー(53.9×40.4mm)は今後も搭載出来ないであろうという点です。
■FUJIFILM GFX 50Sの主な仕様と特徴
FUJIFILM GFX 50Sの主な仕様と特徴は以下の通り。
- フォーマット:FUJIFILM Gフォーマット
- マウント:Gマウント
- フランジバック:26.7mm
- 最小バックフォーカス:16.7mm
- 撮像素子サイズ:43.8×32.9mm
- 有効画素数:約5140万画素
- ピクセルサイズ:5.3μm
- アスペクト比:4:3
- 画像処理エンジン:X-Processor Pro
- シャッター方式:フォーカルプレーンシャッター
- 最高シャッタースピード:1/4000秒
- 液晶モニター:チルト式液晶モニター(縦位置横位置対応)
- ファインダー:着脱式電子ビューファインダー(別売)
- 本体重量:1kg以下
- 予定発売時期:2017年初期
- 予定価格:100万ドル以下
■FUJINON GFレンズラインアップ
FUJINON GFレンズラインアップ
- 超広角レンズ:GF23mmF4 R LM WR(35mm判換算18mm)
- 超広角レンズ:GF45mmF2.8 R WR(35mm判換算35mm)
- 標準単焦点レンズ:GF63mmF2.8 R WR(35mm判換算50mm)
- 広角標準ズームレンズ:GF32-64mmF4 R LM WR(35mm判換算25-51mm)
- 大口径中望遠レンズ:GF110mmF2 R LM WR(35mm判換算87mm)
- 中望遠ハーフマクロレンズ:GF120mmF4 Macro R LM OIS WR(35mm判換算95mm)
今回発表された6本全てが防塵・防滴・-10℃の耐低温構造を採用されています。
参考:FUJIFILM
画像:FUJIFILM
動画:YouTube(FUJIFILM)
Reported by 正隆