カメラのイメージセンサーの性能を比較するレビューで世界的に有名なDxO Markにはスマートフォン(モバイル)のレビューも掲載されており、厳密なテストによって性能を数値化しランキングしています。
そこで今回は世界一高画質なスマートフォンはどれなのか?をご紹介します。
■スマートフォンカメラ性能ランキング
順位 | 総合点 | メーカー | 機種名 |
1位 | 98 | Pixel 2 | |
2位 | 94 | Apple | iPhone 8 Plus |
3位 | 94 | SAMSUNG | Galaxy Note 8 |
4位 | 92 | Apple | iPhone 8 |
5位 | 90 | Pixel | |
6位 | 90 | HTC | U11 |
7位 | 88 | Apple | iPhone 7 Plus |
8位 | 85 | Apple | iPhone 7 |
9位 | 83 | SONY | Xperia XZ Premium |
10位 | 82 | SAMSUNG | Galaxy S6 Edge |
1位はグーグルのPixel 2で、総合点で98ポイントという、 ダントツのスコアとなっており、2位・3位にはアップルのiPhone 8 PlusとサムスンのGalaxy Note 8という人気機種がランクインしています。
■TOP5各機種評価の詳細
1位:Google Pixel 2(98点)
静止画 | 動画 | ||
Exposure & Contrast | 95 | Exposure & Contrast | 84 |
Color | 86 | Color | 83 |
Autofocus | 98 | Autofocus | 95 |
Texture | 73 | Texture | 57 |
Noise | 59 | Noise | 80 |
Artifacts | 64 | Artifacts | 86 |
Flash | 88 | Stabilization | 93 |
Zoom | 32 | ||
Bokeh | 45 |
静止画の長所
- すべての照明条件で広いダイナミックレンジ
- 優れたオートフォーカス
- 屋内と屋外の両方で非常に良いホワイトバランス
- 詳細なディテールを維持
- 強いフラッシュライト
- 人物撮影時の前景と背景の良好なボケ味
静止画の短所
- フレア、ちらつき、およびグリッドパターンが発生する場合があります
- 中・長距離ズーム時には若干のディテールの欠落があります
- ポートレートモードでは、時々目に見えるアーティファクトが発生する
- 低照度下での手持ち撮影時のわずかなディテールの損失
動画の長所
- 非常に手ぶれ補正
- 優れた被写体追尾性能と高速で正確なオートフォーカス
- 屋内でも屋外でも良好なディテール
- 良好なノイズリダクション
- 優れたホワイトバランス
動画の短所
- 歩きながらの撮影やパンニング時にホワイトバランスと露出が不安定になることがある
- 手持ち撮影時の像の流れ
- ダイナミックレンジがそれほど広くない
- タングステン光源(白熱電球)の低照度で見られる色かぶり
2位: iPhone 8 Plus(94点)
静止画 | 動画 | ||
Exposure & Contrast | 89 | Exposure & Contrast | 81 |
Color | 78 | Color | 87 |
Autofocus | 74 | Autofocus | 85 |
Texture | 64 | Texture | 50 |
Noise | 68 | Noise | 68 |
Artifacts | 73 | Artifacts | 80 |
Flash | 84 | Stabilization | 91 |
Zoom | 51 | ||
Bokeh | 55 |
静止画の長所
- テストした全ての機種の中で最高レベルのHDR性能をもつ
- 顔の適正露出を出せる優れた顔認識機能
- テストした中で最高レベルのズーム性能
- ボケ味も最高レベル、しかし改善の余地はある
静止画の短所
- 低照度のタングステン照明下でホワイトバランスのズレ
- オートフォーカス性能
動画の長所
- 非常に優れた手ぶれ補正
- アップルのデバイスの中では最適な露出だが、まだ業界をリードしているというほどではない
- ほぼすべての照明条件で非常に優れた演色
- 明るい光源下での良好な顔認識
