今回はイギリスの写真家、Levon BissさんのMicrosculpture(微小な彫刻)シリーズをご紹介します。
昆虫が可愛くて仕方ないという方も、私のようにちょっと昆虫は苦手という方も、非常に美しく撮影されたLevon Bissさんの昆虫写真をご覧になればその美しさに魅了されること請け合いです。
■Levon Bissさんについて
Levon Bissさんはイギリスの写真家で、TIME誌などの表紙を飾っています。
Levon Bissさんの昆虫写真は何とD810に200mmの単焦点レンズを使用し、更に10倍の顕微鏡用対物レンズを使用し更に1匹の昆虫を約30ものセクションに分けて超高解像撮影を行っているとのこと。
しかもBissさんはより詳細に昆虫のディテールを表現するために各セクションで異なるライティングをしているとのこと。
この超マクロ域での非常に浅い被写界深度をカバーするために、Bissさんは10ミクロン単位(平均的な人間の髪の毛は約75ミクロン)で移動することが可能な電子レールを使用してフォーカシングを行い、複数のピント位置で撮影された画像で焦点合成を行うことで被写界深度を稼いでいます。それを約30ものセクション全て行っているというのですから脱帽と言うよりありません。
撮影からレタッチまでは約3週間かかるとのこと。このBissさんの昆虫写真、昆虫好きでなくてもマクロ撮影好きなら是非見て頂きたいところです。
Levon Bissさんの超高画質昆虫写真集、Microsculptureシリーズはこちらのページの左上のEXPLOREをクリックするとご覧頂けます。
Reported by 正隆