タムロンが人の目を超える超高感度&広ダイナミックレンジ技術の開発に成功!

TAMRON

タムロンが“人の眼を超えるイメージング技術”を開発に成功したと発表しました。この技術は「国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)」の支援を受けて開発されたもので、「超高感度」と「広ダイナミックレンジ」を両立しているとのことです。

今回はこのタムロンの新イメージング技術を簡単にご紹介します。



■驚きの高感度性能と広ダイナミックレンジ


人間の目を超える超高感度と広ダイナミックレンジ

この技術では従来は困難であった超高感度と広ダイナミックレンジを両立(同時に実現)しているとのことで、高感度に関しては星明かりよりも暗いという0.003ルクスでも鮮明なカラー撮影を可能とし、ダイナミックレンジに関しては140db(明暗差1000万倍)というとてつもない広ダイナミックレンジを実現しているとのことです。

しかもこれを両立しているというのですから驚きですね。タムロンによるとこの超高感度と広ダイナミックレンジを同時に実現したことにより、人間の目では見ることのできない新しい映像世界を現実のものとしたとのこと。

技術背景

タムロンによると、「光学」「イメージセンサー」「画像処理」の3つの要素を最適化し融合することでこの技術が可能になったとのこと。

  • 光学技術:超高感度、広ダイナミックレンジ時に影響を及ぼす光学ノイズを極限まで低減した超低反射技術、及びイメージセンサーへの効率的な結像光学系の開発
  • イメージセンサー技術:独自の低ノイズ、広ダイナミックレンジCMOSイメージセンサーをオリジナル開発
  • 画像処理技術:動体、被写体の解像度を損なわないデジタルノイズリダクション技術と、低照度から高輝度まで幅広い階調を実現したダイナミックレンジ処理技術の開発

ソニーやパナソニック&フジフイルムなどのカメラメーカーも、従来製品と比較して劇的に広いダイナミックレンジを持つイメージセンサーの開発を積極に行っていますが、タムロンも研究していたようです。

超高感度撮影を実現したマルチパーパスカメラがソニーやキヤノンなどから登場していますが、超高感度に加えて超広ダイナミックレンジというのがこれからのトレンドなのかも知れません。

画像:TAMRON

Reported by 正隆