動画の短所
- 露光量の問題
- 暗所での目に見えるノイズ
3位:Galaxy Note 8(94点)
静止画 | 動画 | ||
Exposure & Contrast | 82 | Exposure & Contrast | 80 |
Color | 73 | Color | 86 |
Autofocus | 94 | Autofocus | 65 |
Texture | 65 | Texture | 47 |
Noise | 75 | Noise | 73 |
Artifacts | 68 | Artifacts | 80 |
Flash | 82 | Stabilization | 81 |
Zoom | 66 | ||
Bokeh | 45 |
静止画の長所
- 4倍までの優れたズーム性能
- 低照度での非常に低いノイズレベル
- 高速で正確なオートフォーカス
- 明るい環境での良好なディテール
- 明るく鮮やかな色
静止画の短所
- 狭いダイナミックレンジ、頻繁に起こる白飛び
- ボケエフェクトはモードが有効な状態でも適正に働かない時がある
- 頻繁にホワイトバランスが変わる
動画の長所
- 良好なホワイトバランスと色再現
- 良好な露出
- 高速オートフォーカス
- すべての光条件で良好なノイズ低減
- 安定性が良い
動画の短所
- デフォルトでのオートフォーカストラッキング機能なし
- 高コントラストのシーンでは白飛びや黒潰れが起こりやすい
- 録画中にカメラを保持しているときに表示される残像
4位:Apple iPhone 8(92点)
静止画 | 動画 | ||
Exposure & Contrast | 89 | Exposure & Contrast | 81 |
Color | 77 | Color | 86 |
Autofocus | 83 | Autofocus | 87 |
Texture | 65 | Texture | 51 |
Noise | 69 | Noise | 70 |
Artifacts | 83 | Artifacts | 81 |
Flash | 81 | Stabilization | 90 |
Zoom | 31 | ||
Bokeh | 25 |
静止画の長所
- テストしたすべてのデバイスで最高レベルのHDRパフォーマンス
- 非常に正確なオートフォーカス
静止画の短所
- 低照度のタングステン照明下でのホワイトバランスのズレ
- 明るい照明と暗い照明の両方でオートフォーカスの遅れがある
動画の長所
- 非常に良い手ぶれ補正
- アップルのデバイスでは最高の測光ですが、まだ業界をリードしているとはいえない
- すべての照明条件下で非常に優れた演色性
- 明るい環境下での良好な顔認識性能
動画の短所
- 低照度での露出制御
- 暗い場所での目に見えるノイズ
5位:Google Pixel(90点)
静止画 | 動画 | ||
Exposure & Contrast | 90 | Exposure & Contrast | 83 |
Color | 80 | Color | 78 |
Autofocus | 98 | Autofocus | 94 |
Texture | 70 | Texture | 48 |
Noise | 65 | Noise | 75 |
Artifacts | 50 | Artifacts | 86 |
Flash | 81 | Stabilization | 89 |
Zoom | 24 | ||
Bokeh | 30 |
静止画の長所
- 非常に良好なハイライト表現
- 低照度でも非常に優れたディテール
- 明るい環境と中間の環境でのノイズレベルが良い
- 非常に速く、正確なオートフォーカス
- バランスの良いストロボ調光
静止画の短所
- 強いフレアの発生
- 中・長距離ズームの非常に細かいディテール
- ボケモード
- 強いモアレ
- 低照度での輝度ノイズ
動画の長所
- さまざまな環境下で良好な露出制御
- さまざまな環境下での安定
- 高速かつなめらかなオートフォーカス
- 優れた動体追尾
- 良好なノイズ低減と色
- 速くて滑らかな露出制御
動画の短所
- ダイナミックレンジの欠如
- 室内環境での色合い
- 時に急激なホワイトバランスの変化
- 暗い場所のホワイトバランスの不正確さ
- 屋内状況におけるディテールの変化
- 音質のノイズ
- パニング時の歪み
Reported by 正隆