カメラファンの皆さんこんにちは。
写真用カメラ産業の斜陽化が叫ばれる昨今、頼みの綱であったミラーレスカメラさえも、2018年以降生産台数・出荷台数共に大幅な前年割れとなってしまいました。
これによって、コンパクトデジタルカメラ、ミラーレスカメラ、一眼レフカメラ全てに未来が見えなくなり、いよいよ「カメラ事業から撤退するのではないか?」と囁かれるメーカーも出てきました。
なぜカメラ業界はこれほどまでに衰退してしまったのか?それは本当にスマートフォンの登場によるものなのでしょうか?
【目次】
- カメラ業界の悲惨な現状
- CIPA統計から見る2018年のカメラ産業
- あらゆる項目で前年を割る出荷傾向
- 頼みの綱のミラーレスさえも前年割れ
- CIPAによる2018年のカメラ出荷台数予想
- カメラが売れなくなったのはスマホのせいではない?
- カメラが売れないのは本当にスマートフォンのせいなのか?
- スマホで代替可能でも伸びている産業もある
- 伸びている時計業界
- SNSの普及もデジタルカメラの衰退の原因とは言い切れない
- スマホが登場しなくてもカメラ業界はダメだった?
- 21世紀のカメラ業界の動向
- デジタルカメラ登場以降カメラ産業を支えたブーム
- デジタルカメラへの移行は幸運なブームだった
- デジタルカメラへの移行は単なる「長いブーム」だった
- デジタルカメラへの移行の完了と進化の鈍化
- メーカーも踊らされたカメラ女子ブーム
- カメラをファッションにしてしまったカメラ女子ブーム
- 売れさえすればいい、というカメラメーカーの姿勢
- カメラ男子も一種のファッションだった
- なぜミラーレスはカメラ業界の救世主となれなかったのか?
- ミラーレスカメラの誕生と革新性
- ミラーレス誕生の背景
- ミラーレスに積極的だったメーカーと消極的だったメーカー
- 燻り続けるマウント径とセンサーサイズの選択の問題
- 新しい市場を開いたミラーレス、しかしミラーレスにも未来はない?
- 各社のミラーレスシステムの問題点
- ミラーレスさえもカメラ業界の衰退は救えなかった
- カメラが売れなくなった本当の責任は誰にあるのか?
- カメラ業界の衰退を招いた真の犯人は誰だ?
- 過剰に斜陽化を煽ったメディア
- 利益率や販売目標しか考えなかったカメラ販売店
- ノイジーマイノリティのプロカメラマンやカメラマニア
- あるべきカメラの姿を示せなかったカメラメーカー
- カメラ業界を衰退させたのは誰だったのか?
というわけで今回はカメラ産業の斜陽化の原因と、現在のカメラ業界が抱える問題点について色々と考えてみたいと思います。