FUJI RUMORSによると、GFX 50Sのイメージセンサーは4枚のセンサーを繋げたものであるとのこと。
過去にもCONTAX N DIGITALなど、小さなイメージセンサーをつなぎ合わせて一枚の大きなイメージセンサーを作り上げていた製品はありましたが、GFX 50Sもまたそういったものなのでしょうか。
今回はこのGFX 50Sのイメージセンサーのお話です。
■GFX 50Sのイメージセンサーは張り合わせ?
FUJIFILM RUMORSの話は以下のようになっています。
- GFX 50Sは4つの別々のセンサーパネルから1つの大きな中判フォーマットイメージセンサーを作り上げているのかも知れない
- 画像はボディキャップを取り付けた状態で、8分間の長秒露光を行って得られたものだ
- とはいえ大した問題ではなく、(このイメージセンサーは)適切に動作する
- 問題があるとすれば、3年前のPENTAX 645Zで使われたのと同じ技術を使っているということだ
- そのため4K動画の搭載やブラックアウト時間を極端に短くすることが出来ていない
- イメージセンサーの読み出し速度は、GFX 50Sで求められる重要な改善点で、第二世代で読み出しの高速化が図られればGFXは完璧だ
撮影時の条件
画像はGFX 50Sにボディキャップを付けた状態で、ISO100で8分間の長秒露光を行い、その画像をLightroomで+5EVという極端な露出補正を行った画像です。
そのため一般的な露光でこのようなノイズが出るわけではありませんので、その点は心配はいらないでしょう。
今回のテストでは、ノイズの出方によってGFX 50Sのイメージセンサーに4つのエリアでそれぞれ異なるノイズが出ており、このためFUJI RUMORS(元記事はMESH MAG)では、GFX 50Sのイメージセンサーは4つのイメージセンサーをつなぎ合わせたものではないかと推察しています。
実はそれほど珍しいことではない?
以前にも複数枚のイメージセンサーをつなぎ合わせて(「つなぎ合わせる」という表現が的確かはさておき)一枚の大きなイメージセンサーとしていたモデルはありましたが、GFX 50Sもそうしたタイプの可能性があるとのこと。
ただし、イメージセンサーの分割読み出しや製造段階の分割露光の関係でこのようにエリアごとに異なるノイズパターンが記録されるケースもあるという意見もあるため、実際のところGFX 50Sのイメージセンサーが複数をつなぎ合わせたものであるのかは正確にはわかりません。
また、イメージセンサーが大きくなる中判デジタルカメラだけでなく、35mm判でも、CONTAX N DIGITALやLEICA M8など複数枚のセンサーを張り合わせたモデルは存在します。
いずれにせよGFX 50Sは画質面では高い評価を得ており、実用上の問題はなさそうです。
参考:FUJI RUMORS
画像:FUJI RUMORS,MESHMAG
Reported by 正隆